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花がある剣士 (3)

この日は普段通りに早朝登校。

身が引き締まる寒さがまだある。

さむさむとか思いながらも、マヤとアリサリックは通学路を歩く。


街並みは学校に向かう生徒だらけだ。


さてはて、マヤ達は違う所へと向かう。

六花学園の街から少し離れた隣町、歩いて数十分の距離に位置する《マラード村》。

この村は、農業家畜業が盛んな村でこんな所になんの用があるのか……。

マヤは、しばらく待つ…村の入口で。


「ふぁっ……。マヤ、何のようなの……?」

「ここで見かける機械仕掛けの奴よ」


それは、マヤがあの日気絶して倒れた時に見たあの無残務像に置かれていたメイドの機械仕掛け物。

その後、修復されてここに運ばれたらしい。

マヤは少しばかり気になっていた、空で見たあの影とこの機械仕掛けがどう関係してるのか謎だった。

真相が知りたいマヤはここまで来た次第だ。


多少寒い風が吹いてもめげなかったマヤ。


「ふぇっくちっ!?」

マヤはアリサリックの鼻にティッシュを充てて言う

「ふんしなさい」

言われたどおりに、ふんっ!とアリサリックはやったら……想像して以上の鼻水が出た……。

うわぁっ……っと引いたような顔でマヤはアリサリックに言う

「そんな強く出さなくても……。」

アリサリックはほぇっ?とした顔をしてマヤを見る

軽くため息を吐いたマヤ、外の冷たさ同様に寒気をちょっと感じていた時。


ガシャン、ガシャン……。


機械仕掛けのような音が鳴る。

そして目の前に、機械仕掛けが立ち止まる

見た目はあの時とは違い…ごつい身体に。


「え?」

「貴方達はは確か……あの時。」


どうやら覚えているようだ、しかしごつい体が気になる……機械仕掛けの担当先生でも修復不可能と言う事だろうかと思った。


「えーと?メイド機械仕掛け…だよね?」

アリサリックはそう疑問をごついメイド機械仕掛けにぶつけた。

「え?ごついって……。はっ?!いつの間に!?」

メイド機械仕掛けはようやく自分の体に気づく。

そしてマヤはある質問をメイド機械仕掛けに聞いた。

()()()()()()()()()()()()()?」

メイド機械仕掛けは、苦痛そうな顔でマヤの質問に答えた。

「残念ながら、私の記憶は……破損してます。ですが、なんですか…この体は!?戦うメイドじゃないですか!!しくしく……。」

メイド機械仕掛けは両手を顔に多いしくしくと泣き始める。


まぁ見た目からして腕が太くて、体もたくましくて、

脚も太い……。

見た感じは、大男でロボットぽさがあるとしたら。


「ぎぁぁぁぁーーーー盗賊よ!!」

「ふはははーーーー品物は確かにいただっ!?」


メイド機械仕掛けからの右手から飛ばされ盗賊の左頬に直撃する。

メリッとくい込んだ右手拳は、火力噴射で数百メートルまで飛ばされ川に向かって盗賊は落ちる。


「しくしくしく……。」


右腕からオートで放たれた右手は静かにメイド機械仕掛けの腕に戻り嵌る。

泣いているのに盗賊を撃退するメイド機械仕掛けはある意味有能だった。

マヤとアリサリックは呆然として見ていた、事件も直ぐに解決して村人は活気になる。


「な、なんかすごい……。」

「うん、想像以上に……。」


ーーーーーーーーーー


工学の機械仕掛け専門教師はこう言う。

「男にはロマンがある」っとーーーー。

彼は求めた、完全なる女性を作り上げると。

挫折を繰り返した、失敗した、諦めた。

だがようやく手に入れた素材が…専門教師を喜ばせた。


「これだよこれ!俺が求めていた女はこれだよ!」


胸がでかくて、お尻もてかい、生足もなかなか。

これは取るに取らない、男の願望が募っていた機械仕掛け……。

ようやく待ち浴びたぞこの日をーーーー。っと記された機械仕掛けの教師のノートを発見されてしまう。

実際はこの後半はかなりグタグタである、挫折しまくって最終的には「やべぇ、これ儲かるんじゃねぇ?」っと金銭面に目が眩みその技術をとある街売却した所……。

その町が、機械仕掛けだらけの街隣ったらしい。

そうなった原因はこの機械仕掛け専門の教師……。

「俺は関係ない!だけど、俺は満たされた…願望。もういい死ねるなら…ぐへへっ。」っと最後に書かれて、処刑されたと言うーーーー。


「なんなんだろうこれ……?」


そう口にしていたのは探偵でもあるルイ。

ここは技術工房場、六花学園でなにか制作する場所に用いられる場所。

新校舎からしたら、そんな離れてない隣接された施設。

ふむふむどうやら見てはいけない本を開いた……黒歴史って所かな?っとその本を静かに閉じる。

なぜこの場所に訪れたのか……それは、生徒会の会長からの依頼である。


「ルイちゃんちょっとこれ依頼できる?」

優しいそうな会長、そう言ってルイに書類紙を渡す

「内容にもよりますが……。」

ルイは会長から手渡された書類に目を通す

そこに書かれていた文に少しだけ驚いた

「ルイちゃんなら出来るんじゃないかな?()()()()()()。」

そう言った会長はルイの頭を軽く撫でて部屋を抜け出ようとした時、ルイは言った。

「出来なくもないですが()()()()()()()()()()()()()?」

会長は優しく笑みをして、生徒会室の扉を閉じた。


ルイは少しだけ躊躇ってる、だからと言って破棄は出来ないので渋々やる羽目になってる。

まぁ、ルイなりには楽しんでる顔である。

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