荒れ狂う
「どうしてなんですか!人が減って困ってるのに!」学童の始まる前の掃除の時間、清子がリーダーに噛みついた。
「あ〜あ、施設長がやめてくれと言ってたのに、治ってないね〜あの人。」現場責任者となった聖子が友美の母、ミキにグチる。
「だから〜清子さんは12月に辞めていただく更新しないってのは、淀川さんと施設長が亡くなる前に決めて本部にも許可取ってるんですよ。
義母さんの介護で抜ける事も多いし、当日のドタキャンは本当にこちらも困るんです。」仕方なくリーダーが同世代の清子さんに説明する。
「今までそれでも続けてこれたじゃないですか?
なんで急にダメなんですか?」清子がキャリアを傘に着てとうとう本性を出して噛みつく。
「元々、その清子さんに合わせたナアナアが問題なんです!
ココは、あなたが介護の憂さ晴らしする場所じゃあないんです。働く医療従事者のお子さんを預かり、親御さんが安心して働ける環境作りする施設なんです!」
とうとうリーダーが言ってしまった。
「それに抜けた施設長の仕事は、山科の施設長が兼任してくれる事に決まりました。
淀川さんは今月で辞めることが決まってたし、代わりに恭子さんも入りました。
清子さんが抜けた後も新人さんのバイトの女の子がさっき事務所で決まったので、もうすぐ来ます。」
リーダーの言葉に清子の目がギラつく。
「ちょっとアンタ、正社員だからって図に乗らないでよ!
ココの事は、私が1番良く知ってるのよ!」清子がツバを飛ばして話す。
「黙りなさい!親御さんから苦情が来てるんです。
ココはあなたがルールブックでも何でも無いんです。
親御さんから苦情が募ればアウト!退場なんですよ!アナタは。
もう、うちの本部もアナタを庇い介護のサポートする必要は無いんです!」中間管理職のリーダーが思いっ切りブチまけた。
「ああ〜もうすぐ娘が来るのに〜最悪だわ…」ミキが呟く。
「あの…すみません。藤原友美と申します。」学童の扉を開けて友美が入ってきた。
「ちょうど良かったわ!藤原友美さんです。大学2年生なの。
清子さんが辞めた穴は彼女が埋めるから。清子さんは何も心配しないで、義母さんの介護に専念してください。」とリーダーが友美の肩をガシッと掴んで清子の前に押し出す。
「ハッ?この子に務まるの?まだ二十歳でしょ?子供じゃない!」清子が噛みつく。
リーダーはグイグイと友美を前に押し出す。
「ちゃんと教育課程も勉強中の学生さんよ!清子さんが心配する必要ないから!
この小学校の卒業生だし、ミキさんの娘だから!」と胸を叩いた。
「ああ〜もう、やめて…」ミキは聖子の影に隠れる。
「……」清子は唇を噛み締めながらも言い返せなくなった。
友美は周りを見ながらキョロキョロするしかない。




