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#15: new world (新たな日常)

 決戦の日から数日たったある日、栖男の部屋は緊迫の空気に満ちていた。ディスティーとミステが栖男たちのところに現れたのだ。栖男達は警戒しながらも会話を試みた。


「何の用だ?」


「主らにお詫びと提案を。この度は誠に申し訳なかった。これは私が他のものによる運命を信じてしまったことでこのような事態を起こしてしまった。そして願いをもうするのも恐れ多いが、私達を仲間に入れてほしい」


「あぁ、そのことか。まぁあれだが……そのお隣さんは?」


「僕?僕はミステ。虚空の旅人さ。初めまして。そして、久しぶり。栖男」


「「え?」」


「……あぁ!あの時の!女の人!」


「そういえば相棒がそんなこと言ってたな」


「とても美しいです!」


 ミステの身なりは水色のフードの中に美麗で小柄な顔をしていた。身長は栖男より少し高めぐらい。平均男性の身長よりは高い背丈であった。


「して、仲間になる目的は?」


 トリオはディスティーに尋ねる。


「あぁ、私はお前たちの考えに多大な共感し、今後のことを踏まえ共にいる方が賢明だと考えた。変える場所もないのでな」


「えっじゃあ何処で暮らしてたのですか」


 千代女がディスティーに質問すると驚愕の返答が返ってきた。


「空中のところとかで野宿をしていた」


「めちゃくちゃシュール……」


「僕も同じ~」


「貴方もですか……」


 栖男は驚きを通り越して呆れてしまった。


「まぁ、騒ぎを起こさなければ大丈夫だ。みんなもいいか?」


「大丈夫です」「はい!千代女は歓迎します!」「……(頷く)」


「よし、これからよろしく!ディスティー、ミステ!」


「……ありがたき幸せ」「はーい、よろしくねー」


 こうして双方はともに行くことになった。栖男は頼もしくも、頼もしすぎて逆にこれから敵になるものに可哀そうですら思えた。


「よし、じゃあ今日はパーティするか!」


「なにか買うのですか?」


「んーまぁそれぞれの世界から持っていくか。仮想世界とはいえ、一応二つに分かれるようにしてあるからそれぞれ分担するか、場所は俺たちが今まで住んでた所。時間は栖男のお風呂の後だ。」


 了解。と全員が了承すると、それぞれパーティの準備に取り掛かった。栖男はそのままスーパーへ、トリオはトリオの世界へ、兎莉生と千代女は兎莉生の世界へそれぞれ食糧調達。ディスティーとミステは会場の準備を行った。


 その後、会場の準備に取り掛かる。が栖男は自分の部屋に着いた時、トリオに尋ねた。


「そういえば、いままでどこで暮らしてたのですか?」


「あぁ、そのことなら相棒のクローゼットの中に」


「いや、入るわけないでしょ」


「甘いな。相棒、俺が手にかけるときだけ別の空間へとつながるのだよ。だからディスティーとミステは先に会場の準備に回したんだよ」


「なるほど……」


 そして、トリオは栖男のクローゼットに手をかけ、扉を開くとなんと別の空間につながっていた。そこには大きな丸いテーブル青白く照らされた明かりが部屋を彩っていた。


「どうだ。すごいだろ?」


「どういう仕組み何ですかこれ……」


「ささ、準備を始めるぞ!りおちゃん達も!」


「……うん」「あ、はい!」


(あれ……りおちゃん前よりしゃべるようになった?)


 こうして、パーティの準備はスムーズに進み。パーティが始まった。丸いテーブルに色とりどりの料理が埋め尽くされていた。


「さぁ、食べるぞ!」


「いただきまーす」


「なんだそれ?」


「いただきますですか?これはまぁ食糧の感謝みたいなものです命をいただいているので」


「あぁ、そっちは命をか……よし、『いただきます』を無くす世界にしよう」


「それって」


「おれは命は必ず永遠にしてやる。迷惑であっても思わなくても。ひとつ残らず、幸せに導いてやるぐらいにな!」


「うわぁ……」


「なんでドン引きするんだよ!!俺はやるぞ!」


「はいはい、食べるよ~」


 ミステの一声でパーティが始まった。トリオの命を使わない料理。しかし、それは肉類や野菜よりおいしく、少し変わったものだった。兎莉生のほうはタケノコやヨモギを使った江戸時代そのものの料理。こちらは古き良き時代から守り続けたものらしく、味もその時代を感じさせる。

 そして、なによりも複数人との食事。栖男にとって、いや、みんなにとってこの時間は特別なものであるものだった。


 *


 パーティが終わった翌日、トリオは何気なく、画面を開いて収束した世界線を見つめていた。収束し、今も平穏に時を刻んでいる。しかし、これは新たな日常であると感じ、新たな出会いに胸を躍らせた。

 しかし、この世界線をみつめていると、どこからともなく別の線がこちらに向かっていることに気づいた。このまま交差するように。


「これは一体……?」


 また新たな展開が幕が起こる。しかしそれはまた別のお話。


これにて、一応タイムコネクトの部分は終了しました。

次回、1,2話程度日常回をやった後、新シリーズとして『トリオ・ザ・ドッペル ~異世界掌握~』として続きを書く予定です。(異世界転移展開は元からやる予定だったので悪しからず)


※なお、新シリーズはまだ書き始めていない、気分で書いているため、『予定は未定』です。ご了承ください。

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