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語り部
病院に着いたあたし達は、華菜さん達の到着を待った。そうして、10分くらいだろうか。
華菜さんと由梨さんが現れた。
それと……
「あなたは……」
「こんなことになって、すまない」
先ほど、1位でゴールした。円剛さんだった。そっか、円さんも大島高校なんだっけ。軽い感じで考えてたけど、今回の事態はそれほど楽観視できることじゃないことを覚悟する。
「いえ、気にしないで下さい」
関係者に向ける言葉でない気はしたが、それでもあたしには、他に言葉が見つけらなかった。そうして、華菜さんに顔を向け、うなずく。華菜さんもそれに応答して、一旦間を置く。
お願いします。
すべてを、教えてください。
「全ては、伊達先輩が事故に遭ったあの日から始まったの」




