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地下にある本 (3)

「でもなんで、元軍人がの禁断の書の存在を知ってるんだろう…?」

そう静かに疑問を抱く、マヤだったが…

聖書服の少女を眺めていた、腰を落とす。

「命乞いするつもりは無いけど…理由を知らないままくたばりたくない…花がない剣士さん…助けて…」


マヤは、静かにの聖書服の少女傍まで来て、腹部に突き刺さった矢を掴み引き抜いた。

「いたっ !?」


マヤはその矢を投げてこう言った。


「私は魔法が使えない、こうすることしか出来ないけど…あとは自分でなんとかして」


マヤの塩対応に、アルサリックはしばし苦笑いして言う。


「…血が足りないから、その刀で軽く指を切って欲しい」


マヤは、刀を鞘から抜き取りちょっとだけ指を切った。

アルサリックは次にこう言った。


「それを私の口元に置いて」

「こう?」


マヤは、アルサリック口元に指を置いた瞬間…舐めた。

ペロペロと舐めて、目をキリッとさせて言う。

なんかくすぐったいような気持ち悪いような…。

そんな引き気味のまやの表情なんてお構い無し。


「これは…! なんかいいっ!」

「ちょっ…そんな舐めないでっ?!」


そんな顔に、マヤは刀の鞘で聖書服の少女の額にコンっと当てた。


「いたっ?!」

「調子に乗らない」

聖書服の少女は頬を膨らませて言う。

「ぶー」


痛そうな顔をしながら、聖書服の少女は呟く。


「汝、我の肉体を蘇生したまえーーー」


白い光を微かに放ち、聖書服の少女の腹部傷に優しい光が放たれなくなった。


マヤは、少しだけ驚いたような顔をした。


「ふぅ…この癒し術って、他人の血を舐めなきゃダメなんだよね…」

「な、何それ…。な、なんか不気味」


マヤは少しだけ冷や汗を流している…。

何故ならば、ホラーに近いのは実際苦手で…。

今のはギリ大丈夫だが、もっと上回るのは気絶してしまうらしい。


「不気味じゃないよ、列記とした魔法術だよ」


聖書服の少女はゆっくりと体を起こしてマヤを見る。

そして軽く聖書服の少女は言う。


「んー、体がちょっと重いかな…。まぁ、血が抜けたからあれだけど…花がない剣士ちゃんありがとう」

首を左右に揺するマヤ、そして言う。

「言われたどうりにしただけよ。それと私は花がない剣士じゃない、マヤよ。貴方の名前は ?」

「マヤ…。私はアリサリック。ねぇ、私の話を聞いたならわかるよね?この地下に隠された話……気にならない?」


マヤは結論的には決まって居た、なんでこんな所に隠されてる謎…。

多少気がかりではあった、軍人がなぜ来るのか。

ほんのりかび臭いが鼻に来る。

その話は気にならない話と言われたら気になる。


「気になるわよ。なんで地下に禁断の書があるのかと軍人がなんでそれを知ってるのかを知りたくなった」

真実を自分の目に確かめたくなったマヤ。

巻き込まれたからには最後までやらないと行けないという気持ちがあった。

「うん、禁断の書がある場所まで行かなきゃ。多分、シルバーとかいう人は…地下異界教会の先鋭隊と戦ってるはずだから…これかな」


遠くで戦ってる音がこちらまで聞こえている。

それを聞いていたアリサリックは地下異界協会の先鋭隊と戦ってると思ったからだ。

アルサリックは、目の前に魔法陣と折れた無数の矢を1本ずつ置き始めた、そして、二人の周りに無数の矢が囲む様に置かれて、右手に1本手に持ち…魔法を唱えた。


我を導く場所へ(テレポート)


淡い光を放ち、一瞬にして周りの空間が変化して、なんにもない鉄筋コンクリートで出来た空間に着いた。


「ここが…禁断の書がある場所…」


だが、アリサックは見上げだ先にあるはずの禁断の書が見当たらない。


「あれ…禁断の書の本がない…?」


目の前には1箇所に光が集まる祭壇、そこに置かれてあるべきものがなく、ただ光っている台座があった。


「…」

「誰もいないね…不気味ね」


ほんとその言葉どおりで、不気味な静けさ…。

マヤは、なんかの気配を悟り…静かに周りを見渡した瞬間ーー。


風を切る音がした…それもこちらに向かってる。

暗闇からの飛んでくるものは…何かの破片だった。


「はっ !」


マヤは刀を振り抜き、アルサリックの前に立ちそれを切り裂いた。

切られた破片は真っ二つになり、地面に突き刺さる。


「ひ、ひぇぇっ…!?」

「アリサック、敵からの攻撃だと思うから戦えるなら準備して」

マヤのその発した声は普段よりも低いトーンで冷静さを感じさせる。

「う、うん…わかった」


再び何かが飛んでくる音が鳴る、マヤはアルサリックを守るように刀を振り抜く。

切り裂かれた破片は、カランカランっと軽い音を響かせる。


キリがない…だけどーーー。


「ひぇぇぇーーーー!!?愛しのシスターをいじめるなぁ…あ、私シスターでした…てへっ☆」


頬に指をツンと当て、舌をだした俗に言うてへぺろをしたアリサリック。

しばらく、無音となり…マヤも目を瞑る。

静寂となって数分後、矢がめちゃくちゃアリサリックに飛んだ。


「な、なんでよ!!?」

「今のは…ないわ」

マヤは目をゆっくり開けて、声のトーン下げた言った、これはウザさを感じた証拠である。

アリサリックは驚き声で反応する。


「ひぇっ!?」


マヤは頭上から何かを感じとる。

これは…レーザー線 !?

赤いレーザー線がマヤとアリサックの額に置かれていた。

マヤはアルサリックを押し飛ばした。

位置がズレたことにより、弾丸二発床に的中し穴が空く。


「さ、さっきからなんなんのよーーーー!!」

「しーっ」


その瞬間に、二人の間に降り立つ一人の男性。

明らかに完全武装してるその姿は……軍人である。

強面そうな面構えで、重そうな重火器を手に持ってる


「な、なんですかっ!?ここ、戦闘禁止なんだよ!」

「ふん、地下異界教会の奴か?」

アリサリックはこう反応した。

「そうだよ!」

「なら、死ね」

即答されたいきなりの死の宣言に、思わずアリサリックはツッコむ。

「語彙力なさすぎだよ君!?」



その男性は、アルサリックに向けて重火器を乱射するが…全て外していた。


「ひぃっ!?可愛い聖書を殺そうなんて死罪何だからね !?」

「知らん…」


そんな姿をマヤは見ていたが、背後の殺気に気付き回避した。


「人の不意を突くなんて早いわよ…」


1つの弾丸は、強面の人の額に的中した。

そして、ゆっくりと倒れた。

崩れた足場から一人の男性が出てくる。


「……」


その男の左胸は、淡く光る何かがあった。

ちょうど本のサイズと同じぐらいの形だ。

それを見て、アリサックは慌てながら言う。


「はわわ…アレを手にしたら、常識が通用しなくなるよ…」

アリサックがそういう理由は、禁断の書はありとあやゆる魔法が記載されてる…それは太陽と月が数年に一度重なることが出来るなら、それを毎日出来たりする事が可能…と言った普通じゃありえないから常識が通じなくなるっと言った。

「ようやく手にしたんだ、だからこそ…持ち帰り。計画(プロジェクト)を復活させるのだ」

軍人はそう言い吐き散らした、だがマヤはこう強い口調で言う。

「させないわよ」

「ふん、防げるなら防いでみろ、学生さん。さて、手にしたからには貴様らが一番最初の敵…覚悟はいいかーー?」


ガチャンと音を鳴らして黒いマシンガンのような武器を、軍人は構えてマヤ達を狙うーーーー。




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