『日本編』最近賑わっている文在寅さんと日本のお話、日韓関係はこれからどうなるのか?~ふりがなさん、またまた政治を語る
世代論という事で、日韓関係の問題は、韓国の要素が大きいよとしました、前回の作品『最近賑わっている文在寅さんと日本のお話、日韓関係はこれからどうなるのか?~ふりがなさん、またまた政治を語る』は、やたら長いタイトルですが、韓国の事情を中心にした内容でした。
じゃあ、日本は、どうなの?と思った方もいるでしょう。
今回は、世代論の日本編と、世代論から読み解く、日韓関係の未来予測となります。
日本の、安倍晋三総理大臣(64歳)は、正に、政治の現役世代、60代半ばの真っ只中にいます。
1954生まれが、日本でどのような世代と呼ばれるか、ご存知の方は、少ないのでは無いかなと思います。
前回、民主党は、学生運動政権だったとも書きました、民主党の世代は、全共闘世代(1941-1949年生まれ)と、呼ばれます。
全共闘世代の15%が、学生運動に関わっていたと言われます。
当時の進学率からして、この数値になったと思われますが、学生運動に関わった人は、意外と少ない割合なんですね。
政治の揺り戻しも大きい訳です。
団塊世代は、明確には、ベビーブーム世代の事を指し、全共闘世代の後半1947-1949年生まれだけが、団塊世代となります。
ぶっちゃけると、古い世代の事を、みんな団塊世代って呼んでたりしますよね。
安倍晋三総理大臣の世代は、全共闘世代の後、しらけ世代(1950-1964年生まれ)、もしくは、ポスト団塊世代(1950-1955年生まれ)と、呼ばれます。
日韓関係に関わるような、何か特別な教育があったのかと言うと、教育面では、何も無かった世代です。
近い所では、竹島で、ごちゃごちゃしたのが、1952年ですから、その手の事は、記憶にも無いハズです。
※安倍晋三総理大臣当人は生まれる前
しらけ世代の特徴は、学生運動の反動もあり、「無気力・無関心・無責任」の三無主義と言われます。
当時は、政治に、興味の無い世代と、思われていたんですね。
後に「無感動・無作法」を加えて五無主義ともいわれました。
個人主義の世代で、マニアの生まれた、第一世代とも言われます。
韓国では、X世代に該当する世代です。
世界的にも、ジェネレーションXと呼ばれる世代は、個人主義を特徴としています。
ジェネレーションX、もしくは、しらけ世代の、政治的な特徴ですが、昨今言われる、先進国の右傾化と、無関係とは、言えないのかもしれません。
※米トランプ大統領(73歳)は、日本では全共闘世代に該当……あれ?トランプ政権は、外国下手な学生運動政権?いや、本人は学生運動と無縁なエリート街道だしなぁ。
先進各国の学生運動の最盛期は、1970年代と揃っていますし、終戦の時期も変わりません。
つまり、先進各国の政治の現役世代は、今、揃ってジェネレーションXなのです。
昨今の右傾化は、リベラル化の反動とも言われますが、このリベラル化が、前の世代が政治の現役世代を担った、学生運動政権の特徴だとしたら、今の右傾化は、世代間の反動と呼べる物なのかもしれませんね。
※安倍政権は、政策的には、どう見ても左派だけれど。
でなければ、個人主義は、イメージとは裏腹に、右傾化に繫がる物なのかもしれません。
政治家の個人主義が、大衆迎合に繫がるのなら、そのまま繫がりますしね。
※韓国では、386世代の後、X世代の方が右傾化したりして。
さて、世代の特徴を掴んだ所で、今回のテーマ、日本から見る日韓関係です。
安倍政権は、大まかに二期ありまして、第一次安倍内閣は2006-2007、第二次以降の安倍内閣は2012-から続いています。
反日教育第一世代、最初の盧武鉉政権が2003-2008、二度目の文在寅政権が2017-ですから、日韓関係の分水嶺とも呼べる、反日教育第一世代政権に対応する事になったのは、安倍政権、もしくは、2001-2005小泉政権、福田政権2007-2008、麻生政権2008-2009となりました。
これらの日本側の政権が、世代論的に嫌韓と呼ばれるイデオロギーを持っていた話を、私は、聞いた事がありません。
むしろ、親韓という事で、度々話題に上がるのが、ジェネレーションX、しらけ世代となります。
歴史問題が過激化して以降は、機能しなくなりましたが、代表的な所で、日韓議員連盟のメンバーを見てみましょう。
会長 額賀福志郎(自由民主党)
幹事長 河村建夫(自由民主党)
副幹事長 安倍晋三(自由民主党)
麻生太郎(自由民主党)
野田毅(自由民主党)
鈴木俊一(自由民主党)
中曽根弘文(自由民主党)
実は、イデオロギーに、嫌韓が引っかかるどころか、親韓とさえ言えるのが、今の日本の政治の現役世代なのです。
安倍晋三総理大臣が、親韓として取り上げられる記事で、よく出て来るのが、妻の安倍昭恵夫人(1964年生まれ)です。
色々話題のある、昭恵夫人ですが、彼女も安倍晋三総理大臣と同じ、しらけ世代となります。
同世代は、嫌韓どころか、2003-2004年に日本で放映された、冬のソナタで、ペ・ヨンジュン氏に騒いでいた、ミーハーな親韓世代なのです。
そして、韓国は、2004辺りから、拒絶していた日本の文化を、一部以外受け入れるようにもなりました。
このように、日韓関係に引っかかるようなイデオロギー問題は、日本側では、掠りもしません。
必然的に、前回の作品では、韓国中心の話題に、ならざるを得なかったのです。
何かと、安倍政権を標的にしている、近年の韓国政府ですが、割と楽であるハズの安部政権で上手く行かなかったら、世代論からすると、他の政権でも上手くいかないでしょう。
と言うか、安部政権は、イメージとは裏腹に、今の対外政策は、他国にとって容易な、バラマキをとっている政権です。
この世代論、韓国の方でも主流らしく、韓国のニュースでは、私よりも、踏みこんでいました。
曰く、最近話題の386世代が、民族中心主義の原因だというのに、記者は懐疑的だ。
後の世代も、ローソク革命などで自信を持っていて、これからも改革は続くのだ。
反日も止まらない気がしますね、本音を言えば、私も前作でN世代で、親日に切り替わるかもとは書きましたが、あれは、楽天的に過ぎる予測です。
まあ、日本人が書いたら拙いだろという話。
世代論は、韓国では、ある意味、日本より進んでいる分野なのかもしれません。
日本で、世代論って、あまり聞きませんよね。
では、前回の作品を踏まえ、日韓関係の未来予測となります。
嫌われれば、嫌いになる。
返報性の法則からか、日韓関係は難しい局面に入りましたが、実は、日本側の政治の現役世代は、イデオロギーとしての、反韓感情を欠片も持っていません。
政局に利用している感も多々ありますが、何か変な事になったなぁと、まだ、実務的に反応しているだけとも言えます。
ですので、反日教育第一世代と言える韓国の386世代が、政治に影響を持つ今後10年は、日韓関係が悪化すると私は指摘しましたが、両者がイデオロギーレベルで、隣国を嫌い合うような事態には、日本側がそもそもそのイデオロギーを持たないので、なり得ないと、私は予測しているのです。
国家間の問題は、妥協点で落ち着き、無関係な個人、法人が、反日教育の代償になると、前回の作品で書いた予測は、この日本側のイデオロギーを根拠にした物でした。
では、いつ国家間で、危機的な問題になりそうかというと、日本で嫌韓の盛り上がった2005-年辺りで、20代から30だった、日本側の若い世代が、政治の現役世代になる、その時です。
韓国側も、その時は、反日教育下の生まれであるN世代ですから、両者はイデオロギーレベルで、対立する可能性があります。
おおよそ2040年前後です。
日本のこの世代は、バブル世代の後の世代で、不景気を経験した団塊ジュニア世代と呼ばれます。
今後、10年間の日韓関係の状態によっては、この団塊ジュニア世代が、イデオロギーレベルで、反韓感情を、強く持つ可能性があります。
ですので、世代論に従うならば、危機感なく、このまま反日教育と、日韓の対立を放置すれば、日韓関係は、2040年辺りに、どんな形であれ、一端破局を迎える事になります。
仮に2040年の破局の反省によって、韓国に教育改革が起こるとすると、2100年に日韓関係は正常化するとの、前作品の予測通りの結果になります。
将来の日韓関係が、今後10年にかかっているならば、方針転換に残された時間は、実際には、あまり残っていません。
386世代の持つ反日イデオロギーをどうするかは、大きな障害ですが、日韓関係の改善を目指すのならば、国家レベルが、相当に危機感を持って、能動的に対処しなければならない、喫緊の課題とも言えるでしょう。
これから過激化するであろう対日強硬政策に、無策で無視を決め込んだ場合、日韓両国には、将来、相応の負債が待っていると予測出来るのです。
見直すにしても、日韓関係の対立は、何か一つでも、意味のある対立なのか?という日韓関係の根幹に関わるテーマ次第でもありますが、注目したい所ですね。