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信じれるまで  作者: 冴子
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プロローグ:恋愛観

この話は実話に基づいていて、かなりリアルな話です。

読んで共感頂けたらなと思います。

恋愛に永遠性なんて無いと思ってたし、それが必然だと思っていた。

だからそれが悲しいと思ったことも無く、そんなものだと思っていた。

いつか終わり、いつか失う。

そんな虚しい瞬間の楽しみに、人は時間を無駄にして尽くして尽され、時には騙しあう。

勿論私もその中で、虚しい遊びに加わって、尽くして尽され騙し会った。

その時を埋める物があったなら、何でも良かった。


欠けたパズルのピースは、ぴったりじゃなくても無理矢理はめこめばはまるものだから。17歳、高3の受験生。


今まで付き合った数は3回。

今から思えばそれなりにいい恋愛だったんだろうなとは思うけど、全ては恋愛の法則通り、一瞬の出来事だった。

3回目にして永遠の恋は漫画の中だけの物で、あり得ない話だからこれらの漫画はヒットする。

この哀しい法則を悟ってしまった私は、年齢よりもだいぶスレていて、ネットで精神年齢鑑定なんかをやると、私の精神年齢は32歳だと言われるぐらい、大人びていたし、周りからもそう言われていた。

そのせいか、過去の3人のうち、2人は年上だったけど、それでも付き合いが長続きすることは無かった。

結局、年齢が合った所で瞬間の遊びには変わりはないし、その瞬間がより楽しいかどうかで、そんな風に物事を考えている私は、今まで4ヶ月を超える付き合いをしたことは無かった。

毎日連絡を取って、デートの為にバイトを休む。

記念日にはケーキを焼いて、プレゼントもした。

遊び人で、家庭をかえりみない母親のお陰で料理の腕は主婦級になり、彼氏に料理を作っては、喜んで貰っていた。

しかしありがとうと笑う彼氏をどこか客観的に見ている自分に気がついて、自分のしている恋愛ごっこが無性に虚しく思えたりもした。ああ私は恋愛ごっこをして遊んでるんだなと虚しくなったりもした。

そして虚しさがピークになったら別れる。


そんな虚しい遊びを繰り返し、今に至る。


最後の彼氏と別れて1年。

その間好きになった人はいたけれど、友達と争ったり略奪したりとそんなリスクを背負ってまで付き合う価値を見い出せないから、付き合うことはなかったけど、そろそろまた、虚しい恋愛ごっこが恋しくなった。

多分私があのサイトに書き込んだのは、そういう理由だったんだと思う。

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