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元社畜ニート、農民でしたがなんか最強になりました。  作者: 寂しがり屋のサンタクロース
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第3話 鑑定と真の力

どうも、こんにちは!

寂しがり屋のサンタクロースです


本日も本作をご覧いただき、ありがとうございます!

この作品は、戦うつもりなんてなかった元社畜が、のんびり農民として暮らそうとした結果――気づけば世界最強になっていたという、スローライフ系異世界転生ファンタジーです


今回のお話は、【 ステータスと真実 】です。

主人公・リンドウの視点から、少しずつ広がっていく世界や、キャラクターたちの小さな変化を楽しんでいただければ嬉しいです!


それでは、【第3話】をお楽しみください!


――寂しがり屋のサンタクロース


 ――翌朝。

 いつもと同じ朝日が昇り、いつもと同じ鳥の声が響く。

 だけど、俺の心は少しも落ち着いていなかった。


「……王都行き、か」


 昨日のあれは夢じゃなかった。

 “王命”という言葉が、俺の人生をあっさりとひっくり返したのだ。


 断る権利はない。逃げる道もない。

 強制的に「冒険者候補」として王都に向かわなければならないらしい。


「リンドウ、準備は進んでいるか?」


 朝食のパンをかじっていると、家の扉を叩く音と共に村長が現れた。


「……正直、全然心の準備ができてません」


「そうだろうな。だが、その前に一つ済ませねばならんことがある」


「……済ませねばならんこと?」


「ああ。“ステータス鑑定”だ」



 村の中央にある小さな神殿――それが村人の信仰と祈りの場だ。

 神官が常駐していて、成人や新米冒険者はここで自分の“ステータス”を鑑定してもらう。


 俺は今まで、そんなものに興味もなかった。

 農民にステータスなんて関係ないと思っていたし、知ったところで何も変わらないと思っていたからだ。


 ……だが、今は違う。


「おや、リンドウか。ついに来たか」


 出迎えた神官の老爺は、俺を見るなり目を細めた。

 オーガ撃退の噂はここまで届いているらしい。


「まったく、お前のことは村中の話題だよ。……さあ、この水晶に手を置きなさい」


 神殿の奥の祭壇。そこに置かれた透明な水晶球に、恐る恐る右手をかざす。


 ――ピキィン。


 澄んだ音と共に、水晶の中が淡く輝き始めた。

 やがて浮かび上がる光の文字。それは、この世界における“己の本質”だ。



【鑑定結果】


名前:リンドウ

年齢:16

職業:農民(※分類:一般職)

種族:人間


筋力:SS

俊敏:S

体力:SS

魔力:S

知識:A

運:S


固有スキル:

・「大地の祝福(Passive)」:大地に触れることで全能力が持続的に上昇する

・「収穫者の理(Passive)」:自然と生命エネルギーを吸収・還元し、成長を加速させる

・「未知(???)」:条件未達



「………………え?」


 あまりの文字列に、俺は一瞬理解が追いつかなかった。


「な……なんだこれは……?」


 横で覗き込んだ神官が、声を震わせていた。

 村長も目を丸くして、思わず水晶を二度見している。


「F〜Sが人間の常識のはずだ……。SSなど、王国の歴史でも数人しか確認されていないぞ……!」


「筋力も体力もSSだと……? 農民でこれは……いや、もはや人間なのか……?」


「……い、いやいや、ちょっと待ってください。俺、本当に鍬とスコップくらいしか握ってないですよ?」


 冗談抜きで、本当に“耕してただけ”なのだ。

 筋トレも修行もしていない。冒険者のような戦闘経験もゼロ。


 ただ――“土を触って”“作物を育てて”いただけで、俺はこの領域に立ってしまっていた。



「これは……神の加護を受けているとしか考えられん」


「加護……?」


「“大地の祝福”と“収穫者の理”……。どちらも、古代の伝承に記される“創世の民”が持っていたとされる伝説級のスキルだ」


「伝説級って……いやいや、俺、ただの農民ですよ!?」


「ただの農民が、SSを超えるかね?」


 神官の言葉に、ぐうの音も出なかった。


 ――“未知”と書かれたスキル。

 それが何を意味するのかはわからないが、間違いなく“何か”がまだ眠っている。



 神殿を出ると、村の空がやけに広く見えた。


「……俺、どこへ行くんだろうな」


 農民として静かに暮らすはずだった。

 けれど現実は、もう後戻りできない場所まで来ている。


 王都行きは決定した。

 あとは、流れに身を任せるしかない。


 ――これはきっと、“ただの農民”では終わらない運命なのだろう。


「……はぁ。畑、恋しくなるな」


 呟いた声は風に乗って消えていった。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

寂しがり屋のサンタクロースです


今回のお話は【 衝撃のステータス。チートレベルの強さ…しかし本人は畑仕事を望む 】でした。

リンドウの“のんびり農民ライフ”はまだまだ始まったばかりですが、今後も少しずつ世界が広がっていきますので、ぜひ楽しみにしていてください


次回は【 家族との別れ 】になります。


感想・ブクマ・評価など、どれかひとつでもいただけると作者は泣いて喜び、鍬を振り回しながら原稿が爆速になります

応援してくださる皆さんと一緒に、ゆっくりと物語を育てていけたら嬉しいです!


それでは、次回もどうぞよろしくお願いします!


――寂しがり屋のサンタクロース


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