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見つけろ砂漠の村のバグ探し5

 再びバギーに乗って砂漠の街へ。

 マジふざけてやがる。

 こっちの宿屋取ったじゃん。

 部屋にも入ったじゃん。何で向こうの街な訳?


 メンテの度に戻されるとかイジメか?

 次は流石に許せんよ神さんよ?

 さぁって今回もバグ探してやろ。


 バグ取りした後でまだバグってたら笑ってやるんだ。

 とりあえず3章1話をさっさと終わらせよう。

 一応戦闘は終わらせてあるから話聞くだけだろう。


「あそこだな」


 騎士っぽい男達を撃退した状態で止まっていたイベント。

 皆が途方も無い顔で待っていた。

 汗だくなのがちょっとデジャブです。

 ごめん、なんか自分が体験したこと他人に体験させてました?


「……やっと来た」


「助けてくれるのは良いけど放置は酷いです」


「はー、ようやくこの暑さから解放されるわね」


「これはこれは……お待ちしておりました」


 馬車に居たのは三人の女性と、恰幅のいい商人風のおっさんだった。

 僕らが馬車に近づくと、手揉みしながら近づいてくるおっさん。


「いやはや、お助けいただきありがとうございます」


 よくよく見れば三人の女性には首輪が嵌っている。

 これ、もしかして奴隷商か?


「騎士団追われていたみたいだけど?」


「へぇ。どうやら奴隷落ちした女どもにどっかの国の皇女が紛れておったようで、こちらとしてもちゃんとした商売ですし、相応の値段でお売りするのは可能なのですが、彼らは返せと無理矢理」


 奴隷商か。しかも正規の奴隷商らしい。

 一応シークレットに尋ねてみたが、商人にギルド証の提示を求めて確認し終えると、罪はありません。とのこと。本当に奴隷商が正規商人として登録されているようだ。


「私共を助けて下さったお礼をしたくはありますが、何ぶん奴隷以外に売るモノが……そうです。この三人の中から誰か差し上げましょう」


 マジか!?

 これは予想以上に素敵な結果だ。迷うなぁ。

 えーと、と、僕は迷いながら三人の奴隷さんを見る。

 全員女性だ。この中に皇女が紛れているらしい。


 皇女って王女より位が上なんじゃなかったっけ? 皇帝ってなんか王様より偉い感じがするし。

 そりゃそんな女性が奴隷になってるなんて知ったらその国の騎士団が襲ってくるよね?

 誰が皇女かは教えてくれるかな?


「ちなみに皇女って誰?」


 しかし、誰も答えない。どうやら自分で選ぶしかないらしい。

 まずは一人目を見る。

 黒い肌のお姉さんだ。踊り子に見えるが、ただの踊り子というよりは18禁なタイプの魅惑的なお姉様に見える。


 服装は砂漠の民といったような感じでビキニタイプの水着みたいな服に透明なひらひらが付いた物を着ている。しいて言うならブラとパンツしかはいてないというべきか。ジャケットっぽいのも来てるけど殆ど隠れてない。

 おへそと縊れた腰がセクシーです。


 二人目は小柄な少女。

 白人でいいのかな。白過ぎる肌は砂漠には不釣り合いだ。

 大人びた顔は西洋人形のようで、金色の髪は肩に掛かるかどうか。バレットって言うんだっけ? 髪止めで髪を止めた華奢な女の子だ。

 うん、どう見てもこの子が皇女だろ。


 三人目は……なんというか暗い女性だ。年の頃は十代後半だろうか?

 ぼさぼさの髪に病的にやせた体。目元は濃い隈に縁取られ、なんというか、可愛い綺麗というよりも先に怖い。という感想を受ける。

 服装がなぜか囚人服なのも気になる。ほら、あの白と黒のストライプのピッチリと全身隠すタイプの奴。頭の上のストライプ三角帽子はなんなんだろうね。完全に囚人だろ。


「えーっとじゃあそこの小さい子」


「おお、サシャですな」


 サシャっていうのか。


「この娘は遠い地で多くの人々を惨殺しその血で風呂を造り日夜浴びていたそうです。扱いには充分気を付けてください」


 え? 何ソレ怖い。


「ふふ、おにいちゃんよろしくね?」


 ニタリ。微笑む幼女がなんかヤバい顔していらっしゃった。

 この子、レゴウ並みにヤバい気配がぷんぷんします。


「し、シークレット、この子って……」


「はい、罪人の臭いがします。それも強烈な」


 は、犯罪奴隷だーっ!?


「では私はこれで」


「え? 待って。皇女は? ねぇ。皇女は?」


 しかし僕の言葉に答えることなく彼は馬車の御者台に乗ると、残った二人の奴隷が馬車に乗り込み去っていく。

 後には、凶悪な幼女が僕の奴隷として残された。

 ☆5鮮血魔嬢サシャオリジナルが仲間になった。


 あかん。この人オリジナルだからストックにも入れられない。完全にハニートラップ引っ掛かった!!

 やり直し、やり直しを要求するっ! あ。そうだ。神様ならきっと……

 僕は即座に3章1話を選択する。


 すると、先程そそくさと去っていった筈の馬車が目の前に現れ、それに襲いかかる騎士団の馬車も出現。

 よし、これはやり直し可能な話だったようだ。

 思わずガッツポーズして僕は皆に戦闘指示を出す。


「よし、次こそ皇女を当てるぞ」


「結局皇女って誰なのかな?」


 本当にな。どっちが皇女……って、さ、サシャ、さん? 


「どうしたのお兄ちゃん?」


 こてん。と小首を傾げるのは今回奴隷として選んだサシャ。馬車の中に戻ったんじゃないの?

 敵を倒して騎士団を撃退し、手揉みしている商人のおっさんがやってくる。


「いやはや、お助けいただきありがとうございます」


 一応さっきとおんなじだよな? じゃあこっちの台詞も同じでいいか。


「騎士団追われていたみたいだけど?」


「へぇ。どうやら奴隷落ちした女どもにどっかの国の皇女が紛れておったようで、こちらとしてもちゃんとした商売ですし、相応の値段でお売りするのは可能なのですが、彼らは返せと無理矢理」


 ちらり、彼の後ろを見る。褐色の踊り子さんと病気的な女性がいるのだが、サシャの姿がそこにない。なのに……


「私共を助けて下さったお礼をしたくはありますが、何ぶん奴隷以外に売るモノが……そうです。この三人の中から誰かさしあげましょう」


 よし、とりあえず踊り子さんをください。

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