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とある魔王の無双譚  作者: azl
魔人との激闘
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魔法

主人公は無双系です。

一切の努力は行いません、描写が難しいので。

 魔法訓練場に着いた俺たち、そこでロメオさんに魔法を披露してもらうことになった。


 と、その前にこの世界における魔法について簡易的に解説したいと思う。


 まずこの世界において、魔法と呼ばれるものは沢山ある。

 火、水、風、土、光、闇。特殊なもので言えば召喚魔法や調教魔法など。

 だがしかし、一般的に”魔法”に該当するのは、火、水、風、土の四属性である。


 何故か。この四つは光と闇とは違って、魔素を媒介としており、召喚魔法や調教魔法とは異なり、頑張れば必ず習得できるからだ。

 もっとも習得できても十全に扱えられるとは限らないそうだけど。


 ちなみに、光と闇は精霊を媒介、つまり彼らにお願いして魔法を発動することとなる。

 なので使えない人はとことん使えない魔法である。


 この使えない人はとことん使えないってのは、召喚魔法や調教魔法も同じだ。

 この二つは精霊や魔素を媒介とするところまでは同じなのだが、先天的な才能も必要となってくる。


 召喚魔法は光、闇魔法以上に、精霊との関わりが必要になってくるし、調教魔法は、魔素よりも使い手の心の清廉さが大事になる。

 ちなみにアリナは調教魔法の使い手らしく、ヴァナルをペットにするときにこの魔法を使ったのだそう。

 いやはや凄い人ってのは結構身近にいるんだな。


 なお、この二つの魔法をくくったときに、など。といったが、ここで述べたもの以外にも魔法というのは沢山ある。

 それこそ”能力(スキル)”に限りなく近い性質を持つものもあり、それら全てを知り尽くすことは不可能なのだ。


 まぁそういった魔法の中でも、あまりにも有名なものもある。

 例えば”魔王”と呼ばれる奴らが行使するものだな。


 ”冥府の王(ネクロキング)”ルキフゲの行使する”屍霊魔法”や、”傾国(ドミネート)(・オブ・)妖狐(ルーラー)”イズナが行使する”妖術”とか。

 けどその実態は謎に包まれていて、実際に存在するのかどうかは謎のままだ。


 だけどまぁ基本的にはあると考えられる場合が多い。

 何故なら魔王連中は人の域では到底たどり着けない強大な存在。それこそ人間が計り知れぬ力を持っていたとしても不思議ではないのだから。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「リュート様、準備は整いましたが・・・」


「が?」


「何から披露したら良いのでしょう?」


 う~ん、考えてなかったな。

 どうしようか。


 俺はそんなことを考えていたのだが、ウルスラさんには一つ考えがあったらしい。


「でしたら、”聖光破砕砲(ホーリーカノン)”なんてどうかしら?」


「聖光破砕砲って何です?」


「光魔法の上位に該当する魔法ね。この国では確か彼しか扱えなかったはずだし、良い機会だと思うわよ」


 お~、それはいいな。

 折角の機会だし見せてもらうことにしようか。


「じゃあロメオさん、それでお願いします」


「分かりました」


 そういうとロメオさんは、懐から短杖を取り出した。

 そしてそのまま目をつぶって、魔法の詠唱を開始する。


「光子、我が意に従いて剣となせ」


 その言葉が紡がれた刹那、彼の周囲の精霊がまばゆい光を放ち始める。


 「光子、我が意に従いて敵を討て」


 その光は続々と、ロメオの短杖に集まっていく。

 そして、


 「解き放て!!聖光破砕砲(ホーリーカノン)!!」


 最後の言葉が紡がれた瞬間、ロメオさんの短杖に集まった光が、あらゆるものを破壊する光線と化した。

 そして放たれたそれは凄まじい速度を維持したまま、的を貫いた。


 まさしく超常の技、アレに直撃でもしようものなら、無事では済まないだろう。


「流石ね、ロメオ」


「お褒めに預かり光栄です」


「少しは謙遜しなさいよ」


「ははは、次からはそうします。ところでリュートさん、私の魔法は参考になりました?」


「はい。とても」


 ロメオさんに魔法を見せてもらおうと思ったのは、俺にちょっとした考えがあったからだ。

 俺の所有する特質能力”創造者”の権能、”能力模倣”をもって、ロメオさんの魔法を真似ようと思ったのだ。

 この権能を発動させるには、模倣する対象を”解析・鑑定”する必要があるのだが、今回の場合は落ち着いて実行することが出来た。


 っというわけで、


ー告。聖光破砕砲の解析に成功しました。


 流石だな。

 それでは実際に使ってみることにしよう。


「じゃあちょっとやってみますね」


「やってみる。ですか?」


「あぁ~」


 ウルスラさんが何か悟ったような表情をしている。

 そういえば彼女の魔法をパクったんだった。


 そんな彼女の腑抜けた表情を横目に見つつ、俺は的の正面に移動する。

 そういえばロメオさんは詠唱してたけど、俺もしなきゃダメなのか?


ー解。不要です。ただし精霊への合図のため、魔法名だけは必要です。


 わかった。

 それじゃあやってみることにしようか。


「放て!!”聖光破砕砲(ホーリーカノン)”」


 その言葉の後、眩い光を放つ柱が的を覆いつくした。

 ロメオさんのは横方向だったけど、俺の奴は縦方向、上から下に振ってくるタイプだった。

 多分だけど精霊操作への練度の違いじゃないかな。俺の場合は射程距離が短いのだろう。


 だけどそれでも強力な魔法の模倣が出来たことには変わらないだろう。


「いやはや流石というかなんというか・・・」


「ホントよね」


 二人そろって不思議なものを見るようなもので見られた。

 解せぬ。


「でもまぁリュートさんが味方で良かった」


「本当よ。もし仮に敵だったとしたらぞっとするわね」


 だけど確かにこれだけの力があれば、不思議なものを見る目で見られても仕方ないか。


 けど安心してほしい。俺はこの力をこの国のために使うと決めた、自重もしないし出し惜しみもするつもりもない。

 持てる力全て出し切りつもりだ。


 そうすれば魔人にだって勝てるはず、そうだろ?


ー解。その確率は非常に高いと思われます。ですが・・・。


ーですが?


ーですが、百パーセントではありません。ですから一番の最善策はマスターが魔人との交戦を回避することです。

 今のマスターの肉体なら、食事をとる必要も睡眠をとる必要もありません。

 誰とも関わることなく、今のマスターは生きていくことが出来ます。ですのでギルレオン王国の防衛よりも魔人との交戦の回避が最善、と愚考します。


 まぁ確かにそれが一番安全なのかもな。

 だけどそれは安全なのであって最善ではない。


ーそうかもしれないけど却下だな。それは一番の安全策であって、最善策ではないからな。


ー?何故でしょう?


ー俺はこの国が好きなんだよ。だから絶対に守り抜きたい、そう思う。

 そんな風に思った人たちを見捨てることは出来ない。

 それをちょっと想像するだけでとても悔しいし悲しいし・・・、何より一番自分が許せない。

 だから俺はここに残って戦うことにするよ。せっかく強い力をもらったんだからな。


ー・・・了。マスターの仰せのままに。


 しぶしぶといった様子・・・、というよりも俺の言っていることが理解できていない様子だった。


ーまぁお前もそのうち分かるようになるだろうよ。


ー・・・解。


 俺もお前もまだまだ学ぶことが多いってこと、一緒に成長していこう。


ー・・・。


 兎にも角にも、


「ロメオさん、他の魔法も見せて下さるんですよね?」


「え、はいっ、勿論です」


 まずは目先の技術から盗んでいくことにしよう。


”解析・鑑定”、お前が働かないとそんなことすらままならない、頼りにしてるぞ?


ーッ!!了。お任せを


 うむ、よろしく頼む。

 ”解析・鑑定”は、さっきとは違って明朗としていた。

 もう悩んでなどいないんだろうな。

 それじゃあ俺も、もう一回気を入れなおさないとな!!

二日に一回は投稿したい。

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