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村人がんばる

 8戦目が始まった。

 どうやら指定メンバーで戦闘しなければならないようで、ネビロヌ、ナルタ、チハヤ、セルジュ、オデーブ、村人の六人で戦闘開始である。

 これ、今更だけど大丈夫かな?

 推奨レベルも結構高くなってるんだよな。

 今の所70だそうだ。


 一応全員70レベル越えるようにはしといたけど……大丈夫かな。

 皆二番煎じみたいな感じするし、防御役のナルタと死霊使いのネビロヌ頼りになるかな?

 そんな心配をしてたんだけど……


 試合開始とともに剣のスキル開幕必殺が解放。

 村人君がなんか戸惑いながらも必殺を使えば、辺り一帯を光が包み込み勇者たちを壊滅させてしまった。

 それ、もしかして魔王撃滅なんとかとかいう勇者ヒーロー君の必殺技か?


 奇しくも似たような必殺を手に入れてしまった村人君の御蔭でまずは一勝。

 12戦目で勇者ヒーローが再び同じメンバーで出場しており、順当に勝ち上がって行く。

 ヒーロー君、あれ、この闘いなんかデジャブだな。とか首捻ってるけど、デジャブじゃなくてしっかりと追体験してるだけだからね。


 魔王達が居ないせいで番狂わせも無く順当に勝敗が決して行く。

 ベスト8が出そろい、そこで一旦終了。

 どうやら次の話をタップすることで進むようだったので早速タップ。


 ベスト8の勇者たちが闘い始める。

 全員勇者チームはなぜか早々敗退してしまっていた。

 どうやら魔王チームには特化してても勇者相手だと敗北してしまうようだ。


 今回の闘いは村人君が優秀なので開幕必殺で難なく倒す。

 ベスト4進出決定。

 指示出しこそできるけど基本見学なんだよね今回。


 あ、ヒーロー君勝っちゃった。

 というか既に準決勝になったんだけど、ゲリンデルはいつでてくるの? 決勝戦?

 とりあえずタップして次話に向かう。

 準決勝の相手は全員勇者チームを破った全員勇者だよチーム。

 ほとんど違いが分からんわ。


 当然、勇者の剣を手にした村人により葬り去られる勇者たち。

 貴様らなんぞ所詮やられやくよ。

 というか、やっぱ勇者居過ぎだろ。これだけいるとそこいらの冒険者と大差ない気がするな。


 ヒーローチームもまた勝ち上がる。

 流石優勝候補は強さが段違いだな。

 決勝戦は二チームの闘いになりそうだ。


 が、次話をタップした瞬間ゲリンデルが溜息吐きながら立ち上がり去っていく。

 どうやら大会を破壊する準備をするつもりらしい。

 折角なのでコピーさんも一緒に行ってやって。


 ゲリンデルコピーもついでに去っていく。

 何処で何するのか知らないけど、あんまし酷いことしないようにねー。

 ネビロヌたちが場内に現れる。

 ヒーロー君達も遅れてやって来て、決勝戦が始まろうとしたその矢先、突然空を黒雲が覆い隠す。


 なんだ? と異変を察知したヒーロー君。

 空より降り落ちて来た何かが闘技場を破壊する。

 おお、なんかオーガっぽい筋肉質の男が現れたぞ。

 体の色が緑色だしオーガだよね?


「なんだこいつは!?」


 唐突に戦闘開始、決勝の代わりにヒーロー君と共にこいつを倒せってことらしい。

 まぁ、共闘しなくても村人君が……ヒーローと同時に開幕必殺使いやがった!?

 なにそれ、無駄にカッコイイんですけど、姿が村人してなければもっとカッコ良かったんですけど!?


 折角現れたオーガはステータス確認すらする余裕なく即死。

 ふぅっと息を吐くヒーロー君たちがその場で止まる。

 あ、次の話タップしないとダメなやつだ。


 直ぐに気付いたのでタップ。

 するとそこかしこに空から急襲して来るオーガ達。

 気が付けば、高い場所に佇むように、空に停滞するゲリンデルがサディスティックに笑みを浮かべていた。あれ? 本人影に徹するんじゃなかったの? 出てきちゃってるんだけど。


「貴様は! 四天王ゲリンデル!」


「ウフフ、勇者共が集まって何をしているのかと思いましたが。まさかこんな余裕ある大会を開いているとは。魔王と敵対している自覚はあるのですか?」


 ヒーロー君が闘いを始めるが、ゲリンデルの開幕即死攻撃に成す術なく倒れ伏す。

 大声上げて笑うゲリンデルだったが、まだ戦場に残っていた者たちに気付く。

 お前達も死ね! そう告げて戦闘が始まった。


 そして村人君の開幕必殺でゲリンデルが死亡。

 こちらも即死攻撃を受けたものの、即死無効のネビロヌが生き残っているというか死んでないので普通に勝ってしまった。

 戦闘が終わり、ばかなっと叫ぶゲリンデル。勇者の剣をなんとか奪って逃げだした。


 ああ、なるほど、これでゲリンデル追って剣を取り返すことになる訳か。

 でもあと二話残ってるんだけどこれどうなるんだろ?

 まぁいいや。次話タップ、と。


「あ、ダイスケ、次の話一旦寝た後になるみたいよ」


「マジか!? 面倒だなぁ。また一日消費するのか」


 これ以上大会も無いらしいので闘技場からネビロヌ達を撤退させて会場入り口で落ち合う僕らであった。

 あれ? そういえばゲリンデルコピー何処行った?

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