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#16:extra1 未開のナゾ

 3つの世界が収束するタイムコネクトの騒動からある程度たったころ。


 いつになく栖男はトリオに呼ばれ、トリオの活動拠点に来た。


「平和ですね」


「まぁのんびりするのも悪くはないな。ま、こっちはやることがたくさんあるんだが」


「嫌味ですか?」


「なら相棒もやることを見つけたらいいじゃないか」


「やること……そういえばいまだにナゾがたくさんあるのですが」


「ほぉ、例えば?」


 栖男はいくつかの疑問点を挙げた。いままでになかった3つの世界の収束の原因。ディスティーが根本の原因でないのなら、いったい何が原因なのだろうか。そしてディスティーとミステの存在のナゾ。そしてなぜ自分が三人、世界は3つあるのか。


「……相棒。それは確かに謎ではある。だが今は手がかりがなさすぎて考察のしようがない。まぁいずれ起こったときに考えればいいさ」


「そうですね……それに、自分はあなたと同じように誰にも失わない世界が実現できるのならついていきたいと今でもゆるぎない決意をしましたし」


「おう。その決意、忘れるなよ」


「言われなくても大丈夫です」


「なになに?何の話をしているのかな?」


 どこからともなく現れたミステが栖男達に話しかけてきた。


「あ、ミステさん」


「ミステでいいよ~。ナゾって聞いたけど、ナゾがあるの?」


 栖男はミステに先ほどと同じような疑問点を伝えた。


「なるほどーそうだねー僕が気になるのは世界が3つあることかな、どうして自分が三人いるのかな」


「宇宙に答えがあるのか?いやそもそも根本の部分で……あーよくわからん思考になってきた」


「兄貴もさすがに難しそうですね……これはもはや真理に近いものかもしれません」


「まぁ、いずれ分かるかもしれないね~僕もその答えを知るのが楽しみだな~、おっとここで全員集合って感じかな」


 ミステは先ほど帰ってきた千代女と兎莉生、そしてディスティーに気づく。


「お帰りー何してたの?」


「少しお出かけしておりました。二人ともすっかり仲良しになってしまって少し妬ましいぐらいです」


「……仲良し」


「それはどっちなんだ……だが確かに仲良しになった。兎莉生はとても芯の通ったもので少し驚いたぐらいだ」


「兎莉生ちゃんはすごいのです!」


「……べしっ」


 兎莉生の理由もなく千代女の頭をたたく。


 ……


 音もないまま静寂を迎えた後、激痛が千代女を襲った。


「いっっっだぁぁぁ!??」


「……」


 千代女はとてつもない激痛にうずくまった。すかさずトリオが歩み寄る。


「おいおい大丈夫か!?」


「でゅあ、ぢゅあいじょおゔでs……なんどみょうぁぃみゃしゅいたのえ……」


「全然大丈夫そうじゃないが!?」


「……大丈夫、何度もやってるから慣れてる」


「これで!?」


「やはり兎莉生はえげつない力を持っているな……私もあんなものとよく戦えたものだ」


「宇宙は広いねー」


「はっはは……」


 こうして皆お互い談笑をしていった。あまりにも不自然な6人、しかし、それは現に仲良くしている。摩訶不思議な時であった。


 *


 千代女が何とか落ち着きを取り戻した後、トリオはある提案をした。


「ところで、栖男の世界にはあるゲームがあるらしいのだがみんなでやってみないか?」


「おぉ、面白そうだねー何やるのー?」


「それは……」


 と、トリオは6本の棒の入った筒を取り出し、こう言った。


「王様ゲーム、だ」


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