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鵺の声  作者: たま
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理由

「なんで恭子さんは鵺に詳しいんですか?」有間が聞く。

「大学でゼミで(ぬえ)の論文発表してる子がいて、研究室でずっと聞かされてたんです。確かその子はそのまま院へ行きました。

私はそこまで究める気持ちなくて教員になりましたが。」友美と頼政は顔を見合わす。恭子さんと藤田教授は同世代くらいだ、もしかしたら?


「いや、人間より霊は自分に近いと思ってたのに、こんだけ邪魔されると思わなかったな。」アキラがまだ地面には座ったまま夜空をあおぐ。

「霊も元は人間だよ。苦しみ悲しみを背負って生き亡くなっていった魂だ。親の介護に苦しんだ苦しんでる人なんて五万といるからなあ〜」有間がアキラの肩を叩く。


鵺神社に帰り道寄った友美と頼政は、静かに流れる神池の水で手を洗う。2人で並びながら手を洗ってると友美が頼政の肩に頭をもたせ掛けた。

「ありがとう。矢を射る頼政、すごく格好良かったよ。」友美が目を伏せている。

「絶対友美を死なせたくなかったからな…必死だった…」2人は境内の中で唇を重ねる。

神池の水音だけが響いた。


恭子は伏見神社の雀焼きみたいになった清子をそっとハンカチに包んだ。

「清子さんのロッカーの備品と共にお屋敷の旦那様に届けますよ。忍ばせておけば気付かないでしょう。」

後日届けたが、本当に清子の部屋にポイッと袋ごと置かれた。中身を確認する事もなく…行方不明なのに探す気は毛頭ない!頭の片隅にすら無いのだ!

つまり、義母の介護するなんて!

頭の弱い化粧濃いノータリン女しかしないのだ。

そんなに大事な母なら産んでもらったりご飯作って育ててもらった奴らがやるべきなのだ!

結婚して年に数回しか会わない嫁の仕事では…絶対ない!

法律で決まってる!行政に聞いたら良い!

よほどド田舎確定の過疎地域しか、言わないはずだ。

そして、そんな地域からは女は逃げろ!

旦那や子供置いてでも逃げろ!

人生は、たった1度もしかないのだ!


ただし、屋敷の売買の話は消えた。

台湾の富豪は、周辺の不動産屋にもネットワークを張っていたので月夜に東山に凶鳥(きょうちょう)の鵺の影が現れた話を聞いてしまったのだ。

台湾は大変熱心な仏教徒で四柱推命や占いは生活の細部まで支配してる。

寺院には毎日初詣のように人があふれ、生活の一部になってる国なのだ。

凶鳥なんて以ての(もってのほか)なのだ。

おかげで家屋敷は三分割されて売られることになったが、その分割方法が決められていなかったので孫達は法廷争いにまでなった。

旦那も秘書の愛人と屋敷の税金で金に困りだし、息子達の相続に顔をツッコんできたので血みどろの相続争いへと進んでいった。

荒れ果てた豪邸に誰にも知られず清子の干からびた亡骸だけが残った。

藤田教授のご病気が良くなりますように!

認知が狂った世界でも、先生が幸せでありますように!

先生は十分のランタンに世界平和と記されていたが、

まず先生が幸せでありますように!

そして介護オバケは地獄へ行きますように♪

本当に義母なんかどうでも良いくせに!

見栄張って介護地獄落ちて、そのストレスをまさかの学童で晴らすとか!

最悪な人間だったわ〜エンガチョエンガチョ関わりたくない〜┐( ̄ヘ ̄)┌

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