入学式前日 (1)
二部入学式前日の前日談です
よろしくお願いします
六花学園、今や誰が最強だとかそうゆう定義はない
だが…変わらず魔法や魔力がない人を拒む。
その一人「シルバー」と呼ばれていた少年
彼は優秀で、とてつもない魔力て制圧
入学してから約3年間は、その言葉通りだ
だが、禁断の書により全てが狂い…彼自身の魔力が低下してしまった。
もう、そんな強みがあることは言い吐けない。
ここは六花学園からかなり離れた街である
近代化が最先端な街で、夜は賑わい、朝も賑わう
そんな場所に彼は居た…
性にあわないなんて言えたもんじゃなかった
藍色の髪の毛を風に靡かせて、剛鉄で出来た橋の上で
眺めていた。
「半年が過ぎたか…俺の魔力は戻らねぇな…」
そう小さく嘆き、右手を眺め下ろす。
軽くため息をついて、右ポケットに手を入れた。
そして、飲んでいた缶を左手に持ちゆっくりと歩く
なぜこの街に彼が訪れたのかはある理由である
「魔力拡張機」と言う、魔力を強化するものだ
そんな機械端末が、この街には存在するらしい
だが、さすがにそれがあるようにも見えない
ちっ…ハズレか…
無駄足をくらったような顔つきをするシルバー
左手にある缶を、掃除する一台のアンドロイドに投げた、アンドロイドロボットは見た目は人間そのもので違いはあまり感じられない
喋り方も、もちろん機械仕掛けのような声ではなく列記とした人間らしい声だ。
カランっと音を鳴らしてアンドロイドロボットの足に転がりとまる、それを拾うアンドロイドロボットは言う
「貴方、ゴミは捨てちゃダメです」
「…ゴミか、散々言ったよなぁ」
そんな言いはいた言葉は、寂しく冷たいものだった
それを眺めていたアンドロイドロボットは言う
「…何があったんですか?私は少し心配です」
シルバーは、頭を軽くかいて言う
「ロボットの癖に気を利かせるじゃねぇか…魔力がなくなっちまったんだよ」
アンドロイドロボットは、不可思議な顔を浮かんで話す
「魔力が無くなる?そんな話聞いたことありません…データベース的には魔力を奪われたならありますよ」
シルバーは首を傾げるて言う
「奪われるだぁ?そんな話聞いたことねぇよ」
アンドロイドロボットは、更にこう話す
「約200年前、空にはドラゴンとか飛び交う時代です。一時的にある人物から魔力を奪われる話で、それを倒してもむりだったらしいのですが…奪いどころは魔王らしいです」
シルバーは理解した、禁断の書にアルティマと言う奴がアリサリックの体を乗っ取り動いた奴だった
そうすると魔力を奪うとしたら極限に浪費しただけとは限らないとすれば…あの一撃だろうと思えた。
アンドロイドロボットは無表情のまま話す
「もし、仮に、そうだとすれば…貴方の魔力は…魔王に充てられてしまい。復活の力となるでしょうね」
そんな確信も根拠もないが…黙っては居られなかった
俺の魔力を使われるのだけは許せねぇっと深い怒りも込み上げた。
アンドロイドロボットは不思議そうにシルバーを眺めて言う
「貴方…いや、君かな?なんで、そうしてまで怒るの?」
シルバーは、ロボットアンドロイドにこう言った
「気に入らねぇだろ?自分の力が他者に遣われるってな、お前は機械人形だなら分からないかもしれねぇが」
シルバーは久々に鋭い眼差しでアンドロイドロボットを睨みつけた、アンドロイドロボットは目をぱちくりしてこう言う
「機械仕掛けでも、私は…意志を持ちたいんですよ。人の考えてる事、発言、行動…アンドロイドじゃ、理解ができないものばかりです」
そして、アンドロイドロボットは缶を空に向かって投げ飛ばした…その缶は高速で飛び交い、空を飛んでいる飛空挺の乗り物に貫通した。
爆発音が鳴り響き、爆風がシルバーの所までふきつけた、アンドロイドロボットは長い髪の毛を一つにまとめてこう言い放つ
「私にだって意思はある。その意味行動に、今お見せ致しました飛空挺の破壊、あれがある限りアンドロイドに自由がない。そして決めました、君が私のマスターです」
飛空挺は街並みに滑落して、更に爆発を引きおけした
轟音が馳せる中、シルバーは微かに口元をぐいっとあげて笑って言う。
「いいのかよ?ーーーお前この街を裏切る事になっても」
アンドロイドロボットはシルバーの発言に対してこう返す
「えぇ、私はずーっとお掃除ロボ扱いでしたから…もううんざりなんです。見下された眼差しには限界なんです。では、マスター参りましょうーーー」
その日の街中心部は、しばらく燃えていたと言う
警備アンドロイドが沢山出向き、厳重体制となった
近代化してるこの街は、アンドロイドによって支配された街と知るまではまだ先であったーーーー




