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やる気になる魔王、焦る側近

「「「「「「ククク、良かろう、この魔王グレヴィウスリーハがその大会に参加してやる」」」」」」


 リーハさん、一応言っとくけど勇者大会だから勇者だらけだよ。

 思えば、この国に勇者多かったのって大会出場目的だったからか。


「上等だ魔王、皆の眼前でお前を倒してやる!」


「「「「「「ふふ、それは楽しみだ。やってみせろ勇者よ!」」」」」」


 あはは。六体同時に喋るからなんか凄いことになってるよ。

 どうやら勇者大会とかいうのはチーム戦らしい。

 ということは魔王達も別々にチーム組ませた方がいいのか。

 全員一緒にはなりたくないだろうから合計6チーム。

 そんなに使えるキャラいたっけか?


 とりあえず何人かはレベル上げなきゃだな。

 魔王様オリジナルはどうせセフィーリア達と組むんだろうし、とりあえずどれだけレベル上げないといけないか調べないとな。

 そう言えば大会っていつあるんだ?


「大会っていつあんの?」


「確か明日だったと思うぞ。3話タップして寝ればよかった筈だ」


 勇者さんそれメタ発言。

 今って確か2話目前じゃなかったっけ。

 ということは後一回闘いがあるのか。


「あの……」


 早速2話目をタップしようとした僕を無理矢理引っ張り、ゲリンデルが青い顔で皆から離れた場所に連行する。


「どったのゲリンデルさん」


「魔王様をなんとか宥めてください。大会に出られるとマズいんです」


「ん?」


「今回のイベント、私が台無しにしようとしてるんですよ、このままだと陛下に潰されます。勇者の剣を奪う予定ですし」


 あー、つまりこの国を滅ぼす一環で勇者大会台無しにしようとしてたのか。たぶん僕らと出会わなければ勇者があんなに集まってるとか分からず勇者大会を台無しにしようとしたんだろうな。

 となると、勇者大隊VSゲリンデルってことになるのか。

 ちょっと見てみたい気はする。想定以上の勇者に囲まれて涙目のゲリンデルさんとか。


 にしても、魔王様めっちゃヤル気見せてるから流石に僕では止めきれないぞ?

 んー、こりゃもう覚悟決めた方がいいんじゃね?

 勇者大隊に囲まれた上に怒り狂った魔王に消される四天王、やべぇ、可哀想。


「嘘でしょ……ここまで計画してきたのに、陛下に潰されるって……」


 あらら、結局四天王全員魔王に駆除される運命か。

 エルナバスには魔王様が始末されたけどね。


「まぁ、頑張れ」


「無理だからっ、シナリオ通りに動かなきゃだから殺されるからっ」


 助けて。

 四天王様より救援要請入りました。どうしろと?

 というか勇者といい四天王といいメタ発言はどうにかしようぜ神様。


「まぁ、可能そうだったら助けるよ」


「適当!?」


 ゲリンデルには悪いけどリーハを止めるとか無理だから、しかもほら、セフィーリアさんまでやる気十分。これは止めたら即死フラグである。


「まぁ、手ひどく死なない程度に頑張って」


「他人事!?」


 だって他人事だし?


「ふはは楽しみだ。セフィーリア、出るのだろう?」


「ええ、どうせ最強パーティーで挑む気なのでしょう?」


「当たり前だ! 他のコピー共になど負けるか」


「まぁ、面白そうだから勇者を殲滅させてみようかしら」


 セフィーリアさんの目的がどこか皆とずれてる気がするのは気のせいか?


「それはいいんだが、お前ら大会登録はしてるのか?」


「登録? 必要なのか?」


 あー、コレ登録出来なくて魔王様お怒りパターンじゃね?

 魔王様が急かすので、僕らはお茶もそこそこに大会受付所へと向かうことにした。

 まだ戻って来てないNPCたち用にお店の店員さんに伝言を頼んでおき、僕らは皆揃って受付会場へと向かうことにする。


 会場はかなりの賑わいを見せていた。

 どうやら受付自体は問題なくできるようだ。

 ただ、並んでいる人の列が動く気配が無いのがちょっと嫌な予感する。


「あー、これ2話目だよ多分」


「では早速タップせよ。早く受付を済ませるぞ!」


「受付だけならすぐ出来るわよ。タップとかしなくていいわ」


 サクヤに促されて無理矢理割り入った受付のお姉さんに参加を表明。

 パーティー名は魔王と仲間達、魔王様と犬、魔王の脅威、魔王最高、魔王現る、魔王万歳の6チームに分けてキャラクターを考える。

 第一チームはリーハ、セフィーリア、ヘスティカーナ、ケンウッド、タダシ、ゲリンデル。

 第二チームはリーハコピー一号、シークレット、サクヤ、サシャ、サシャ、ケンウッドコピー

 第三チームはリーハコピー二号、ゲリンデルコピー、ナイチンゲルダ、ダイサク、シュヴァイツァー、カミナ。

 第四チームはコピーリーハ三号、タラッシュ、ミケ、ウッディ、ファラシオン、アニキ。

 第五チームはコピーリーハ四号、カルシェ、レスティス、ミゼラ、Gババァ、俺の尻で泣け。

 第六チームはコピーリーハ五号、アッキス、トウドウ、マルサ、パルマ、レゴウ。


 ……うん、まぁ、レゴウ入れちゃってるけど問題無いだろ。コピーリーハが是非こいつで、とか言ってたし、問題無いよね? 自滅しても知らんよ僕は。

 なんか、斜め上に酷い光景が繰り広げられる気がしてくる僕でした。


 ……あ、ネビロヌ入ってないや。我は参加せんでよいのか? とか今更聞かれても困るよ。参加者既に登録しちゃったし。君は見学組で。

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