世界の創世者の訪れ
最上位序列、地下異界教会、六花学園…この三つの組織が合わさる事で一つの力が結成される。
だが「創世者」からすればそれは…無意味無価値。
何故ならば、この世界を…作った人物だからだ。
魔法など全て創世者が、作ったからだ。
それに抗う為に別の組織も作られた。
その名はマラーズ教、創世者と抗い続けたが、歴的力の前では叶わなかった。
創世者の下僕となり、記憶改変魔法を使い全てを消し去った。
それが地下異界協会と禁断の書の存在であった。
創世者すらも恐れる巨大な力
それを封じれば、世界的平和だった
しかしだ…禁断の書と地下異界協会の存在が表に明かされた地点で、創世者は動かなくてならなかった。
それがーー世界の理すら消えてしまうーー。
そして今日わざわざで向いた創世者。
違和感しかない、いや抱けない状態だからだ。
「明かされた存在は再び、消えてもらう以外ない…あの少女が引き起こす前に」
どっからともなく巨大なハンマーを取り出した、創世者…六花学園に向けて振り抜いた。
轟音を轟け校舎は崩れ落ちた
六花学園を半壊させ砂煙を巻き上げ、逃げる生徒は一人として出て来なかった。
「私の一撃で半壊生徒居らず、不思議なものだ。だが、私が君臨した地点で後悔しなさいーー」
創世者は…その姿は一瞬にして消す
シルバーは遠くから見て歯を擦らせていた。
何が『私が君臨した地点で後悔しなさい』だ
壊させねぇよ…六花学園
ーーーーーー
地上ではマヤと少女は召喚された、魔物と戦っていた
何匹倒しても増える数に苦笑いしながら話す。
「キミ、魔法使えないのかしら?」
「えぇ、未だに使えないわよ」
マヤは剣技を扱い次々に切り倒す
少女もまた、火属性魔法を放つ。
「私の推理が正しければ…東方剣技だねそれ」
「そうよ、色んな型や流派あるから、覚えるのが酷いけどね。君こそ中々の火属性呪文だよ」
マヤはそう言いながら痛む体で手を止めてしまう。
「くっ…なん…の… !」
マヤは気力で体を動かし遅い来る魔獣を薙ぎ払う。
「だ、大丈夫…? ポーションあるから飲んで」
少女から差し出された緑色の液体が入った瓶
この世界には回復アイテムとして、ポーションとマナポーションは存在している。
その詮を引き抜きマヤは飲む
「体が軽い… !」
「あ、また来る!」
この六花の街にはどれだけの召喚魔物がいるのか…数はしれないけど、必死で戦わないと死ぬ。
少女やマヤは…次々と切りつけたり爆破をする
何が起きてるか理解できないマヤは、後退りしながら逃げ出した。
少女もまた逃げ出すマヤの後を追う。
「もーむり!! 撤退だよ、撤退 !!」
「あ、戦前離脱しないでよ!?」
「数が減らないじゃん!」
マヤの的確な反論に少女は返す言葉はなかった。
「あー、待ってよ私も行くわ!」
何メートルか走り瓦礫を飛び越え…ちょっとした段差に落ちる。
魔物は追ってこなくなる
少しばかり安心するマヤと少女
何が起きてるの…? 六花学園破壊されてるし…。
何があったなんて知るはずもない、現状を理解し難い状態だ。
二人は歩いてると、マヤはなにかに躓き、顔から地面にダイブした。
引っかかったのはただの石ころ。
顔を上げると、なにかの死体が転がっていた。
「うわぁ!?なんだこれ!!」
「死体よ」
「落ち着いて言うなし!!」
少女の冷静な反応に思わず言ってしまう。
マヤはゆっくりと立ち上がると…
視線の先には、一人剣を握った黒い鎧を着こなした男性は話し出す。
「死には死を君もその1人…いや2人かい?」
「…また変なのが…」
「あー、コイツ絶対頭ヤバい奴だね」
マヤと少女がそう言ってると黒い鎧の男性は口開く。
「あん?戦うのに理由なんているのか?生ぬるい事言ってるぞ死ぬぞ」
「なんか一方的に言ってないかい?」
「痛い人…」
二人からの感想により精神的ダメージ入る。
「うぐっ!?い、いいやがる…」
「ダメ入りましたぜ…精神的に」
「仲間から嫌われてたりして」
更に追撃で黒い鎧の男性は精神的ダメージ入る。
「がはっ!?」
「またまた入りましたな」
「メンタルお豆腐並み…?」
二人からの追撃に涙目になる黒い鎧の男性
「う、うるさいーーーー(泣き)。」
二人は呆れた感じに言う
「あ、泣かせましたな。 」
「あーあー」
マヤは右手を左脇差にある柄に手を伸ばし引き抜いた。
相手しないとウザそうのがまた来そうだからだ。
「た、戦う気になったか…」
「めんどいから」
「馬鹿だから」
「痛いからやめてくれ…」
わけがわかんない、だから、戦うには至らない。
そんな言葉だけが、脳内に広がり消えていった。
「はあぁぁぁぁぁぁーーー!!」
「遅い」
マヤの背中に1つの傷跡、血飛沫が飛び散った。
黒い鎧の男性は思っていたより強い
「あぐぁっ!」
「そんな体で、迷いがある剣技で何が出来る」
痛さを堪えてマヤは言った
「たった一撃で…勝手に判断されちゃ困るわ」
「そうか、なら…生きる価値もない」
黒い鎧を着た男性から、振り抜かれた衝撃波はマヤを巻き込み地表を削り取った。
巻き込まれるマヤは絶叫する
「ぐぁぁぁぁぁーーー!」
「悲鳴を奏でるとは、何たる快楽。死にふさわしい」
仰向けに、地表に寝転がり、空を見上げていた。
近づいてくるのは、鉄音を鳴らしたあの騎士。
動く力さえなく、ただただ見上げていた星空をーー
動け…動け…御願いたがら…動いてよ…
マヤはそう思ってるが…全く動かない。
視界に映るのは、黒い鎧を着た男性、そして頭上には鋭い刃。
「言い残すことあるか?」
「……」
「さらばだーー」
マヤの脳内で流された無数の光景ーー
スネークの死に際を思い返すマヤ
ただ、理不尽に殺された家族…そしてスネークは国王に認められるまで努力したーー。
そして…六花学園に来た時、戦って教わった
己のピンチを物にしてーーチャンスを掴め。
まだだ…まだ…私は…終わってなんかない…!
そうマヤは心の中で叫び続けた
振り下ろされた刃は額に落ちるギリギリで、マヤはその刃を左手で受け止めた。
マヤはその剣を握りながらゆっくりと立ち上がる。
黒い鎧の男性は驚き顔を浮かべる。
「ーーっ?!」
「まだ…終わっちゃいない!」
マヤの目に宿る強く光る眼差し、その刃を握り壊してマヤは右手から刀を引き抜き切りつけた。
黒い鎧の男性は勢いよく吹き飛ばされた
見ていた少女は焦っていた
マヤの動きが早すぎて見えなかった、いつの間にか黒い鎧の男性の剣を握っていたからだ。
瓦礫から黒い鎧の男性は起き上がる、鎧が真っ二つに切り裂かれて落ちる。
「…貴様やるではないか」
「そりゃどうも」
互いはニヤッと笑…動いた
黒い鎧の男性は、剣てマヤに連撃する
それをマヤは、的確に受け流して…ゆっくりと右手に持つ刀で振り抜いた。
キーン! っと耳に触る音が鳴り響き…黒い鎧の男性剣は真っ二つに切り裂かれた。
「ちょ…お前…!?」
マヤは隙を与えずに、鞘で黒い鎧の男性の腹部を強く当てた「がっはっ…!」っと言う声を出す。
それを見ていた少女は「おぉ…」っと言った
まだ連撃は収まらず、マヤはトドメに刀を構えて黒い鎧の男性に向かって切り落とした。
切り口から血飛沫を虚空に舞い上がらせ、瓦礫の上に静かに落ちる。
「何故だ…死にかけた人が…立ち上がれた…?」
黒い鎧の男性はそう疑問を口にした
マヤは静かに答える
「死ぬ間際に見えた人が居た、その人が思い描いても実現が出来ずに自爆した。その人の気持ちを守んないで死ねるほど私は…弱くないわ」
「…くっくっ…飛んだ女だな…」
マヤは、刀を鞘に収める
すると、黒い鎧の男性は言う
「切らねぇのか…?」
「貴女を切った所でなんも変わらないし、切っても無意味なんだよ。報いがあるわけじゃない」
黒い鎧の男性は無言で星空を見上げる
そして、こう口にした
「腐れ事たとして聞いてくれねぇか?」
「……」
「俺は創世者とか言うよく分かんねぇ奴に、飼われた犬だ。そうゆう奴があと数名る筈だ」
マヤはその話を聞いて、こう口にした
「なら、私も腐れ事だとして聞いて…生きて償え」
「…」
マヤはその場所を後にする
少女もついて行きマヤに聞く
「いいの?」
「なにが?」
「トドメ刺さなくても」
「人は過ちを繰り返すから、更生の意味で生きてもらわなきゃダメ…だから殺さなくてもいい」
マヤはそう言って歩き出す。
少女は尊敬な眼差しでマヤを眺めた
だが…マヤの動きはおかしい…背中から出血している。
すると、ゆらりっとゆっくりマヤは倒れた…
「キミ!?大丈夫かーーーー!!?」
マヤは、静かに力尽きて意識を失ってしまった。
その頃、六花学園の白い時計台の内部では…五人の兵士姿をした人物が集結していた。
創作者の男性は、白いコートを着ており退屈そうな眼差しで話す。
「禁断の書…あれが目覚めれば再び…か」
首を左右に降り言い直す
「私の願いはそれなんだ…魔王が復活すればーーーー」
すると、強く光る本が現れた…そして半透明の少女が現れて告げた
「時は待たなくても、訪れる。だけど君は…死ぬけど」
「き、貴様はーー!?」
無惨にも、力なく倒れたものが床に転がった。
何かに射抜かれた跡が残る…
その五人は、順番に半透明な少女に殺された。
「禁断の書の目覚めは近い、私らその役目を補う足風…そうでしょーー魔王様」