表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/17

#17:extra2 王様ゲーム

「王様ゲーーーーーーーーーーーーム!!!!!」


 それは一同の叫び声で始まった。


「王様ゲームとはなんだ?」


 ジャスティがトリオに質問する。


「王様ゲームとは、王冠のマークと1~5の数字、計六本の棒の中から一つ選び、棒に書かれている王冠のマークを引いた人が数字指定で一つだけ命令できる遊びだ」


「なるほど、どんな命令でも指定された人は絶対なのだな?」


「当然!ただし、実現範囲でやってくれよ?」


「わかった」


「はやくやりたいです!」


「はいはい、じゃあ始めるぞ」


 千代女のわくわくに押されたトリオは早速棒を引いた。それにつられたほかも追随する。


 そして、引いてすぐミステが声を上げた。


「あ、僕が王様みたい」


「早い早い、『王様だ~れだ?』のタイミングで確認してくれ、次からでいいから」


「はーい、でも言っちゃったから命令するねー」


 ミステはしばらく考えた後、こう命令した。


「じゃあ2番と4番が互いに抱きしめる!」


 選ばれたのは千代女と……兎莉生だった。


「えぇ!?わ、私が……兎莉生ちゃんと?」


「……千代女ちゃん」


(ええぇ!?私が兎莉生ちゃんと抱きしめるの?てか初めて名前で呼ばれたぁ!?あぁああぁぁぁ……)


 千代女は我を忘れて焦ってしまった。それを見た兎莉生は


「……おいで」


「あっ……」


 千代女はそのまま兎莉生のほうへと倒れ込んだ。それをやさしく受け止める兎莉生。


(やわらかい……あんなに不愛想な兎莉生ちゃんがこんなにも暖かいなんて……これってこのまま胎児のように眠るのだろうな……私、幸せだったんだな……私……)


 今ここに百合の花が満開に咲き誇った。


「おぉ……これはすごいな。貴重な資料になりそうだぞ相棒」


「なんの資料ですか……」


 *


「すいません、気持ちよかったものでつい……」


「いいよ気にしなくて、よし次行くぞ!」


 しばらくして千代女が落ち着き、二回目が始まった。そして先ほどのルール通り


『王様だーれだ!』


 と合図と同時に確認した。

 今度はディスティーが王様になった。


「私か……そうだな。2番の人に一つ制裁を加える」


「おいおい……それって大丈夫なのか?」


「やはり兎莉生の件で気分が晴れやかにならん。ここは一発殴らせろ」


「なんか物騒だなおい!殴るって!というか兎莉生は何番なんだ!?」


「……3番」


「えっ……」


「じゃぁ2番はだれが……」


 すると小刻みに震える姿が一人。これから訪れる恐怖に耐えるような姿が。


 栖男だった。


「おいいぃ!!だめ!死んじゃう!」


「あ、それは……少しあてずっぽうで……」


「面白いなー」


「ぼ、僕はだいじょぶデス……ニンゲンノカラだはジャウブデスカラ……」


「棒読み風味になってる!?」


「あ、あぁ……そうだな……じゃあいくぞ……」


「ハイ……」


(あぁ、こんなにも一生が終わるなんて……つらいな……今までありがとう……僕はこんなにも幸せに囲まれてたんだな……あれ……なんか涙が……)


 絶望に染まった栖男は死を覚悟した。だが。

 ポフッという音で終わった。


「……あれ?」


「勘違いするな。人間のいたくない程度に加減しただけだ。言っておくがこれは制裁だからな。今後己の気持ちを忘ないようにしろという制裁だからな」


「あっ男のツンデレ入りません」


「トリオ……覚えてろ」


「おぉ怖。すみませんでしたー。じゃ三回目いこうか」


 *


『王様だーれだ!』


 今度は栖男だった。


「あっ僕ですね……どうしようかな……」


 しばらく考え込んだ後、


「そうですね。全員笑顔になりましょうか」


「笑顔か?」


「はい。なんか今回の王様ゲームでもそうなのですが、やっぱりみんなといると楽しいと思ったんです。なので、その印象を深く根付かせるためにみんなで笑顔になれたらいいなって」


「栖男さん……」


「……笑顔」


 兎莉生が早速笑顔を見せた。続けて千代女、トリオ、ミステ、ディスティーが笑顔を見せ。笑った。栖男も少し遅れながらも笑顔を見せた。


(やっぱりいいね。こういうのって)


 昼下がり、摩訶不思議な出会いによって生み出された日常はこれからも続くであろう。


 *


「じゃぁ4回目いくぞー」


「なんかもう終わりっぽかったですけど」


「いいんじゃないかなー面白いし」


 そしてそのまま


『王様だーれだ!』


 トリオが王様だった。


「よーしやっと来た!早速全員これに乗れ!」


 出てきたのはトリオの世界の時の車だった。


「え、急にどうしたのですか……」


「細かいのはなし!ささっ早く早く!」


 そしてトリオに押されるまま車に入れられる。そして


「うぉぉぉ!!!エンジン全開!!」


 びゅおおという速さで車は飛んでいくそれは地球を抜け、宇宙へと飛び出した。


「ちょ!?どこ行くのですかこれ!?」


「……速ーい」


「わー!千代女も楽しいです!」


「これが人類の英知か……」


「いやー宇宙広いねー」


「全員のんきなこと言わないで下さーーい!」


「うぉぉぉぉ!宇宙をまたにかけるぞーーーーー!」


 そしてそのままどこかへと消え去っていった。

 元の場所に戻ってこれるかはもはや誰にもわからない……


 トリオ・ザ・ドッペル~タイムコネクト~ 完結

 そして続く……

これにて、タイムコネクト篇は完結となりました。

ここまで読んでくださってありがとうございます。


次回は未定です。てか構成まだ決めてない……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ