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とある魔王の無双譚  作者: azl
魔人との激闘
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疑問

次回はもう少し頑張りたい

 あの後俺は気を入れ直した、のだがいつの間にかアリナがいなくなっていたことに気付いた。


 彼女は一体どこに行っていたのか、どうもロメオに元気になったガルドを見せるべく中庭へと戻っていたらしい。その後抱きかかえられたガルドを見たロメオは、彼女にメロメロしてしまい、訓練どころではなくなってしまった。


 最初はクールぶって興味なさげにしていたウルスラさんも、今ではすっかりガルドの虜。ロメオ相手にガルドの取り合いをしている。


 そんなことしている場合ではないと思っていたけど、ちょうど昼食をとるのにもいい時間だったので、みんなで食べることにした。

 ロメオとウルスラさんがガルドを連れて行こうとしていたが、頑張って諦めさせた。

 ちょっと前にそんなことをしてお説教された召使が一人いるので、よく頑張ったと思う。


 そして昼食を食べた俺たちは、再び魔法訓練場に戻ってきた。

 ちなみにアリナは習い事があるらしく、昼食の後別れた。

 いやはや王族というのは忙しいんだな。


「いやぁ~、ガルドが元気になって本当に良かった」


「ですね」


「まぁそれはいいんですけど・・・、リュート様?」


「はい?」


「彼女、前見たときと何か変わってませんか?」


「あぁ~、そうなんだよね。進化したってラトさんは言ってたけど・・・」


「なるほど。確かに名付けの影響と考えれば、十分にあり得ますね」


 ロメオ曰く、名付けられた魔物は名付けられる前よりも強くなる、これは前にも言った通り。


 ただしその変化の度合いには振れ幅があり、少し最大魔素量が増えるだけの場合や、種族そのものが変化し物質体や精神体、最大魔素量が大幅に強化される場合もあるらしい。

 そしてこの後者の場合を”進化”と呼称するのだそう。


 ちなみにフォレストウルフが進化した場合、普通はアーミーウルフと呼ばれる種族に進化するそう。

 デモンウルフなどという種族は聞いたことないらしい。


 だけど、


「名付けってのはまだまだ謎が多い、聞いたことがない種族に進化したとしても、おかしくはありません」


 とのこと。


 いやはや魔物というのは本当に謎が多い。


 閑話休題。


「さてと、この話は終わりにするとして、これからどうしましょう?」


「う~ん、取り敢えず魔法を見せてもらいましょうか」


「ははは、能力模倣でしたっけ?出鱈目過ぎません?」


「全くよ。私のサンダーレインも真似られたのよ?」


「サンダーレインっていうと、雷魔法の?」


「その通りよ」


 何も知らずにパクっていたけど、どうも雷魔法というのは、風魔法の派生形らしい。この世界の魔法は派生形が非常に多い。

 水魔法から派生した氷魔法、土魔法から派生した力魔法などなど。


「となると、四属性の魔法とその派生形はすべて模倣可能なんですかね?」


「そうかもしれませんけど、断定はできません。あまり使ったことがないので」


「そうですか。でしたらやってみるのが一番でしょうね」


「あ、だったら俺に向けて撃ってもらえませんか?そっちのほうが覚えやすいんで」


 ”解析・鑑定”は実際に触れたもののほうが効率よく行えるのだ。

 精度も向上されるし、一石二鳥である。


「君がいいなら構わないけど・・・」


「まぁ私も問題ないと思うわ。獄滅炎(デスフレア)の直撃を耐えられるぐらいだし」


「えっ、獄滅炎?」


「あぁ、貴方が不在の時に彼と戦ったのよ」


「えっ!!ウルスラ様と!?」


「えぇ、まぁ私の完敗だったけどね」


「いやいやいや、俺も結構ギリギリでしたよ!?」


「フン、どうだか。やろうと思えば高速再生で誤魔化せたくせに」


「そんなことはなかった・・・、こともないですけど」


「・・・それなら問題ないでしょう。リュート様、準備をお願いします」


「アッ、分かりました」


 まぁ、ごり押せたってのは本当だろう。実際可能な限り使わないように意識してたし。

 けどまぁこんなことの問答をしたところで意味がない。

 ロメオさんの言われた通り俺も準備するとしよう。


ー解析・鑑定の準備は出来てるか?


ー万全です。


 ならばいい。

 俺はロメオさんの正面に立つ。


「準備完了です」


「分かった。それじゃあ行きますよ!!」


「あぁ、バッチこい!!」


「行きますよ、火炎誘導弾(ホーミングフレイム)!!」


 ロメオさんの掌から放たれた炎の塊が、俺目掛けて飛来する。

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