表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

222/248

へっぽこ≒自爆

 4ターン目に入り☆2キャラが出現をし始めた。

 見かけ倒しグラッツ、へっぽこシオ、オリシオ、ナルシオ、武器屋の親父ダンディ、陽気な芸者ラパティ、足狩り爺さんオーライ、狂人エイドリー。

 流石に☆2キャラだからだろう、結構ダブってるのが多い。

 しかし、へっぽこシオたち戦場に出して大丈夫か? 味方クラッシャーだぞあいつら。


 まぁ、僕としては嬉しいか。

 エイドリーとオーライが突撃を始める。

 これに反応したのはウッディとヘスティカーナ。

 近づいたエイドリーとウッディが両手を合わせてふんぬっと力比べを始める。


 足を狙うオーライ。しかしヘスティカーナに足は無い。

 戸惑うオーライを尻尾で弾き飛ばし、そこにヒーロー君の一撃が襲いかかる。

 オーライ一匹撃破。

 次が来たのでサクヤが水神破砕線で迎撃する。


 次に現れたのはシオとグラッツの軍団。

 何気にシオ沢山居るのが怖いな。

 攻撃すると見せ掛けて味方に剣飛ばしたりしてるし、あ、エイドリーが死んだ。


 なんかシオたちは放っておいた方が良い気がして来たな。

 皆、あいつら放置で別の奴倒して行こう。

 と、言った矢先にサシャが全体攻撃使って殲滅してしまった。まぁ無敵掛かってたオリシオとナルシオが一体づつ残ったけどね。


 置いといた方がプラスに働くキャラだったのに。

 まぁいい、セフィーリアが撃ち込んだ一撃が運良くレスティスの無敵が掛かっていなかったカミナの額をワンショットキル。

 偽ダイスケが舌打ちする。


 よし、これでカミナ敗退だ。

 できればレスティスも倒しておきたいが、自身に無敵がかかっているので今回は無理。

 ラパティーが水芸で攻撃を行い、ゲリンデルにダメージ。

 ダンディが攻撃を仕掛けるも、武器屋の親父の攻撃など大したもんじゃない。レベルも1だしな。ウッディは後頭部に両手を重ねた状態で無防備に攻撃を受けてアウチッとか叫んでいやがった。

 アイツマジ使えねぇ……


 そういえば動くよ雪だるまが動いてないな。何やって……なんか光っとる!?

 うぃんうぃんうぃんうぃんっと何かを溜めるような音もしてるし、とりあえず放置しとこう。

 ナルシオとオリシオの攻撃。攻撃してない個体だったようだ。

 シンデルに攻撃を仕掛けた筈なのにすっぽ抜けた剣がレスティスの額に突き刺さった。

 どうやったら前線で闘っているこいつの剣が後衛のレスティスに刺さるのだろう?

 残念ながら無敵状態だったのでレスティスは死ななかったけどね。


 もう一体の攻撃は無事にシンデルに届いた。

 が、シンデルはこれをラウンドシールドでパリィ。

 ダメージも無しである。


 -------------------------------------


 クソッ。

 思わず舌打ちが出てしまう。

 あのシオとかいう奴を出したのは失敗だった気がする。

 まさかあそこまでヘマしまくる存在だったとは。容姿が出来る女騎士に見えただけに期待外れだった。

 ヘタレグラッツはトウドウに恫喝されて土下座中だし、☆2キャラは☆1キャラよりも使えないモノばっかりだ。


 後で全員地獄に突き落とすと心に決めて偽ダイスケはふっと笑みを零す。

 ここまではまぁ、順調だ。

 カミナが殺されたのは痛いが致命傷ではない。

 せいぜい指を紙で切った程度の痛みである。


 そもそもが相手のメンバーはずっと戦場にでずっぱり、温存が効かないのだ。こうやってゆっくり締めあげる戦闘法で充分対処可能なのである。

 徐々に強くなっていくのだから徐々に仲間が減った状態では満足に闘えなくなるのも時間の問題だろう。

 それに、へっぽこの自爆とは次元が違う者が居る。そろそろ投入してやろう。

 何人死ぬか楽しみだ。


「行って来い、☆3キャラ。それと……ナルタ、突撃」


 -----------------------------


 ん? なんだ?

 5ターン目。入った瞬間☆3キャラが出て来た。ここからは気合い入れて行かないと、と思った僕の目の前で、偽ダイスケは呼び出したナルタに何かを投げ渡した。

 あれは……なんだ?


「マズイな。ダイスケ君、アレは多分HP増加薬だ。3ターンくらいだけどHPが20%アップする。それを5個。ナルタのHPが3ターンの間2倍に増えるぞ」


 教えてくれたのはヒーロー。

 なるほど、ナルタのHPを増やすアイテムか。

 でもなんでナルタ? HPを上げてタンク役にするつもりか?


 いや、待て。レスティスの無敵でそこまでタンク役を必要としてない。というよりはあいつ自身がタンクとかアタッカーとか気にしないタイプの筈だ。

 なら、なんでHPを上げた?


「マズい、シンデル皆を守って、皆気を付けて、ナルタを自爆させる気だッ!!」


 言った時には遅かった。

 バーニア吹かして飛び込んできたナルタ、僕の仲間たちの陣地に辿りつくと同時に自爆スキルを発動させたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ