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とある魔王の無双譚  作者: azl
出会い
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終わりからの始まり?

完全不定期投稿です。

 何の面白みもない人生。いや、面白かったのはこれからだったのかもしれない。

 しかし悪いものではなかった。たった十数年しか生きられなかったけれど、それでも人のために役立つことが出来たと胸を張れる。


 だけどそんな思いと裏腹に、後悔の念も確かにあった。

 古本屋で買い込んだ漫画の続きが読めなかったこと、恋人の一つも作れなかったこと、残された友人や家族に別れの言葉一つも掛けられなかったこととか、挙げていけばきりがないのだ。

 家族や友人との最後の会話なんて何一つ覚えてない、つまらない話だったはずだ。


 俺はついさっき包丁を持った男に背を刺されたんだ、見ず知らずの少年を庇ってな。背に腹はかえられぬって言うし、背中なら大丈夫かと思ったが全く大丈夫ではなかった。通り魔なんてことしてないで全うな人生を歩んでほしいものである。

 だが気になるのは、俺が庇った少年だ。こんな事件に巻き込んでしまったのだ、相当に大きな心の傷を負ったかもしれない。どうか俺のことなんて気にせずに、人生を謳歌してもらいたいものだ。


 というか本格的に意識が朦朧としてきた。

 まずい何も考えられ・・・。


 ・

 ・

 ・


 目が覚めた。

 いやいやそんなことある?もしや俺は助かったのか?

 目はぱちぱち動かせる。一切の電気がついてないせいか、何も見えないけど。

 でも体が動かせるってことは生きてるってことだろ?


 まじか、やったぞ!!

 意識ははっきりとしている、体もしっかり動かせる。


ーガンガンッ!!


 動かせ・・・。


ーガンガンッ!!


 動・・・。


ーガンガンッ!!


 前言撤回、全く動かせない。大方腕を何かで固定されているのだろうけど、暗くて何も見えない。

 というかさすがにおかしい、いくらなんでも暗すぎる。いくら屋内とはいえ、これはさすがに・・・。


『OK、でしたら”炎魔法”の応用術である”照明(ライト)”の使用をお勧めします』


 ん?今何か聞こえた気がするが・・・。


『申し遅れました、私はガイド。先代使用者により作られた30分間限定の誘導プログラムです』


 あ?先代?


『はい。私が起動したということは、新たなる”魂”が宿ったという事でしょう?』


 ・・・今のははっきり聞こえた、だけど言っている意味は分からない。しかしそれでも理解できることはあった。

 これはたぶん異世界転生ってやつだ。


 悲しいことにやはり俺は死んでしまったようだった。

前途の通りしばらくは完全不定期投稿です、ご了承ください。

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