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鵺の声  作者: たま
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同居生活

「ご飯炊くのとサラダだけは私達で準備しとこう?」

帰宅した友美と頼政は2人でキッチンに立つ。

「やっぱり2年一人暮らししてると包丁さばき、スゴいね!」頼政がサラダ用の野菜を切ってる姿に友美が驚く。

頼政は要領も良く手先も器用だ。

身長さへあれば!顔は結構整ってるのだ!身長さへあれば!

きっとモテたのだ。

友美は米を研いで炊飯器のスイッチを入れる。

先にソファに座りテレビをつけた。

ローカルでもう玉姫大明神の神池が復活した話が流れる。水質がかなり良いらしく検査が通過したら水汲みの許可が降りるらしい。大急ぎで水路工事に取り掛かるようだ。町会長が嬉々として話す。

「私達も水貰いに行こうね。私もジャスミンティー買おうかなぁ〜その水で飲んでみたいな。」と友美が話す。

「エ〜ッ、鵺の血を洗った池かもしれないんだぜぇ〜

俺はなんか気色悪いな。」サラダを3皿に分けてドレッシングと共にテーブルに並べて頼政もソファに座る。

「歴史研究会入ったのが不運だったよね〜私達。」友美が深くため息をつく。

「でも、お前、横のテニス同好会入ってたらあのレイプ事件の被害者なってたんだぜ!

めちゃくちゃ囲まれて誘われてたろう?」頼政は男に囲まれてテニス同好会のしつこい勧誘に困ってた友美を助けたのだ。

「全然知り合いじゃないのに、お待たせ!って肩抱かれた時はビックリしたよ!

で、そのまま知らんぷりしてた歴史研究会に入部手続きしたんだよね。

私は元々そこ目当てだったけど、頼政は良かったの?」友美はずっと気にしてる事を聞く。

「エ〜ッ、特に入りたいサークルも無かったしなぁ〜

大学はバイトに精出す気だったし。旅館のバイト仲間で良く遊んでるしなあ〜不満ないな。

歴史研究会のあいつらは鼻につくけど。

今年は絶対負けん!」と夜の三条院散策マップをもう作っている。

「えっ、今日はさすがにもう出掛けないよね?疲れたよ〜」友美がソファに埋もれる。

「ただいま〜」母が学童から戻って来た。

「遅くなってゴメンね〜スーパーで串カツ特売だったから大量に買ってきたよ!食べよ!」友美は大急ぎで大皿を出してきた。

「お母さんも大変だよね〜あの受付の人とうまくいってる?

私だったら1日で辞めそう。」文句を言いながらご飯をよそい、串カツを大皿に盛り付ける。頼政は小皿どこ〜っと棚を開ける。

「とにかく義母さんの介護のグチを聞いて上げてれば機嫌良いのよ。

でもね〜新人のスタッフさんが全くそういうの空気読まない人でね〜一触即発なのよ。」洗面所で手洗いやうがいをしながら母のミキが話す。

「それにリーダーも何だかストレスみたいね。

淀川先生が受付してた時は、仲良く並んで話してたのに、

学童部屋の方にばっかり来て受付戻らないのよね〜」とソースとカラシを冷蔵庫から持ちながらテーブルに座った。

「あっ、2人共飲むでしょう?飲みましょ♪」と言いながらビール缶も冷蔵庫から出してきた。

「私、そのリーダーさんの気持ち分かるわ!

キャリアあるかもしれないけど、あの話し方じゃ電話応対も知れてるし。

注意したいけど注意したら、また色々うるさいし、

見ない聞かない方向で頑張ってるじゃないかな?」と友美は推測する。

「多分、親から苦情入ったら、そこからもっとエラい人から注意されるように持っていきたいんだろなあ〜うちの旅館でも中間管理職の人はそんな感じだし。」と言いながら頼政はお母さんと乾杯しながらビールを飲む。

「仕事場でモヤモヤしても頼政君とこうやって飲めるとスッキリするよ〜」と母は上機嫌で頼政についで貰って2杯目に入る。

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