機械仕掛けの街(3)
ルイは、巨大な魔法を発動する
ドラゴンの頭上高くーー上空に巨大な魔法陣。
そして、赤い火を放つ巨大な隕石が滑落してくる。
「ルイ !?」
そう叫ぶマヤ、だが貸す耳はないーー。
「火炎隕石爆発 !!」
そうルイいい叫びそのまま、一気に激突。
巨大な爆発音と轟音を鳴らす。
爆風を周りに強く吹き付けた。
ドラゴンは……多少ダメージを受けている。
だが、それは掠れた程度。
ルイは、ゆっくりと力なく地面に座る。
「そんな…っ !」
ドラゴンは、ゆっくりとルイの方を向き
ズンズンズンと歩き出して、鋭い右手を上げた。
「…… !!」
ズドンッ !重い重低音を鳴らす。
ルイは、目を開けると…マヤは刀を頭上に置き右腕で抑えていた。
流石に、ドラゴンの怪力に人間であるマヤには押しつぶされてもおかしくない。
「ぐっ…… !!」
マヤは歯を食いしばり、手足に力を入れてる
そんな姿を見ていたルイはマヤに言う
「マヤ……なんで助けたのよっ!!」
マヤはドラゴンの右腕を抑えながらルイに言った。
「友達だから、助けないはずがないでしょ !!」
そしてルイの後ろからアスタが歩いてきて言う
「マヤさんの言う通り、交流関係は1度失えばそう簡単に戻ってはきません。ですから、ルイ様……そんな事言わないで下さいね」
アスタはルイにそう言って、ゆっくりと拳を構えて……足を開く。
風が巻き起こる、足がバリバリと音を鳴らしてる。
アスタは、マヤにこう言った。
「マヤ様準備が整いました、力ずよく押し返してくださいっ!!」
アスタの発言に、マヤは歯を食いしばりながら叫ぶ
「負けて……たまるかぁぁぁぁーーっ !!」
ドラゴンの右腕が、少しだけ浮くーーーー。
そしてマヤ、アスタに言う
「アスタ、隙が出来たわ !今なら行けるはず !!」
アスタはマヤに反応する。
「はいっ!ーー雷走 !!」
アスタは、ドラゴンの腹部に向かって突進。
ズッドン !と空気を打つ音がなりドラゴンの背中から空砲が飛んだ。
「ギャォォォォーー !!」
ドラゴンの絶叫と共に何か、口から吐き落とされた。
地面にカランカランっと音を鳴らして、回転しながらマヤの足元にぶつかる。
「…剣 ?」
マヤはそう言ってその剣を手にした瞬間だったーー。
体から溢れ出す力、そしてマヤ自身も見た目が変わる
淡い光を放ちながらだが…勇者みたいな格好をしていた。
ルイは、その姿を見て確信した。
それはルイが長年探していた存在ーー。
「勇者… !でも学生勇者って…ありなのかな ?」
マヤの年齢からしてて適正年齢である。
消えた存在、勇者……魔王と同等である。
勇者になるには、落雷を受けても平気なとか言うむちゃくちゃな話だが、マヤはそれを一回やってる。
「ふむ、私らしくないかもしれない。だけど…切る相手には変わらない !」
マヤはその剣を持って、ドラゴンに向かって走る
アスタは押しつぶされる瞬間ーー。
ザシュッーー。
軽やかな斬撃、肉を引き裂く一撃。
ドラゴンはゆっくりと前に倒れた。
その瞬時に、アスタの服袖を手に取り引っ張り回避する。
「………」
マヤはドラゴンを眺めるが…勇者姿は溶けるように消える。
アスタはそんなまやにこう言った。
「マヤ様…先程のは…?」
マヤ自身もよくわからず、ただその剣を眺める
両刃が白銀に光マヤを写す。
独特な形をした鍔、そして溢れる力は不思議と来るものだっと思った。
アスタとルイは無言で唖然してると……。
ドラゴンが起き上がった、3人は驚く。
すると、飛び上がり……上から風をあおがせる。
マヤ達に襲うドラゴンからの地吹雪。
「空が相手じゃ…」
ルイは魔法唱えるが…頭に激痛が走り止める。
悔しがる表情を浮かべて上を眺める。
マヤもまた、身動きが取れない…風が強すぎる。
アスタすらも、風に耐え凌ぐので限界。
万事休すーー。
「おやおや?私の出番ですかねーー ?」
洞窟の絶壁の上、金髪姿の一人の少女。
壁に手を添えて、絶壁からドラゴンに向かって飛ぶ。
「ほぁっちゃぁぁぁぁーーっ !!」
豪快に体を拗らせて拳を振り抜く金髪少女。
ドラゴンの背中に衝突すると…バキバキと何かを砕く音が鳴り響き、ものすごい速さで滑落して、地表にたたきつけられ轟音を鳴らした。
ドラゴンは口を開けて絶命して、少女は地表に着地してマヤ達を見渡す。
「で、どちらが勇者ですかな ?」
金髪少女はそう聞いてきたので、マヤが微かに手を上げる…するとじーっと眺めて言う。
「私のその武器、勇者の剣っス。大事に受け取って欲しいっすね」
金髪少女はそう言ってどっかに行こうとするがマヤはこうよびとめる。
「受け取れませんよ、てゆうより…君が勇者なんでしょ ?」
その通りである、この金髪少女は勇者。
ただ、自堕落が過ぎる為…こうゆう部分はなぜが適当に勇者の剣を誰かにあげようとする。
代々的に自堕落だけは、受け継がれる勇者…。
それが、たまたま昼寝中にドラゴンに食べられてたまたまマヤ達が戦って居たので遊戯に眺めていた。
そして、あろう事が、ドラゴンが勇者に剣を吐き出したと言う…。
ここは出ないわけに行かない自堕落金髪少女は…一撃でドラゴンを仕留めるここまでが流れである。
「…勇者って酷いね」
「わたしゃ…色んなモンスター倒した。次の世代に交代じゃ…」
マヤは思って私よりも何歳か下であると。
嘘でも渡したくなる勇者剣とは…っと疑問を抱いたのだ。




