↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
71/142

「転校生」



「……で、なんでここにいるの?」


「……?誰のこと言ってるの?」


「樹咲のことだよ‼︎」



♢ ♢ ♢



卯月の夏休みの出来事(思ったより凄い出来事があってびっくり)を学校に着いてからも詳しく聞いていた



「でねー」


「うんうん」



と、ここでチャイムが鳴ると同時に、先生が教室にやってきた



「あ、あとで続き聞かせて!」


「えー?もうあんまり話すことないよ?」



半ば無理矢理約束を取り付け、席に座った



「はい。みんな1ヶ月ぶり。今日からまた学校だ。気合入れていくように」


「「「はーい」」」



今日からまた長い長い学校生活が始まる。私はもう既に、冬休みに目を向けていた



「そしてお前達に一つお知らせがある。今日からこのクラスに転校生が来ることになった」



転校生が来るとの情報に、教室がざわめいた



「先生ー!男ですかー?女ですかー?」


「女の子です」



男子生徒大盛り上がり。女子生徒ちょい盛り上がり。やはり転校生は異性の方が好感度があがるのだろうか?



「じゃあ転校生を紹介する。入ってきて良いぞ」


「……失礼します」



その女の子は長い髪の毛をなびかせ、そして……お隣のお嬢様学校の櫛(・)也(・)高校の制服を着ていた



「初めまして。樹咲 伊津と申します」



私と太一と琴乃唖然。他生徒大熱狂



可愛い転校生の登場に男性組はテンションがMAXになっていた



「あ、すいません。樹咲じゃなかったです。八(・)幡(・) 伊津です。よろしくお願いします」



喜びに震える男達、固まる。そして太一の方をギロッと睨んだ



「苗字で察して頂けたかなと思いますが、私はそちらにいる太一さんの3人目のお嫁さんです」



……ヤバイ。太一が男達から凄い視線浴びてる……太一ってば、壁の方見て口笛吹き始めたし……



「皆さま、これからどうぞ仲良くして下さい」



これほど自己紹介で誰かにヘイトが向くのも珍しい。しかも被害者は太一っていうね……



「えー、樹咲さんの転入はギリギリで決まったから、まだ制服の製作が間に合ってなくてな。しばらくは櫛也の制服で登校することになっている」



だから他校の制服で来たのか……



「席は1番後ろの席な。あ、あと姉妹」


「……はい?」


「お前は樹咲と仲が良いらしいな。だからお前も1番後ろのやつと交代して、色々教えてやってくれ」


「ええ……」



私と、交代させられる生徒だけ、急遽席替えさせられた……



♢ ♢ ♢



「仕方ないじゃないですか。結婚式であんなことを全生徒の前でやらかしたんですから、学校にいづらい事この上ないですからね」


「いや……自業自得じゃん」


「ええ。だからついでにこちらの学校に転入させて頂いたんです」



ついでレベルで転校してきたのか……



「はぁ……また面倒なことに……」


「面倒とは失礼な!」


「だって面倒なんだもん」



私は大きな溜息をついた



「むぅ……少しぐらい喜んでくれてもいいのに」


「……はいはい。嬉しい嬉しい」


「そんな投げやりな喜び方されても全然嬉しくない!」



なんか面倒な彼女のようなこと言ってる……



「……それより大丈夫なの?」


「何がですか?」


「いや、多少噂とかこっちでも出回ってるんじゃないの?樹咲が婚約破棄して太一と結婚したこととかさ……」


「ああ。それなら心配いりません。私達の学校で起きた出来事は、口外出来ないようになってますから」


「そうなの?」


「はい。お嬢様学校ってだけで、セキュリティは完璧。内部情報の漏洩はあり得ません。ましてや良い噂ならともかく、私のした事が世間様にバレては学校自体に泥が付きますからね。何がなんでも秘匿にするはずですから」



噂までもシャットアウトする徹底ぶり。というか、この言いようだと、学校を追い出されたのでは?と疑ってしまうが……聞かないでおこう



「もうそんなどうでも良いことは置いといて!次の休み時間中さ、学校案内してよ!」


「えー?」


「えー?じゃなくて!先生に私のこと任されたんだからそれぐらいしてよ!」


「んー……でもなぁ、それ私じゃなくて違う人がやってくれると思うから」


「……?どういうこと?」



と、ここで休み時間を告げるチャイムが鳴った



と、同時に樹咲は大勢の女生徒に囲まれた



「な、なになになに⁉︎」


「学校のこと分からないだろうから私達で案内してあげるよ!」



と、樹咲は大勢の生徒に腕を掴まれた



「ちょ、ちょっと‼︎」


「さー行くぞー‼︎まずは職員室から‼︎」


「う、腕千切れる!千切れちゃうからー‼︎」



大勢の女生徒に引き連れられ、樹咲は教室から出て行った……



「……まあそうなるよね」



樹咲を連れて行った集団に男の姿はなかった。結婚してる宣言を出したことにより、近づいても意味がないことを悟ったからだろう



何はともあれ、樹咲に変な男が寄り付かないようで良かった。……けど



「おい太一……どういうことだぁ?」


「ん、んー?な、なんのことー?」



クラスの男全員で太一を取り囲んでいた



……ご愁傷様

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。