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不思議な日常

十一月 (II)

作者: ソラヒト

「十一月 (I)」はどこにいった、とはきかないで。

下書きノートで枯葉に埋められつつあるだけですので。


また年の瀬の足音がする

秋はまだ消えていないのに 人はもう冬ばかり見ている

十一月しもつきよりも十二月しわすの方が大切な気がするのだ

どちらも同じ一ヶ月だというのに

かくいうわたしは 既にこの一年が過ぎ去ることを考えている


この一年も過ぎてしまうのだ

やりたかったことと できなかったことと わずかにできたことを

目の前に並べて

できなかったことの多さに吐息を漏らす

できなかったことは常に「疑問」の形をしている


 あれほど暑かった夏は冗談だったかのように何も残らず

 季節は何をいうまでもなく水のように巡っている

 夏が暑すぎるからと保留にしていた「疑問」は

 秋になったところで「疑問」の形のまま

 今もそこに置き去りにしてある


 やがて冬になるとしても

 いくら考えたところで

 答えが見つからないものが多すぎる

 何かがひとつ見つかったにせよ

 そこからまた別の何かが次々と現れる


 枯葉のひとつひとつが「疑問」のようだ

 少しずつ「疑問」ばかり降り積もってゆく

 吹きだす木枯らしに飛ばされていく

 飛ばされなければ

 自分が埋もれてしまうばかりだ


 目障りだからと目のかたきにしてみて

 ときどきは踏みしめて粉々にする

 なかったかのように形をこわす

 目に映らなくなったところで

 なくなったわけではないというのに


十一月

また今年も考えている

同じ考えが季節のように巡ってくる

「疑問」の形がいくら変わったとしても

それはいつになっても「疑問」だというのに


16/11/8 Tue.

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