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鵺の声  作者: たま
9/21

ヒミコ

翌日は朝から旅館のシフトの穴埋めに呼ばれた頼政の代返を頼まれた。

昔は代わりに返事しなくてはいけなかったのですぐにバレたが、今は学生証のスキャンなので頼政の学生証を預かってるので簡単だ。

講義が終わりトイレに入ってると女子の団体が入ってきた。

こういう時は、存在を消すのが1番だ。

「珍しいよね。ヒミコのそばにはいつもアキラ居るのに。見波君だけなら良いんじゃない?」なんか良からぬ話をしてる。

「インスタこの頃フォロー減ってるんだよ〜

ヒミコ載せたら絶対稼げるもんね!お昼狙おうよ!」そんな事だろうと思った。

女子の団体が出た後、コッソリと見波君に挨拶してヒミコの隣に座る。

「珍しいね。頼政休み?」見波君がいつものように仏様のような笑みを浮かべている。が、やはりボディーガードとしては役不足だ。

「うん、バイトに急に呼び出されたの。それより、ヒミコさん気を付けてね。

前のキラキラ女子の団体がフォロワー稼ぎでランチに襲撃予定立ててたから!

外に食べに行った方が良いよ。気をつけて!」友美が警告する。

「わあ~、やっぱ僕だけだと役不足かあ〜」見波がガックリする。

「ありがとね。アキラがどうも瘴気に当てられてね〜

吐き気が止まらないんだって。」ヒミコがお礼を言う。

瘴気(しょうき)?」友美は聞き慣れない言葉で意味が分からない。

「ああ〜ヒミコ、言葉に気をつけて!」見波がカバーしたが手遅れだった。

「あの…もしかして、まだアキラ君わかる人なの?

子供時代は霊媒師だったって聞いたけど。」友美が小声で聞く。

ヒミコが友美の唇に真っ赤なネイルの指を置く。

「怒られちゃったから、続きはランチで話そう。」と華やかに微笑んだ。


昼は学食を避けて学生があまり来ない老舗喫茶店でランチにした。

「ここはコーヒー飲む所だけどお昼ご飯もあるのね?知らなかった〜」友美はナポリタンを注文した。

「おじいちゃんおばあちゃんしか出入りしないから、学生は入りづらいもんね。」見波はオムライスを頼む。

「お金払ってくれるならインスタ写真載せて良いけど、タダは嫌だなぁ〜」金に厳しいヒミコがミックスサンドを注文した。

「…実は、東山小学校の学童の先生が急に亡くなったんだけど…鵺の声を聞いたと旦那さんが言ってるの。

で、その旦那さんも急に体調くずして今は入院してるの。」友美は思い切って相談してみる。

「エ〜ッ、平安時代みたい!鵺って本当に居るの?!」見波が驚く。

「う〜ん、分からない。でも、頼政と2人で調べたら東山は昔『鵺の森』と呼ばれてて鵺神社と呼ばれてた玉姫大明神の枯れてた池から湧き水が湧いたりしてるから、

確かに何かが起きているんじゃないかと思うの。」友美は出来るだけ正確に伝える。

淀川先生は残念だったが、旦那さんは何とか助けたい。娘さんも心配していた。

友美的には、歴史研究会の発表より死者が増えるのが嫌だ。悲しんでる娘さんや旦那さん見てると祖母が亡くなった時を思い出す。

父も母も住宅ローン返す為に共働きだったから、友美はお祖母ちゃん子だった。

お祖母ちゃんが亡くなった時は悲しくて寂しくてたまらなかった。

母はローン完済すると会社やめて近所の学童に週3日だけ働くようになったのだ。

「アキラの体調崩れたのと符合(ふごう)するね〜これは、いいネタかも?」ヒミコがニャッと笑った。

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