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髪を切った

 髪が伸びて自分でも手入れが大変と感じていますと、同居の姑から「髪伸びたね」と言われ、お盆に実家に帰った時も父から「髪が伸びた」と言われました。

 自分でも切ろうかどうか考えているんだと答えていました。

 どこで切り、どういう髪型にするかがいつも迷うのです。

 わたしの髪質は面倒な方に入るらしいのです。癖が強くて、硬くて、太めの髪質。ショートにすると、髪がピョンピョンと跳ね、縮毛矯正やデジタルパーマも試していますが、これもこまめに掛け直しをしなければなりません。給与所得者の時にはマメに美容院に行ったりもしましたが、どうやっても癖毛は治らないものだと悟ると、ある程度の長さにして、編み込みなどで、まとめ髪にしている方がうるさくなくて楽とそれを長年続けています。で、編み込みも大変なほど伸びました。

「前にさ、近所の美容院があって、そこで髪を切ってもらったの。そしたらだいたいこのくらいの長さでとお願いしたら、バツンと切られて、あと細かい所を綺麗に揃えて終わり。それで美容院の料金。これなら街中に出て、千円カットの店に行けば良かったって後悔したわ」

 と父に愚痴を言ってみたら、

「バツンと切って、お金をもらえるのなら、俺が切ってやる」

 ですって。言わなきゃよかったです。

 以前にほかの方の活動報告の中で、床屋さんの話題が出た時に、わたしがコメントをお寄せしたことがあります。

「どこかで、『女の不機嫌は病院ではなく、美容院に行けば治る』とアメリカの作家か女優さんが言っていたそう。確かにそうだけど、問題は保険が効かないのと、いい気分が長続きしないこと」と。

 シャンプーもブローもなくて、バツンでは機嫌がどうこうもないじゃないですか。

『女の不機嫌は……』の言葉ですが、女性向けの元気の出る名言集みたいな本に載っていました。その本に載っている言葉はもっと細かくて長いのですが、大意はそのようものです。

 アメリカの女流作家の言葉と気付いて、ハタと思いました。アメリカ合衆国は日本と医療制度が異なります。アメリカでは国や州が管理する医療保険がありません。貧困層の医療費の補助はあると聞いていますが、保険は民間の医療保険だけ。日本の民間の医療保険が国民皆保険の被保険者証を持っているのを前提としているのと違っています。日本でも治療歴や持病によって、民間の医療保険の加入条件や保険料が違うのですから、アメリカ合衆国はもっとシビアな扱いでしょう。

 なんとなく体調が悪い、気持ちが塞ぐといった理由で、内科医や精神分析医に掛かったら、きっと全額自己負担です。もしかしたら美容院やエステの方がお手軽で安いかも知れません。

 あーたらこーたら悩みつつ、昔、縮毛矯正やデジタルパーマをした美容院に行こうと決め、予約して出掛けました。

 美容師さんの指定はしておりませんでした。本日担当します、と挨拶してくださったのは男性の美容師さんでした。わたしはあんまりお喋りを楽しみたい方じゃないので男性の方がいいかな、でも男性でも話し掛けてくる人はいるしなぁと思いましたが、その美容師さんは必要以上に話し掛けてこない方でした。わたしは普段から眼鏡をしていて、眼鏡を外すと視界がぼやけます。裸眼では雑誌はかなり顔を近づけないと読めないので手に取りません。そこで話し掛けられてもちょっとなぁ、なので、お互い髪型以外で話をしない方がわたしは都合がいいのです。

 シャンプーしてもらって、軽くマッサージもしてもらって、希望通り以上の出来でカットしてもらって、ブロー。

 掛かった料金以上の出来栄えにふふふんふん。上機嫌で家に帰ったのでした。

 しかし、出掛ける目的を告げた姑はともかく、ほかの同居人。良人も長男も次男も誰も気付かないのでした。

 ま、そんなものです。

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