23話「残された者達へ祝福を1」
暫くするとゼーレは落ち着きを取り戻した。
「....ひっぐっ...ありがとう、お兄ちゃん」
「おう、気にするな」
レイジの言葉にゼーレは一人呟いた。
「そんなんだから、皆んなお兄ちゃんを守りたくなるんだよ。そして....ね...」
「ん?なんか言ったか?」
「なーんにも!」
ゼーレの、ゼーレだけの呟きは誰の耳にも届かなかった。
「そうだ!戦ってお腹空いたんじゃない?ご飯にしようよ!」
「あー、そう言えば何も食べてなかったな」
パンドラ、マルコシアスと連戦をした。
どちらも、特にマルコシアスには余裕が持てなかったために空腹を忘れていた様だ。
「折角だから全員で食べようぜ」
「賛成ー!」
「...ごめ...ん...なさ..い...私...食べ...られ...ない」
「(コクリ)」
「「....」」
若干、水を差されたが全員で囲っての食事になった。
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「で、お兄ちゃん何食べるの?やっぱ勝利を祝ってカツ?」
「いや、カツって戦いの前だろ。勝利を祝うなら寿司だろ」
「お寿司!?」
ゼーレが寿司の単語を聞いて目を輝かせ始めた。
しかし、そこにソーっと手を挙げる者がいた。
「申し訳ありません、『おすし』とは何ですか?」
「寿司っていうのはな、簡単に言うと酢飯に生魚を乗っけた物だな」
「『すめし』?、『なまざかな』?」
簡単に説明してもパンドラには疑問しか浮かばないのだった。
「酢飯も生魚も知らないのか?」
「あー、知らないと思うよ」
レイジの問い直しにゼーレが答えた。
「魔界の魔物の食事は他の魔物くらいだからね。あ、あと人間かな」
「それって、生肉しか食ってないじゃないか。それでよく...」
そう言って、レイジはパンドラのスタイルを見てしまった。
出るところは出て、引くところは引いているその女性的な体つきを。
当然、服の再生なんてことはなく、先の連戦で服は破れている部分があるため素肌も見えている。
「お、お兄ちゃん!どこ見てるの!」
「あ、わ、悪い...つい...」
「ああ、ああぁ!貴方様が私を欲情の目で見てくださって....。いつでも見てくださっていいですよ!」
「....ます...たー...」
「(ジー)」
レイジはこの居た堪れない空気をどうにか変えようとする。
「そ、そうだ!飯の前にファントムの傷を直そう!そのままだと大変だろうからな!」
そう言ってレイジはDMPの確認を急いだ。
そこには...
「...は?」
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名前:神ノ蔵 レイジ
種族:霊人族
性別:男
Lv:1 → 34
HP:100 → 1,915
MP300 → 5,745
技能:ダンジョンマスター(1→3)、霊体化(1)、憑依(1)
称号:霊物のダンジョンマスター
DMP:2,000 → 257,952,000
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ダンジョンマスター(1 → 3)
ダンジョン管理(-)
魔物生成(-)
ダンジョン内移動(-)
能力模倣(1 → 3)
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「え?何これ?」
「どうしたのお兄ちゃん?」
ステータス画面が見えないゼーレは聞くしかできなかった。
「...DMPが2億超えてる」
「...え?」
その後直ぐさま全員のステータスが確認された。
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名前:ーーー
種族:ファントム
性別:女
Lv:1 → 38
HP:100 → 1,580
MP600 → 9,480
技能:影魔法(3 → 6)
称号:影の住人 → 影の主
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名前:ーーー
種族:レイス
性別:女
Lv:1 → 45
HP:300 → 8,820
MP550 → 15,070
技能:神速(1 → 3)
称号:変異種、闇の住人 → 闇の主
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名前:パンドラ
種族:概念種
性別:女
Lv:43
HP:4,400
MP:11,000
技能:闇魔法(5)、厄災(-)、美貌(-)
称号:闇の主、厄災の概念、美貌の概念
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全員のステータスが確認された。
そして、全員が口を開いたままとなった。
最初に沈黙を破ったのは...
「何この数字...」
レイジの呟きだった。




