表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンマスターは魔王ではありません!?  作者: 静電気妖怪
2章〜光は明日を照らし、鬼は大地を踏みしめ、影は...〜
51/108

49話「這い寄る影、蠢く破滅、その先に3」

ー異世界某所ー


二人の少女、ブラウとロートは都市の門の前に来た。

そして、門の前には既に一組の男女の影があった。


「あー! ラル姉!」


ロートは二人の内の一人の元へ駆け寄った。


ラル姉、そう呼ばれた女性は薄い金髪を長く伸ばし、少しキツめの碧眼。

顔以外の全身に白銀の鎧を着込み、腰には一振りの西洋剣が携えている。


「久しぶりだな、ロート」

「うん! 久しぶり!」

「お久しぶりです、ラルカさん」

「ああ、ブラウも久しぶりだな」


少女達が再会を喜んで居ると先に来ていた男が遠慮がちに声をかけた。


その男はボサボサの黒髪に黒目、無精髭を生やした中年男性。

ローブを羽織り、ローブの下には黒の長袖で長ズボン、黒色の皮を装備している。


「お嬢さん達、再会を喜ぶのはいいが先に自己紹介からでいいかい? 俺の名前は マーダ だ。今回はよろしく頼むよ」

「これは済まなかった。私はこの都市の騎士団の副団長を務める ラルカ・フェリウス だ」

「ほう、噂には聞いていたが本当に女性が副団長に就いたのか」

「あまり過大評価してくれるな。私がこの座に就いたのは偶々だ」

「偶々、ねぇ。で、そちらのお嬢さん達は?」

「私は ロート だよ!」

「私は ブラウ・ヴァオレット。この子の姉です」

「ロートちゃんにブラウちゃんね。君達『鬼姉妹』は有名だよ、俺が覚えるほどにね」

「...あなたも有名じゃないですか。這い寄る影(シャドウ・ストーカー)

「何?」

「あらら、なんだ俺のこと知ってるのか」


マーダはおちゃらけた雰囲気で両手を軽くあげおどけた態度を取った。


そして、次の瞬間...


「フッ!」


ラルカが腰の西洋剣を抜き、マーダの首元へ振り抜いた。


「おっと」


マーダはその剣筋を見切り半歩後方へ下がることでラルカの一閃を躱した。


「...私の剣を躱すか」

「おいおい、いきなり何すんだよ」

「貴様の首を落とす、当然だろう? ...暗殺ギルド幹部這い寄る影(シャドウ・ストーカー)!」

「...ったく、だから嫌だったんだよ。大体、ブラウちゃんはどうして俺の身元を知ってのかね?」

「はぁ、申し訳ありません。私はギルドマスターの方から知らされていたにです。てっきりラルカさんも知ってるものだと思っていました」

「な、何!? 団長はそのような事一言も言っていなかったぞ」

「...こうなることがわかってたんだろうな」

「...そのようですね」

純粋無垢の正義(ホワイト・ソード)は伊達じゃないな...」

「む、その呼ばれ方はあまり好かない。そして...」


ラルカはしばらく逡巡する。

そして、考えがまとまったのかマーダを見た。


「...いくら緊急であっても暗殺ギルドの力を借りることに納得はできない。だが、貴様の動きを見て今殺し合うのは得策ではない」

「俺も同意見だ。一応依頼を受けた身だからな」

「はぁ、納得はしないが妥協はする必要がありそうだな」


そして、ラルカは抜いていた剣を鞘に収めた。


「では、行きましょうか」


纏まった様子を見たブラウが声をかけてた。

そして、周囲を見渡すと...


「あら?...ロートがいない?」


そして、ブラウが周囲を見て居ると手に幾つもの食べ物を抱えたロートが歩いて来た。


「あ、終わった?」

「...それは?」

「これ? ラル姉の話が長くなるなー、って思ったから買って来た」

「はぁ、あまりに静かだったのはそういう訳でしたか」

「で、もう行ける?」

「ええ、行きますよ」

「ロートちゃん、悪かったな」

「すまない...」

「いいよいいよ。じゃ、行こっか」


ロートの掛け声を先頭に四人は目的地であるダンジョンへ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ