ちゃっかり
藤原友美の母は、頼政が気に入っている。
頼政が下宿を追い出されて住むとこ困ってると聞いたらすぐ物置になってる部屋を空けてくれた。
もう祖母も亡くなったので、部屋は空いていた。
「本当に大人に受けいいよね〜」友美は頼政に感心する。
「おおきに。旅館でもチップ貰う事あるからな。」寺町の老舗旅館でバイトしてるのだ。
「でも、ウチだと遠くない?」町中の下宿屋だったので心配なのだ。
「実はさあ〜バイク買ったんだあ〜それもあって金無くなって。」頼政が頭をかく。
「もう!ギャンブルやってバイク買ってたら家賃払えなくなるわよ!ウチは学祭までだから家賃も食費も良いからって、母さんが。
でも、ちゃんと新しい下宿見つけてね〜ずっとはダメだからね!」友美が釘を刺す。
「でも、それならバイト先からウチまで15分くらいかな?良かった良かった。」と安心する。
「友美の分のメットも買ったから。また乗せてやるよ。」と偉そうに言ったら友美に叩かれた。
「でさ、俺らは学者肌じゃないし、まず聞き込みだと思うんだ。
その亡くなった先生の所、話しを聞きに行かね!
俺、旅館の人に御干菓子貰ったんだ。これを供えに行こうよ!」「要領良いなあ〜本当に!」友美は感心する。
「だって〜御干菓子なんか俺らは食べないじゃん!
勿体ないし。仏様に食べてもらおうよ。」さっそくバイクで淀川先生の家へ向かった。
着いて10分で後悔した。
淀川先生の旦那さんまで入院していた。仏前に御干菓子を供えて拝む。
「ごめんなさいね。父がすっかり意気消沈してね〜
もともと気管支弱くて、それでインフルが学童で流行る前に母は辞める気だったんだけど…」もう娘さんは
結婚して北山に旦那さんと娘さんと暮らしている。
「すみません。急にお邪魔して。」2人で頭を下げて鵺について調べてる話しをした。
「私も気になってるのよ。ヨタ話だけど鵺の声を聞いた者は死ぬって昔から言われてるし。
父も聞いたと知ってから、私も何とか抜け道ないかなと探してるの。」そうなのだ。旦那さんも聞いていたのだ、鵺の声を。
「平安時代は祈祷師に拝んで貰ったらしいんだけど…今は祈祷師や霊媒師なんて簡単に見つからないしね〜」娘さんはため息をつく。
ふと頼政と友美の頭には1人の人物が浮かんだが、全力で心が拒否する。
「学生なんで、何か方法ないか文献調べてみます!」と行っておいとました。
「鵺って、今ではトラツグミって鳥の鳴き声だと分かってるんだって。確かにこの声は怖いわ。」動画再生すると、すごく高音のでも鳥とは思えない鳴き声がブキミだ。
大学図書館が敷居が高いと感じた2人は、まず河原町のカフェでネットで調べだした。
入院してる淀川先生の旦那さんにまで話聞きい行くのははばかられた。
「でも丹波の田舎では山の方から良く聞くなあ〜
辺りが暗くなってくると鳴くんだよ。
だから誰も怖がってなかったなあ〜」頼政はガッカリしてる。
「ウチの辺りでは聞いたこと無いよ!
そりゃ平安貴族はビビったと思うわ〜」何とも言えない物悲しい鳴き声だ。友美には首を切られて声帯から音漏れする人が必死に話してるように感じる声だった。
「それより鵺って打ち込んだら、お前の家の近くに表示出だぞ!」頼政が驚いている。
「エ〜ッ、ウソ!なんで?私は聞いたこと無いよ〜この声!
どういう事?」




