【漫才】軽減税率をあえて利用しなかった男の話
こちらはゲラゲラコンテスト応募作品です。
2人「はいどーもー!」
ボケ「悪霊退散の漫才コンビ " のむら まんざい" です」
(観客が拍手)
ツッコミ「おー拍手ありがとうございます。あー拍手ありがとうございます」
ボケ「あ、どーもありがとうございます。どーもどーも私イモコでございます」
ツッコミ「遣隋使か! 」
ボケ「さて私は今どこにいるでしょーか? はい! 正解はですね、隋に来ております! 」
ツッコミ「遣隋使か! 」
ボケ「よく性別を間違われる偉人ランキング上位の小野妹子 (オス)ですね」
ツッコミ「確かに。妹と子で妹子ですからね。女性と間違われるのも頷けます」
ボケ「妹? あ、そういえば今日コンビニで面白い出来事がありまして」
ツッコミ「突然話が変わりましたね。なにがあったんですか? 」
ボケ「 " たぶん♪ じぶん♪ いい身分♪ " のコマーシャルでおなじみのへブンイレブンに行ったんですけどね」
ツッコミ「偉そうなコンビ二だな! 誰も入りたくねえよそんなとこ! 」
ボケ「サンドウィッチとおにぎりとお茶をカゴに入れ、成人雑誌を片手に持ち、若い女の子のレジにわざわざ並んだんですよ 」
ツッコミ「カゴに入れろ! なんで成人雑誌だけ特別扱いしてんだ! あとわざわざ女性のレジに並ぶな! 」
ボケ「それから自分の番になりまして、成人雑誌に戸惑う女の子の姿を視姦しながら、今晩のオカズ何にしようかなぁ何て考えていましたら⋯⋯ 」
ツッコミ「晩ご飯のことなんだろうけどね。変な意味に聞こえるよ。お前のせいで! 」
ボケ「まりこちゃんが『店内で食べていきますよね? 』って聞いてきたんですよ」
ツッコミ「待て! なんでお前は下の名前を知っている?! まさか常習犯か! 」
ボケ「だから僕は、『どうしてそんなことを聞くんだい? まりこちゃん? 』って尋ねたんです」
ツッコミ「普通の会話のはずなのに⋯⋯どことなく漂う犯罪臭」
ボケ「そしたらまりこちゃんが『今日から増税でして、店内で食事されていく場合は、軽減税率の対象外なんですよ』って教えてくれたんです」
ツッコミ「お前嫌われてるよ! まりこちゃん、わざとお前を軽減税率から外そうとしてるんだよ」
ボケ「少しでも僕と一緒にいたいんだなと思い店内で食べることにしました」
ツッコミ「ポジティブ過ぎませんかね? 」
ボケ「それにしても嫌ですよね。2%も増税ですよ? 10億の買い物したら2000万も余分に払うんですよ? 」
ツッコミ「そんな買い物は一生しないでしょうけどね」
ボケ「増やすんだったらファ〇タの果汁にしとけって話ですよ」
ツッコミ「果汁が1%しか入っていませんしね。でも『ファ〇タの果汁を10%にします』って安倍さんが言ったらそれはそれで問題ですよ」
(ボケの電話が鳴る)
ボケ「あ、まりこちゃんからラインだ。『今日は帰ってくんな』だって」
ツッコミ「嘘だろお前。まさか付き合ってるのか?! 」
ボケ「何言ってんの? 妹だけど? 」
ボケ「妹だったんかい! でもやっぱりお前嫌われてんな! 」
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