入学式前日 (2)
テトテト歩く1人の少女、身長的には幼い少女
だけど中身は16歳という少女
身長は140cmほどしかなく、黒いフード付きの服がお気に入りだ、毎年あと数センチは伸びると確信してるが大概|1ミリだけしか伸びてない
もちろん胸も…育たない
それが最近の彼女の悩みである
この世を何度恨んでも恨みきれない理不尽さ
そして、「神は平等なんて願ってない」っとそう強く思っている…
シマシマのハイソニックと黒い短パン中に来ているのは白いTシャツだけ、黒いフード付きのパーカーはいやでも外さない
そんな空の下で、街を歩く少女…足取りはあまり軽やかではない
何かを足に着けてるんじゃないかと言うゆったりした足、その向かってる場所に近づくほど足取りが重さをましていた
そんな少女が、向かって居たのは…六花学園から少し離れた素朴な一件民家
そこに少女は入っていくと、魔女らしき人物がいた
「見つかったのかしら?」
少しばかりイラついたような声で少女に聞いた
だが、少女は首を左右に揺する
「…使えない子。私が何度も助けたのに、ねぇミティー?」
ミティーと言う名は、この魔女から付けられた
元々は孤児だったミティーは拾われた子……
捨て子である
ミティーは、下を向いて俯いていた微かに幼い頃の記憶は鮮明に脳内で描かれ嫌という程、叩かれ憎いと思う気持ちが募ってた記憶だ
そんな時に魔女らしき人が現れて目の前で…次々に殺して行く姿をミティーはいいと思えば悪いと思う複雑な気持ちを抱いていた
魔女らしき人物は、杖をつきながら歩きながら言う
「あの強い生命を感じる戦い方は、私的には欲しい。もちろん物理的な意味で」
魔女らしき人物は、そのままどこかへと行った
ミティーは少しばかりほっとした安心感を得た
住んでる家は廃墟同然な場所ミティーはもう十年ぐらいここで生活してるため特に違和感はなかった
そして、理不尽な事に……
六花学園入学の手続きをされていた
意味合い的には……
偵察調査見たいだろう
私は…このままじゃダメなんだよ……
せっかく出来た友達……
ううん、人形じゃないちゃんとした人……
ミティーは、ブルブルとその小さな身体を震わせていた……気持ち的に辛いし泣いていた……
魔女らしき人物に逆らえば、恐らく殺されるだろうとミティーの脳裏には浮かんでいた
ポジティブに考えなきゃと、必死で面白いことを考えてようやく涙が止まる
ゴシゴシと涙を服袖で拭い……
内ポケットに隠されていた人形を手に取り眺めてかすかに笑みを浮かべた
「あの人が証明して、友達を助けたんだから…私は私で進まなきゃね……前に」
そう口にして、六花学園の寮に入る準備を進める
だが大事なものが無いと気付くミティー
何かが抜け落ちたパズル一つ、それを必死に考えた結果は…教科書である
六花学園には必要な資材の一つだそれがないとするとかなりやばい…筆箱忘れたあんな感じの恥ずかしさを味わう羽目になる
教科書などが無く、街へと歩き出すミティー
すると…魔女らしき人物なにやらしていた
あれ…?何してるんだろう?
路地裏通路で人目がつかない場所、ミティーは壁に身を隠してチラ見する
召喚魔法だろうか?ダークを感じる魔法陣は展開されていた
「我が身をーーーー延命せよ」
そう言った魔女らしき人物は、みるみるに若返る
年齢からしたらしわくちゃな80歳ぐらいのおばちゃんで、その魔法により…見た目が20歳ぐらいの若さまでピチビチに戻る
ミティーは目を疑い、口が開いてしまった…
いや、開いた口が塞がらないだろう
なぜならミティーすら見た事がないからだ
その見た衝撃は、スライム1匹の上に巨大なモンスター1匹背負ってるぐらいの驚き
と、とんでもない事実を知ったわ…
逃げようとしたら、誰かとぶつかり尻餅する
「いたっ…!?」
「いたた…君ちゃんと前たまえ…ん?」
ミティーの黒いフードがパサッと後ろに落ちる
すると…銀髪の髪の毛の頭には2つの耳がピクピク動いていた。
ミティーは、慌てて耳を隠した
だが、探偵少女はそれを見逃すわけが無い
「むむっ?!君は…獣人かな?」
「み、見ないでよーーーー!!」
探偵少女はムフフとした顔を浮かべていた
それは、猫好きの…歪んだ笑である
身の危機を感じたミティーは急いで立ち上がるが時は既に遅かったーーーー
「もふもふだぁぁぁぁーーーー!!」
「いーーーやーーーーーー!!」
そのミティーの声は空をからまわって響いた
ーーーーーーーー
それから数時間後、探偵少女はまだ付いてきた
教科書を買いながらも、探偵少女は後をつける
いい加減、うざくなったので立ち止まって言う
「もぅ…なんなんですかぁ…」
「すまないね…君の事も知りたいわけだから」
ミティーは目をぱちくりして探偵少女を見てしまう
そして、少しだけモジモジしながら言う
「そ、そうゆう……趣味な……の……?」
探偵少女は少し目を大きく開いた
顎にすこしだけ手を添えて考える
あの照れたような表情とモジモジしたような動作……
そしてあの発言、連想されたのを脳裏に浮かべた
結果的に浮かんだのは、同性が愛し合うレズ……
はっ!?いや待て待て?!そんな趣味は僕にはない!っと言わんばかりに慌てた表情で手をパタパタさせて声を張ってこう否定する
「いやいや勘違いしないでくれるかい!?そうゆう趣味じゃないから!!」
ミティーはほっとしたような表情を浮かべていた
一応、街中にあるスーパーに近い建物内……
そんな発言すれば、周りからは白い目で見られる
ザワザワと……する店内にミティーは目をギロリッと睨みつけるように殺意をザワザワつく人々に睨む
ミティーの効果は絶大で、ザワザワしていた人々は徐々に数を減らして……二人だけ残して店内から出て行く
探偵少女は、ちょっとだけ不気味にも感じていたが
軽く咳払いして真剣な顔でミティーに聞く
「…あの魔女と何で暮らしてるんだい?」
ミティーはビクッと反応示した
理由は言えない、捨て子だからなんて言えない
ただただ、自分が苦しいだけ
そんな辛そうな顔をしてるミティーを探偵少女はこう言う
「答えなくてもいい……君には事情があるようだ、私はそうしてまでは聞きたくない」
探偵少女の優しさにミティーは少しだけ戸惑った
何故ならばあの魔女らしき人はいつも優しくしてから人を道具として扱うからだ
だけどそんな子には見えない……全部がそうだったらもっと怖いっと内心思い
探偵少女にミティーは生唾を飲んで聞いた
「…君の名前は?私よりも年下だよね、なんで探偵なんてやってるの」
素朴な疑問を探偵少女にぶつけた
ミティーからしたら相応な年齢なら友達と遊んではしゃいでもおかしくない年齢だろう
なんでだろう?っと疑問に思えたミティー
だが、探偵少女の顔つきは意外と爽やかで暗い表情ひとつ見せないでこう答える
「私の名前はルイ、なんで探偵をやってるのかは……謎があれば誰もが探究したくなる、それを調べて、解いていくとなんだか楽しい。そんな感じで私はやっていて特に深い意味なんてないよ」
あーなるほどっと言うような表情をするミティー
探究心と言うやつで、奥の深さに惹かれていく
それにハマったら理由なんてあるはずがない
ようやく理解できたと思えたミティーは、この後ルイと共に買い物をして翌日に備えた
そんな姿をーーーー魔女らしき人は空高く魔法箒と言う魔女なら誰でもっている
魔力を流すことによって、飛び事が出来る箒であ
そんな魔法箒に跨りミティーを見ていた
ミティー…私以外の人に触れ合いを求めるなんて…許さんーーーー!
歯をギリギリと擦らせて、魔力は上がっていきバキバキと魔法箒の木を鳴らし、嫉妬地味だあの歪んだ怒り顔はまるで狂気であったーーーー。




