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グレイシアコラボイベント2

 正直に言わせてくれ。こいつ等は確かに強い。

 強いがえげつない。

 僕には彼らを御しきれる気がしない。


 結局三話ほど使ったあとで俺の尻で泣けとGババァはお蔵入りになった。

 タダシさんはまぁ使えそうなのでシークレットの護衛役として彼女を娘認識させておいた。

 レベル、後で上げとこう。


 先へ先へと移動していくイベタダさんを追って僕らは洞窟へと辿りつく。

 ここ、泉がある洞窟とは別だな。他にも在ったんだ?

 次話をタップすると即座に敵が出現する。


 ババァ蝙蝠か!? と思ったら普通の巨大蝙蝠だった。

 一匹一匹が子供と同じくらいの大きさを持っている。

 今回の戦闘メンバーはサシャ×2、タダシ、シークレット、ナルタ、魔王陛下である。

 当然、タダシさんの活躍はなく魔王様の一撃で蝙蝠は殲滅された。

 WAVEが変わってもサシャさんが変わるがわる全体攻撃したので、タダシのターンまで回ることは無かった。


 洞窟内を探索していくと、敵のレベルがどんどん上がる。

 流石にレベル1のタダシさんじゃ難しそうだったので魔王様はメンバーとして戦場に立って貰い、NPCにイベタダさんを選ぶ。なぜかイベントのタダシのレベルが40まで上がっていた。


 といっても、攻撃は魔王とサシャの三人で終わっちゃうんだけどね。まさに最強助っ人キャラだわ。なんで普通に使えちゃうんだろうね。意味わかんね。

 サポートの筈のオリジナルキャラが普通にパーティーに組めるのもバグではなく仕様なのだから不思議だ。ここでオリジナルが死んだらどうなるんだ?


 あ、普通に生き返るだけか。

 やっぱりまだ慣れないなぁ。

 現実に存在する人たちが戦闘中に死んでも普通に復活するの。


「随分と強いメンバーだな」


「まぁ、魔王とサシャが居ればほぼ間違いなく倒せるしねーってぇ!?」


 すぐ隣に並んだ生物に思わず答え、そいつを見て噴き出しそうになった。

 そこに居たのはサボテンガンマンことサボ。

 お、お前、生きてたのか!?


 そう言えば森で出会った後NPCとして戦闘参加させなかった時に消えてから会ってなかった。

 空気扱いしていたが着いて来ていたのか。

 そしてどうやって透明化を解除したんだこいつ!?


 サボオリジナル。神によるバグすらも超越したか!?

 そしてサボは再びパルマに構いだす。

 なんなんだこのサボテン君は。

 はぁ、まぁまた消えるだろうしどうでもいいか。放置しとこう。


 戦闘の度にぽちぽちっと次話をタップして行く。

 なんか、本当に作業ゲーになってきたなぁ。ちょっと萎え始めてる自分がいる。

 いや、サシャや魔王様使わなきゃいいんだけどさ、ついつい使っちゃうんだよね。強いメンバー使いたいじゃん?

 んー、ここはもうあえて縛りプレイしてみるか?


 例えば2軍を作ってみる、とか?

 オリジナルキャラ使わないで行ってみるとか?

 でも使わないと使わないでオリジナルキャラから不満が来るしなぁ。

 なかなか難しいね。


 とりあえず今回は適当にオリキャラで行くか。萎えそうだけど。

 あえて村人だけで敵を倒すとかやってみちゃう?

 ABCDEを揃えて戦闘に……って、そういえば村人Bってまだでてないな。

 Aは無駄に多く出現してるのに。


 どうでもいいことを思い浮かべながら最奥らしい場所に辿りつく。

 これで最後の10話目かな?

 タップした瞬間出現したのは、ライオンみたいな生物だった。

 蝙蝠みたいな羽と蛇の尻尾、爪は、クマかな?

 キマイラと呼べる生物だろうか? なんでこんな洞窟に存在しているのかは謎。多分神様に聞いても仕様ですとしか帰ってきなさそうだ。


 NPCにイベタダを使い、コピーハ……じゃなかったリーハ、サクヤ、ケンウッド、アニキ、ナルタのメンバーで戦闘に参加する。

 オリジナルメンバーを使わなかったせいで僕の近くに来た魔王様とサシャ二人が不満を言って来るが、取り合わないでおく。

 だってお前らだと僕が指令送る必要無く自動戦闘で闘えるじゃんかー。


 まずはリーハが連続攻撃。アニキも同じく連撃だ。即死効果が発動したようだけど無効化されてしまった。ボスだからかな?

 サクヤが踊ってナルタがパンチを飛ばす。おじいちゃんは腰を痛めた。

 こちらの攻撃が終わると敵の攻撃。ブレス攻撃でアニキが死亡。リーハのHPが半分まで減らされた。

 サクヤのダメージはそれ程でもないし、ケンウッドは避けたんだけど、これはちょっとマズいかも?


 イベタダさんがそう言えば行動してなかったような、と絶対防御を使ってケンウッドを守っていた。

 守る相手間違ってますよ!?

 なんでおじいちゃん守っちゃったの!?

 アニキ守ってれば死ぬことなかったのに!


 これは、ちょっと手を抜いた瞬間立ち上がった死亡フラグの予感がします。 

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