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とある魔王の無双譚  作者: azl
諸外国との交流
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色々あった日の夕方時(前回の後編は想像で補ってください)

タイトル決めるのって結構難しい。

*あらすじ:服をヨミとテスラに渡しました。

「チョウアンとの会談は明後日に決まったのでな、そのつもりで準備しておいてくれ」


 不帰の森から帰り夕食を取った俺、そのまま部屋に帰ろうと思って廊下を歩いていたら、ロイド王からそう声を掛けられた。どうもチョウアンに出した書簡がもう帰ってきたらしい。


「明後日ですか、それはまた早いですね」

「うむん、思ったよりも早かったな。ちなみにその会議にはペルティーダも参加するらしい」

「・・・そういやアイツ、ギルレオン側も交えて会談をやりたいって言ってたな」


 思い出すのは魔王就任の時にルーと交わした口約束だ。多分丁度良い機会だと考えたんだろう。


「リュート殿、そのアイツとは?」

「魔王ルーのことです」

「ふむん、魔王ルーか。中々難しい会談になりそうだな」

「いや、そうですかね?」


 あの馬鹿っぽい雰囲気を見てしまってはそんな感想も漏れ出てしまうというもの。しかしロイド王にはその意見にたどり着く根拠があったらしい。


「彼の魔王は数百年に渡りソーン大帝国から国を守り抜いてきた名君なのだ、それに等しい業績は長きに渡る歴史を振り返ってみてもそう簡単にはお目に掛かれんだろうな」


 ソーン大帝国は大変好戦的で野心的な国家である。尤も国家元首がすぐに入れ替わるのでその思想の強弱が生まれることはあるそうだが、それでもその根本思想に違いはないそうだ。

 それ故ソーン大帝国に目を付けられた国家は皆瞬時にして制圧される。にも拘らず数百年に渡り自国と隣国を守り抜く魔王ルーは相当な名君なのだとロイド王が言っていた。

 まぁ彼が言うなら本当なんだろうが、あれを見てしまった身としてはどうしても疑問符が浮かんじゃうけどね。


「あの色好きが名君ですか・・・」

「ははは、まぁ英雄色を好むというしな。後は獣人は子を残しにくいと聞くからそれも関係しておるのだろう」


 ロイド王が笑いながらそう言った。そしてこの世界における生物の繁殖について、”赫イ智慧”が分かりやすく解説してくれた。


 まず初め、この世界には生殖能力を持つ者と持たない者がいる。例えば俺なんかは後者だね、生殖器が付いていないという旨は話したと思う。

 で、この生殖能力の違いだが、単純に寿命がある奴は持っていて、寿命が無い奴は持っていないそうだ。まぁ寿命がないなら子孫を残す必要がないからね。

 ちなみに元々寿命がある種族が寿命のない種族ー具体的に言うと精神生命体ーに進化した場合、その生殖能力は失われないそうだ。単純に消す労力が無駄なんだろうと”赫イ智慧”は推測しているそうだ。


ーちなみに生殖能力については色々と研究しております。近いうちにマスターの体にも復元できるかもしれませんね。


 う〜む、まぁありがとうとだけ言っておこう。


 さてと、それでは次のお話に移るとしようか。

 つい先程ロイド王は獣人は子どもが出来にくいと言っていたよな、これは獣人の寿命がとんでもなく長いことが原因だ。つまりこの世界における寿命が長い生物は子供が出来にくいのである。

 だから一夫多妻制というのも何とかして子孫を残すために考えられた制度なのかもしれないね。まぁあの発言を鑑みるとルーはただ単に性欲まみれってだけだろうけど。

 そして一般的に寿命が長い生物は懐妊期間も長くなっている。胎児の形成に時間がかかるらしく、妊娠を早期に目視で判別するのは難しいそうだ。


 ちなみに寿命が異なる種族の子どもの場合、大抵は母体の方の影響を受ける。つまり母親が人間なら、母親の懐妊機関と生まれてくる新生児の寿命は獣人に比べて短くなり、母親が獣人なら母親の懐妊機関と新生児の寿命は人間に比べて長くなるというわけだ。


 なお、寿命が存在しない生物の発生メカニズムはいまいち分かっていないらしい。一般的な説は濃密な魔素によって誕生するという物だそうだが、それを肯定しうる根拠は未だ無いとのこと。


 ちなみに先程も言ったが精神生命体に進化すると寿命というものは無くなる。俺の場合はもとから無かったが、そんな種族はほとんど存在しないそうだ。

 なお、今の所発見されている寿命が存在しない生物は魔人、天使、悪魔の三種類らしい。内天使と悪魔は召喚魔法によって呼び出すことが出来る。俺はまだ見たこと無いがその内お目に掛かれるかもしれない。


 ちなみに獣人並に寿命が長くかつ生殖能力を持つ生物にエルフと妖人がいるらしい。エルフはミズガルズに、妖人はティカルに見られる種族だそうだ。エルフはよく見かけるあれ、妖人は個体によって様々な見た目をしているらしい、一度見てみたいものである。


 それでは話を戻そう。

 さて、会談が明日に迫っているのならその準備をしておくべきだろうな。そういえば護衛はどうするんだろう?


「分かりました、護衛はどうします?」

「我はリンダを連れていくつもりだ」

「じゃあ俺はサノスを連れていきます」

「それが良いだろうな、それじゃあの」

「えぇ、また」


 こうしてロイド王との立ち話が終わり部屋に戻った俺、そしてその翌日。


「・・・て訳だからサノス、明日はよろしくな?」

「えぇ、お任せください」


 サノスにそのことを伝えるとそんな風な返事が帰ってきた。可能であれば約束通りヨミを連れて行きたかったが、護衛となるとちょっと話が変わってくるからね。戦力として劣ると言うか護衛として向いていないという感じだな。


「すまんヨミ、約束破っちゃって」

「護衛ならサノスが適任ですから仕方ないですよ」

「悪いな、次はよろしく頼むよ」


 ヨミは魔法が得意なのだが、屋内で敵に襲撃される可能性を考慮するとヨミよりサノスのほうが適任というわけだ。魔法って規模が大きいから建物を壊しちゃうかもしれないからね。


「んじゃ、俺はもう行くとするよ」

「分かりました、お気をつけて」

「あぁ、じゃあな」


 ヨミとテスラに手を振って答え、館を出た俺達二人。


「じゃ、帰るか」

「ですね」


 そしていつものごとく草原を走るのだった。

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