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突貫守護者は仮初聖女を捕まえたい  作者: 宇和マチカ


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18/23

前任者との出会い

お読み頂き有難う御座います。

ニノンはどうやら気絶していたようですね。


 ……此処は何処かしら。

 そもそも、私……森に……。

 何で森に居たんだっけ? 何かこう……何故か眼の前がチカチカキラキラするわ。


「ニノン・ザッカリー。目が覚めたか」


 だ、誰……。

 ……性別不明な知らない人が私を見下ろしている……。イケメンな美女なのか、美女的イケメンなのか?

 何か、ジェントさんの親の人と言い……性別不明多くね!? しかし、派手なネックレスしてるのね。さっきのキラキラしてたの、あれのせい?


「あの……うっおおおおお!?」

「鳴き声が大きいな」


 そ、それどころじゃないわよ!

 あの……セールで買ったからイマイチな染め残しが有る赤しか残ってなかったワンピースが!

 麻の病人服みたいなのに変わってる!! 嫌だわ! だ、誰が……!! 私に不埒な行いを!?


「服が変わっているじゃないですか!!」

「安心しろ。お前に何の感情も抱いていない私が業務的に替えた」

「えっ!?」


 え、この人が?

 業務的に……いや、業務?


「私は医者だ」

「さ、左様で……?」

「何だ? 馬鹿息子に着替えさせて欲しかったか?」

「ご、ご遠慮致します……」


 ……この人、息子さん居るのね。……性別不明なのに、家族構成を先に知ってしまったな……。

 成る程、お医者……。……何処のお医者なのかしら。町では全く見かけないわ。


 ん? ……今、目についたけど……キンキラしてるのって、前衛的なネックレスじゃないわ。何か……耳掛け? みたいなのが。

 ……ん? これ、ちょ、聴診器? 何故にゴールドなの……? 重くないのかしら。


「異性だろうが同性だろうか、劣情を抱いている相手の衣服を脱がしたら犯罪だろう?」

「ま、……全くですね。て? ええ!?

 ……息子さん、私にれ、劣情を!? え、そもそも息子さんって何方……」


 嫌だ、私ったら急にモテ期!?

 じゃ、なくてよ。

 ああそうだわ。生まれと育ちが特殊なケースとはいえ、養親が……ひとりじゃない可能性を忘れていた。

 両親揃っているケースも……普通、有るわよね。


「貴女にバケツを寄越した愚か者だ。正しくは養い子の方の馬鹿息子だな」

「……ど、ま、さ……バケツ……」


 え。

 私にバケツ……いや、そもそもウチの売り物の……ワンランク上のバケツ……なんだけど。

 金ピカに光らせたのは……ジェントさんよね。

 と、言うことは……。


「私の名前はビシャン。神殿で白い得体の知れないのに会ったか? アレの連れ合いで、守護者だった」


 名前がまた性別不明な……。んん?

 連れ合いで……白いのって。


「え、白……え、ま、さか」

「キャネズル……ジェントの養親だ」

「ど、ええ……」


 ……真に驚きすぎるとリアクションが取れないものなのね。いや、騒ぐ気は全く無いけど。

 ……え、えええ……。まさかの、まさか。

 ……滅茶苦茶面食いなのね。あの……性別不明な神殿のジェントさんの養親さん。


「聖女に目を付けられた年寄りが珍しいか?」

「い、いえそんな。年寄りだなんてそんな」

「私は今年60になるが」

「……ろく……じ?」


 え、60……それ、え。

 眼の前には……性別不明だけどせいぜい40歳くらいのツヤツヤの……手袋で歳は判らないけど、首は若いわ。

 だからせいぜいウチのお母さんと同じくらいでは? な人よね? ジョークよね?


「アレが私を見初めた時、私は三十路半ば。

 性的嗜好が違うというのに勝手に変わられ、しつこく付き纏われてコレを顕現させられて押し付けられてアレの守護者になった」

「……ま、まって、待ってください。情報量が……」


 せ、性的嗜好……勝手に変わられってのも、気になるけど!

 付き纏われて……もだけど、守護者! 守護者の所!!


「聖女様の守護者なんですか!?」

「あの白いのが前聖女。私はアレを口説けと無理矢理親に連れてこられた、自発的行き遅れ」

「いき……」


 と、言うことは、女性! この失礼な単語で判断するのもなんだけど。

 ……性別……何だかんだ大事よね。やはり異性に着替えさせて貰うのは、問題だわ。

 それより、あの人聖女だったんだ。


「私は女が好きなのに」

「いや、問題だった!」


 全ての考えが吹っ飛ぶ爆弾発言ポイポイ投げてこないで欲しいわ!!


「さっきも言ったがお前に興味は湧かん」

「そ、そうですわね……スミマセン……」


 し、失言だった、わね。そうよね。


「お前のようなけたたましい小娘よりも、大人しい同い年か歳上に限る」

「は、はあ……」


 ……いや、けたたましい小娘の部分は怒っていいかな。怖いから心の中で。

 と言うか……熟女好きの熟女……。いや、世の中には色んな世界があるわよね。……同好の人ならまあ、いいんだけど。

 家具屋の爺さんは若い女の子が固まって喋ってんの見るの滅茶苦茶好きだしね。アレは……また違うか。


「まあ、私好みの女を引っ掛ける前にあのど阿呆に引っ掛けられて、此処で医者をしている」

「そ、そうですか」


 初対面の方の違う扉の先の濃厚恋愛沙汰聞きたくなかったから、良かったけど。


「で、養い子が人事不省のお前を連れてきてな。タダで診ろと」

「す、スミマセンでした。」

「で、どうする? あの馬鹿息子から逃げたいか?」

「逃げ……」


 逃げる。ジェントさんから?

 その選択肢は……無かったかも。


「無いって顔してるな。まあ、刷り込まれているから当然か」

「どういう事ですか?」


 刷り込まれてるって……。

 滅茶苦茶自分の意志、よね?


ビシャンさんは脳内妄想が逞し過ぎて理想が高く、現実のお付き合いをしない(出来なかった)別の都市出身女性でした。

本人曰く孤高です。

百合タグ要るのかしら。

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