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05
「薬は非合法です!」
俺は舌を舐める。
「こちらは魔術協会側だ、直ちに化学物質を摂取してはダメだ」
抱きしめた。
「な、なぜ、私をッ!」
その細くなっていく体を抱きしめる。
俺は反吐がでるようなため息を吐く。
そして、強引にこういったのだった。
「俺以外に見られないでくれ」
するとこう言った。
「だっこしてあげる」
満月、一神教が凶器を振り下ろすころあい。
俺はバットを持った。
目の前には、神祖がいる。
「あまり出しゃばるな」
そうだ。たとえ
鏡の前だ。
血は見ないようになった。
戦争もしない国になった。
だが一般人のようにふるまえない自分がいる。
そんな自分を周りは何も言わない。
葛藤する。
たとえ、あの時のような緊張感が無くなればなと思ったり。
だが実際は求めていく。
たとえば、車の免許を取る時だ。
俺は怒らせるような運転をする。
いつも、赤点で、最終駅で任務柄で免許をもらう。
それが日常の代わりだ。
対価である。
周りに、気づけは人がいなくなった。
ゆっくりと帰りを待つ。
今日はどうするのか、考える。
帰ってきたようだ。