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特別イベント勇者大会IF開幕

 もしもゲリンデルの横槍が入らなかったら。

 そんなコンセプトでその大会は始まった。

 勇者共が跳梁跋扈する中に六チームの魔王が侵入。果たして優勝者は誰なのか、そんな良く分からないあらすじでそのイベントは始まっていた。


 どうもチーム選んだらあとは僕観戦するだけっぽい。

 まいったな、メインの女性メンバー全員が戦場に立ってるから隣に居るのがイリスとルーカだけになってる。

 そういえばナルタでてなかったな。一応出しとくか。後は……賑やかしにジト目ヒロインのハルコさんとホーメリー、チハヤ、リーシャ。護衛にセルジュとネビロヌ、ついでに戦闘を学ぶってことで村人君も近くに座っている。


 あれ、なんか予想以上に大人数になったな。

 まぁいっか。

 適当な席に腰かける。

 隣にはなぜかリーシャとハルコさんが座って来た。

 本人たちは意識してなかったようで隣に気付いてあっと驚いた顔をしていた。


 うん、まぁ、いいんだけどさ。

 あと後ろに座ったルーカ煩い。

 イリスは何で端っこに座ったのかと思ったけどルーカから距離取るためだったようだ。

 さすがイリス。賢い。


「ああ、不幸だわ。何で私こう貧乏くじばっかり引くのかしら」


 ネビロヌの横しか相手無かったホーメリー、なんかごめん。ストック戻るか?

 ネビロヌの隣に座ったのはルーカとホーメリー。ルーカ何気に男に囲まれてるな。ネビロヌと村人君だけど。


 さて、昨日リーハとデートした僕は、そのままお休みして次の日になったのである。

 神様も寝て起きた時にはイベントを作り終えていたようで、この勇者大会IFイベントがはじまったのである。

 これはゲリンデルが妨害を行わなかった場合、順当な勇者大会が開かれ、魔王達が参加して波乱の大会となるというイベントだ。

 誰が勝つかは神様でもわからないそうで、とりあえず勝者を表彰して勇者の剣を渡せるようにイベントを組んだようだ。


 ちなみに今回の優勝で手に入る勇者の剣はレプリカになるそうだ。

 ただの記念品なので大した力は無いらしい。

 まぁ魔王達は優勝を狙ってるだけだから記念品でも問題は無いだろ。


 ヒーロー君たちも出場するそうで、臨時で二人仲間を募っての出場だそうだ。

 しっかし、随分人気だな。この人たちってどっから現れたんだろう?

 この大会専用モブかな?


 ちなみにここはコロッセオみたいなドーム型というかドーナツ型? の円形競技場で、場内にある正方形の戦場内で六対六のチーム戦が行われる。

 流石に十二人が一斉に動くので競技場はかなり広くなっている。

 これを囲むように一メートル程の高台に見学者用の観客席がぐるりと競技場を囲って、北側に玉座付きのなんか豪勢な観客席が存在している。あそこにはこの国の王様が座るんだろう。


 準備が済んだようで闘技場内に司会進行役らしき男がやってくる。サングラスに黒服なのはこういう大会のお約束なのだろうか?

 金髪の刈り上げ頭とかではなく黒人のレゲェやってそうな髪型のおっさんである。


「ハッハー、皆ノッてるかーい?」


 ご機嫌なラッパーにしか見えない。マイクってこの世界にもあるんだな。

 司会のおっさんはマイク片手に口でアカペラ、ラップを歌い出す。

 身ぶり手ぶりがどうみてもサンボとかそっち系に見えてしまうんだけど。南アメリカを彷彿とさせるのはなぜだろうね。


「さぁ勇者の中の勇者を決める格闘大会。始まるよーぅっ。勇者ってのぁ実力だけじゃぁダメダメ。実力、勇気、運、そして仲間! カリスマ性を持つ勇者ってのぁ知らず超常的な存在が仲間になるもんさぁ、つまりはチーム戦、仲間と一緒に勇者の中の勇者を目指せ! ウィーアーレディゴーぅっ!!」


 うん、何と言えばいいのか……意味が分かりません。

 とりあえず勇者と呼ばれるには自分の実力だけじゃなく頼りになる仲間を得る運も大事だよってことだよね。

 良く分からない開会宣言が終わると、早速始まる第一試合。

 気が付けば、国王陛下がいつの間にか玉座に座っていらっしゃった。


「第一試合はァ! なんと勇者たちを打倒すべく魔王陛下が勇者大会に殴り込みだァ!!」


 第一試合は魔王万歳VS全員勇者チーム。

 第六チームなのでコピーリーハ五号、アッキス、トウドウ、マルサ、パルマ、レゴウといったメンバーだ。ここに出るためストーカーのパルマは僕から離れている。

 がんばれー。あとレゴウに気を付けろ。あいつはおそらく今回も裏切るぞー。


「おもしれぇ、魔王は俺が倒してやるぜ!!」


「クハハハハハハハ!! 良く来たな勇者よ! 我が名は魔王グレヴィウスリーハである。どうだ? 我と組む気は無いか? 我が部下となるのならば世界の半分をくれてやろう!!」


 リーハ5号さんや、我と組めといいつつ部下扱いはどうかと思いますよ?

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