表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
信じれるまで  作者: 冴子
2/7

1:出会い

悪名高き出会い系。


そう誤解する人も多いけど、このインターネットがもの凄い勢いで普及し始めた世の中じゃ、出会い系なんて雑誌の文通友達募集ぐらいの一般的で安全なものになっていると私は思う。

危険も多いけど、そのサイトで付き合ってる友達も結構多い。

だから私は、ただ気軽にメールを楽しむ為だけにメル友募集の掲示板によく書き込む。

でも、たまたまのタイミングで出会った奇跡みたいな出会いみたいな乙女チックな出来事を期待している訳じゃない。

ただ、学校や家での仮面を脱いで気軽に話せる相手が欲しかっただけ。

内容の所に


「メル友募集」


と淡白に書き込み、続いて年齢、身長、性別を、こんな所で嘘をついてもしょうがないから素直に書き込んだ。

面倒くさくなればメールを拒否すればいい。

そのサイトはどうやら大手だったらしく、

1日ケータイを放置しておくと100通を超えるメールが来ていて、ひっきりなしにライトが光り、ケータイが震えていた。

その中の全員とメールなんて面倒くさいことはしない。

ランダムにタイトルだけで何人か選び、あとは消去。

その何人かを内容を見て1人に絞る。


「はじめまして。良かったらメールしませんか?」


淡白な内容で、おそらく私の方が年下なのに敬語を使ってくれているいい感じの距離間。

この人ならもし面倒になっても切りやすいだろう。

そう思って、100分の1の記念すべき出会いの相手にメールを返した。


「メールありがとうございます。こちらこそよろしく。お名前と年齢教えて下さい。」


そのメールを送って5分たたずにケータイが光る。

届いたメールのタイトルは


「メールありがとう。」


100分の1の奇跡の出会い。

相手の名前は、昭人。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ