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アスタ大都市(1)

食事を終えたマヤ、中々美味しい食事だった。

席を立って、マヤは食器を手に取り台所まで運んで行く。

すると、アーニャはスタスタと洗われてマヤに言う。


「マヤ様、後片付けは私が承るので休んでいてください」


アーニャは、マヤの背中を押して台所から離れた

底へアスタが現れてマヤに刀を渡す。

それを受け取り、マヤはアスタに言う。


「アスタ、なんかごめんね」

するとアスタは、軽く首を傾げてマヤに言った

「謝る必要は不要です、あのドラゴンとの戦いで体力が消耗していたのです。ですから、謝らないでください」

そう言ってアスタマヤに一礼しては、2階の階段を上がる。


ルイがまだ目覚めてないようで、マヤは周りを見渡して1枚の扉を開きテラスにある椅子に座る。

周りの景色は、貧困みたいな路地裏と古ぼけたり錆びたりした建造物が数え切れないほどある。

気候的には秋を思わせる、程よい温かさが陽射しから送られてくる。

すると、ポケットに入っていた黒い端末がサイレントで小刻みに揺れていた。

マヤはポケットに手を入れて画面に書かれた名前を見る…「カルナ」っと書かれた字をみてタップしてみた。



「もしもし?マヤちゃん?」

黒い端末の向こうから声が聞こえ驚く最中、マヤは黒い端末を耳に充てて反応する


「はい、マヤです。カルナさんですよね?」

「あ、繋がったね。どうやら無事にアスタ大都市にの手前に着いたみたいね」

マヤは周りの風景を見ながらカルナにある事聞く。

「カルナさん、アリサリックはどうですか?」

「元気みたいよ、なんだがミティーと仲良くやってるみたいね」


カルナの話を聞いて少し安心してると、カルナからこう言われる。

「アリサリックちゃんの事なんだけど、彼女魔族後が流れてるわよね。もしかしたら…魔王の起点になる可能性があるわ」

いきなり告げられた事にマヤは少しだけ声を掠らせた声で反応する

「え…?」


カルナは淡々とした声でマヤに言う。

「彼女、禁断の書に触れて暴走した。それから半年…髪の毛先ピンク色よね、あれが()()()()()()()危ないわよ」

「ちょっと、どうゆう事ですか !?」


マヤの張り上げた声は、アスタと寝起き顔のルイにも聞こえる。

カルナは、優しくこうマヤに言う


「大丈夫、アリサリックは私達の管理官の中。もちろん酷いことはしないけど…危なくなったら…ね」


その一言には重みを感じた、まるで足に巨大な岩を置かれたような感じである。

冷や汗だけがマヤからこぼれ落ちる。

そして通話が向こうから一方的に切られた。


考えなくてもわかる…

アリサリックは魔族で魔王の時期後継者。

私は私の助ける筋で戦った半年は…魔王の起点 ?

笑わせないでよーー !!

助けたいだけじゃ、ダメなこともあるの…?


不安の気持ちがいっぱい溢れた。

マヤは力なく落とした黒い端末、手は力が抜け落ちている。

両手脇の手をギュッと力強く握りしめた。


考えるんだ私…血で抗えないなんてないはず !

助けるすべはあるはず。

希望を費やしちゃダメだ…。



マヤは不安を振るい立てた、そして落ちた黒い端末を拾い上げてポケットに入れる。

後ろを振り向くと、アスタとルイが居た。

マヤの表情を見てルイは言う


「僕達は成すべきことをやろう。彼女の運命は変える方法があるかもしれないしね」

アスタも続くようにこう言った。

「アリサリック様は、魔王の起点と言う特殊な力を持ってます。だから国総出で監視しなきゃ行けないのです、悪い国に見つかれば確実に…魔王化してしまいます。防ぐ為にも足を止めては行けません」


マヤはこの時理解する、なんで特別任務をやらされているのか…。

1つはアリサリックから離す事。

それは魔王起点であり、マヤが居れば目覚めた場合…即死してしまうからだ。

2つ目が、マヤ自信に宿る力についてだ。

可能性として勇者の適性がある、普通雷受けて生きてるのは不可能である。

3つ目が、アリサリックを救う手段を探すことである。

魔王の目覚めは起点の目覚めと同じである。

つまりアリサリックが異変起きれば…魔王目覚める。


そしてマヤは2人を眺めて言う。


「だよね、ここで引き返すのもおかしいよね。じゃ、行こうか…アスタ大都市へーー」




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