証拠
「次はおやつの時間だからテーブルをアルコールスプレーを掛けて拭いてね。」母が清子が教えると言って来たが断り、友美に教える。
「清子さんがいつも教えるから、すぐ辞めちゃうのよ。
おかげで慢性人手不足で辞めさせれなかった所もあるのよ。
恭子さんも新人なんだけど、あの人は馬耳東風体質みたいで助かってるのよね。教師やってたそうだし。」ミキがガッチリ清子さんを寄せ付けない。
リーダーも覚悟を決めたのか清子さんの電話応対にずっと監視してる。
清子さんは若い時は企業の受付とか派遣でやってたはずなのだが、どうもメモとか書類の書き込みでミスが多いようだ。
受付は今日預かってる子供の人数名前など把握をしてないと子供が勘違いして自宅に戻ったり途中で危険な目に遭っていても分からなくなってしまう。
幼児とはまた違う危険があるのだ。
貰っている預かり予定表通りかどうか確認し、今日の出席表と照らし合わせてモレがないか確認しないといけない。
親御さんから帰ってきてないとか問い合わせに対応しながら、それらを処理しないといけないのだ。
そこでミスを連発してるのが苦情の1番なのだ。
淀川さんの後任として全然仕事できないのだ。
後数週間だが、ちゃんとやってもらわないと困るのだ。
次々におむかえの親や祖父母が来たら忘れ物が無いか確認して渡し、定時帰宅する大きな子供はゲームしたさに早帰りしないか帰宅時間をチェックしないとごまかして1時間サバ読む子が多いのだ。
全部受付だけの仕事なのだ。ベテランならベテランらしく仕事できないといけないのだ。
ミスのまま無責任に流してたリーダーもさすがに施設長に死なれて、腹を決めてミス度に注意しまくっている。
やっと仕事を終えて早番が帰る。ミキの母は先に帰ったが迎えが遅い子達は追加料金で預かるので遅番で友美は残った。
リーダーも帰ってしまうので、やっと手が空いた清子が、友美に難癖つけてくる。
「あのさ〜他にいくらでも時給の良い仕事あるでしょ?
お母さんの職場なんて、ちょっと甘えてない?
ちゃんと叱られて大人になるもんよ、普通。」とか偉そうぶる。
「人が次々亡くなってるんで、今度は母が…と心配なんですよ。」友美も友美で清子を疑り深くにらむ。
「エ〜ッ、ただの偶然でしょ?」清子が目線をそらす。
「異常ですよ!だから、うちにも刑事さん来ました。
この学童の人間関係とか身内にトラブル抱えた人がいないか?
聞いてましたよ?」清子の顔色を探るように聞く。
電話でチラッと母が聞かれただけだが、大げさに言う。
「う、嘘よ…年寄りだけじゃない!70.60で亡くなるのなんか普通でしょ?」清子の目が泳ぐ。
友美的にも怪しいと分かる。でも、心不全で自宅で皆亡くなっている。
清子が直接手を下した証拠は無いのだ。




