表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/142

「独占したいんだ?」



『複数婚拒否対策』



この対策はその名前の通り、複数婚を拒否する者に対し、適応される対応策



一対一で愛し合いたいが為に、結婚届けは出さずに付き合い続ける人が、法律案改正後に続出した為、設けられたのだ



この対策の内容は、明確な○○年以上交際していて、結婚していない者が対象。ただし、詳しい交際期間表記はなく、かなり曖昧で、そしてその判断をする人も決まってはいない。などと不確定で曖昧な要素がかなり多い



ならバレないのでは?と思うだろう。ただ、過去に何百人かはその対策案の犠牲となり、罰として交際相手との強制結婚。強制破局。投獄のどれかになる



投獄するのはヤバイと思うだろう。犯罪者扱いになるのだから



強制破局はヤバイと思うだろう。確かにヤバイ。別れた相手とは永遠に会えないようにされるのだから



ただこの罰の中で一番ヤバイのは、強制結婚なのだ



当然だが、強制結婚であろうとも、一対一での結婚は認められない。ならどうやってもう1人の妻候補を探すのか?



それは、『ネット募集』をするのだ



ネットで2人の顔写真を載せ、『この方々のもう1人の妻になりませんか?』と題し、ネット掲示板のような所で募集をかけるのだ



そして勝手に、その中から1人が選ばれ、その人とも強制的に結婚させられるのだ



理不尽極まりない。民主主義の国だったはずだが、そんなのはとうの昔の話になってしまった



「バレないかもしれない。でもね、バレた時の事を考えたら、確実に結婚はしておくべきだと思うよ?」


「……そうですね」



琴乃も分かっていると思う。この政策を作られてから2年近くが経つ。確かにその対策の犠牲になった人は少ない。2年単位で見れば。未だにひっそりと付き合い続ける人だっていっぱいいるはずだ



でも……万が一を考えた場合、やはりリスクは大きい。犯罪者扱いされて、投獄される可能性がある。強制破局させられ、永遠に会えない



強制結婚させられ、知らないおばあちゃんを妻に迎えないといけないかもしれない



相手は自分では選べない。だから年齢層だってランダムだ。性格だって選べない。偉そうな人に当たるかもしれないし、お金遣いの荒い人と結婚しないといけないかもしれない



そうなる可能性をなくすには、もう1人見つけないといけない



「分かってはいるんです。でももう1人見つけようといってもそう簡単には見つからないじゃないですか?」


「そうだね。そこが一番の難点だもんね……ちなみにもう1人の妻候補に何か求めてる事とかあるかい?例えば……料理は出来ないとダメ!っていうのとかさ?」


「……すごい私の我儘なんですけど、あんまり私と太一くんの仲に介入してこない人が良いです……」


「……独占したいんだ?」


「……はい」



琴乃にそんな独占欲があるとは……



「あと、太一君が求めてたのは、私と仲良く出来る人。好きな人がいない事って言ってました」


「好きな人がいない事?」


「はい。他に好きな人がいるのに、結婚生活を別の男の人としても苦しいだけだからって理由で」


「なるほどね」



中々難しい要求だ。その中でも、琴乃と仲良くすることは難しいかもしれない。なぜならその女が琴乃の可愛さに嫉妬してしまうからだ。これは間違いなく高難易度だ



琴乃の求める八幡を独り占めしたい。これは簡単。八幡を好きになる人は少数だと思うから。これも間違いない



そして八幡の要求の他に好きな人がいないこと。これも意外といると思う



この条件に合う女性……か……



……案外簡単にいるものだ



「……ならさ。琴乃」




「私が、もう1人の妻になってあげるよ」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ