表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/44

アリサリックの日常(3)

春先もそろそろ…入学式が行われるちょっと前。

学園内にある街を探索するアリサリック

足取りはルンルンとしている。

そんな最中でアリサリックは、人形抱きしめて桜の木を眺めてる少女を見つけて挨拶する


「こんにちは〜」

「…!?」


なにやら驚いた顔…微妙だが拍子抜けた顔をしていた

街のちょうど上り坂、桜が舞い散る…


「…あんた、生きてたの?!」

「へ?」

「あの花がない剣士の親友でしょあんた!?」


いきなり首襟を掴んで揺らし始める


「うぐっ…ぐるじぃ…」

「あ…すまない…」


手をぱっと離した少女、アリサリックは地べたに座り込んだまま顔を見上げて言う


「マヤの知り合い…?」

「んー…君を救う為に僕は場所を教えたんだ。君が生きてるって事はマヤって人も生きてるね」

「うん、元気だよ」


アリサリックはゆっくりと立ち上がり、スカートを叩いてホコリを払う

その少女は上着と繋がってる黒いフードを被っており、素顔があまり見えないが…キャンディーの棒だけが見える。


「それで禁断の書はどうしたの?」

「んー…マヤから聞いたんだけど消えたらしいよ」

「消えた…?」

「うん…」


その少女は、顎に手を添えて電子端末を取り出した

何かを眺めているようだ。

画面をスライドさせて、こう言った


「これはこれは…なかなか面白いことが起きたね」


へ?っとするアリサリックの顔、その少女は電子端末をポケットにしまい、左ポケットからキャンディーを取り出す


「これ食べる?」

「え?くれるの!?」

「う、うん…そんな目を輝かせないで…」


アリサリックは飴を舐め始めた

そして、少女は両手にポケットを入れて言う


「クリームソーダ味か…。さて、私は行くよ」


少女は、そのまま歩いて行く後ろ姿をアリサリックは眺めた。


ーーーーーー


それから1時間ぐらい経過した、久々に六花学園へとアリサリックは踏み入れた

周りは、まだ建設段階で足場などは資材など置かれていた、六花学園に通じる生徒の通路は…まだあの時の戦いの傷跡は癒えてない。

地面は穴が空いてるのが何個か目に止まる、そんな道をさらに進むと、広大な敷地面積がある校庭…今そこに新しい校舎を建設していた

今ある校舎は、補強後…六花学園初となる中等部を今年から導入される事になるり、高校で入学した人は新設の校舎で勉強となる。


「あの決戦場は…六花学園のすぐ近くの街であったんだよね。桜並木かある六花学園…これを壊そうとしてたなんて想像できないわ」


今の校庭は、学生通路なり…校庭は校舎の裏側に建築予定だそうで、その隣接する建物も移動らしい。

アリサリックは、目をつぶり六花学園正面入口を抜けた後にある少女の姿が目に留まる。


「さて、私は私を呼んだ六花学園…そして、アリサリックくん。君との再会は喜ばしい」


明らかに探偵を語る様な少女、服装からしてだいぶ違っている。とゆうか、この子は小等部なのに…中等部飛び抜けて高等部に居たらしい。


「えーと私は「くん」じゃないよ?」

「…ふむ、ちょっと失礼」


アリサリックの胸を触る少女。


「えっ?!ちょっ…ちょっと!?」

「…柔らかみがある。同性だったか失礼」


アリサリックの胸部は、服を着るとないように見える

だけど、ちゃんと触れば膨らみがある

そこは誰もが抱くなぞである。


「…不思議な胸だよね」

「不思議とか言わないでよ!?」

「だって、1件からしてストンだよ?」

「私の胸は抑えてるの、こうでもしないとシスターにはなれないの」

「ほほぅ?何故?」

「教祖が「無駄な胸部を出すなら引っ込めなさい。出すのはおしりだけでいい」って謎の威圧で言われたの」

「うーん…それだとただのセクハラか…変態思考…」

「だよね…教祖はなにかとスク水にこだわってロリぽい人を信者にしたり、シスターにしたりしてるのよ」

「趣味趣向って奴かな…?さ、寒気が…」


そんな感じで会話に花を咲かせてると

空高く、ドラゴンが飛んでアリサリックと少女に影を伸ばして飛んで行った。


「……ドラゴン」

「歴史的には…百年前に滅んだって書いてあった。なんで飛んでるんだろう…?」

「さぁ…」


そして、風が強く吹き付け、桜の木が揺すられ花びらが吹き荒れた…桜吹雪とはこの事だろう。


「じゃ、明日ね」

「え?」

「同じクラスでしょ?マヤにもよろしくって言っといてね」

「うん、わかった」


こうして、アリサリックの日常は…終わりを迎えた

明日の下準備を買い揃える為に街を走りめぐり

夜となり課題に追われて泣きながらこなした。

そして、次の朝…アリサリックとマヤは学校に向かうのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ