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地下にある本(1)

スネークが、ちょっとした所まで歩き床に手を触れて持ち上げた。

そんな所に床の切り込みなんてあったのかと思えた。

こんな体育館に似てる空間に、剛鉄に施された床扉の下には鉄で出来た足場の階段が現れていた。


機械機密計画(スィーナプロジェクト)には、この世界を知ってるものと知らない物がある。ここの場所もそうだ、外見や中身は体育館なのに、それとは違うものがある」


機密計画(スィーナプロジェクト)、国連の隠された軍人が考えているプロジェクトだ。

詳細は明らかではないが、「禁断の書」を保護するのが目的とされている。

そもそも、実在するかどうか分からない話だが

何故()()()がそれを知ってるのか謎ばかりだ。

シルバーはふんっと鼻で答えてこう言う。


「なるほどなぁ、奴らがここにいんのか…。胸くそわりぃだけあってこんな場所かよ?笑わせやがる」


シルバーは気だるそうに壁に背を預けた。

マヤはマヤで事態がよく理解してない。

突然巻き込またからである、

ちょっと困惑してる顔をしている。


スネークはマヤにこう告げた。


「突然すまんな、外を騒ぎ立てて、ここの要塞を手薄にする為に利用した形になった。理事長には既に言ってあるが、ある一つの条件が言われてな」


いまいち引っかかる言い方をする教師。

突然巻き込まれた話だが気にしないで、マヤはそれとなくこう答えた。


「マヤ君を連れて行きなさいでしょ ?」


まぁ何となくわかってる、そう言いそうな顔してる理事長。

女子をこんな危険な場所に案内する理事長の気持ちは理解できないが…。

てか、なんで理事長が知ってるんだろう ?

そうゆう疑問は湧いたが消えた。

スネークは無言で頷き、そして、こう話さす。


「マヤの実力も把握してる、この階段を下れば直ぐに戦闘になる。この先を管理していた筈の元軍人だが、取り返さないと行けない。マヤを巻き込む様だけど…来てくれ」


当然ここまでされたなら、断る意味もない。

とゆうか断れる気配は全くしない。

だって、シルバーという人の眼差し…怖い。

仕方がなくマヤは頷き、スネークから手渡された1つの刀ーー。


「黒刀だ、そこらじゅうの武器よりも硬くて耐久面はマヤが持つ刀よりも断然的に高い。マヤなら使いこなせるだろう」

「原料は ?」

黒石(ブラックストーン)を加工して作った奴だ。軍人用にも使われてる素材だ。まぁ、激しい戦闘で手足とか大怪我してその代用品で用いられた鉱石さ。あの時の戦闘で見せただろ? マヤの刀すら刃を通さなかっただろ…それぐらい硬いものだ」


ありがたく受け取るマヤは、黒刀を左手に持つ。

そして、教師は扉を開き鉄ハシゴを下る。

それが最初で最後のセリフとなるとは思いもしなかった。


「むっ!? マヤ来るなーー !!」

「え ?」


その一言後、先行して行ったスネークは無数の矢が中央だけに集中して飛び交っていており。

体育館の上で待つ2人はまぬがれ、先行していたスネークに集中的に射抜かれ、見る無惨な姿で後方にある壁に力抜けたようにだらんとして絶命したのだ。

「チッ…奴らこんな場所に罠を仕掛けるとはなぁ…」


すると、コツコツと音を鳴らしながら、誰かが近寄ってきた。

そして、後ろに手を組んだ聖書服の少女の姿が現れ…こちらを向き言う。


「哀れな軍人よ、何故再び刃向かった? …えーと…なんだっけ?」


聖書服を着た少女は小さな本を開き読んでまた言う

かなり動揺してる顔…。

後から手を離して、ゆっくりとシルバーに指を向ける。

聖書服の少女は指先がブルブルと震えている…。


「汝は…果てしない旅路でお許しください…なんか違う…」


シルバーはクソつまらなそうにこう言い履いた。

聖書服の少女はビクッと反応する。

まるで人に怒られてるようだ。


「…まさかお前らから直々にお出迎えとはなぁ? 最高のディナーショーでもやんのかぁ? 異人さんよ」


その少女は今にも泣きそうな顔していた。

禁断の書とはこの世に存在する、目にして読んだら処刑とも言われていた。

だけど、四百年前に既に滅んだとされている。

まぁ実際はよく分からないけど、あの子…本で見て書いてあるまんま言ってるしね。

聖書服の少女は…怖いのを我慢した顔でシルバーを眺めていた。

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