表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

160/248

雪国の火炎男

 ウッディ、ケンウッド、ナルタ、ダイサク、シュヴァイツァー、ミゼラというメンバーで戦闘開始。

 余分にあった経験値でミゼラのレベルはひとまず50まで上がった。

 NPC枠はケンウッド。

 これで六人で闘える。


 というか、ウッディとケンウッドはほぼ裸なんだけど、ダイサクも薄着一枚だし。

 このメンバー色々とおかしいと思う。

 筋肉自慢は寒さを感じないのか!?


 問題があるとすればダイサクとシュヴァイツァーのレベルだな。ミゼラもだけど、平均攻略レベルからちょっと下回っている。

 その分ウッディ、ケンウッド、ナルタが上回っているから問題はなさそうだ。

 ついでに言えばこの程度の敵ならケンウッドとナルタだけでも充分なんだけどね。


 まずはケンウッドが閻魔断罪蹴。

 敵前衛の透明な氷ウサギが3体一瞬で消滅する。

 次にナルタのロケットぱんち。

 イエティと思しき毛むくじゃらの生物が消え去った。

 ウッディのモストマスキュラー。

 うん、無意味な行動だこれ。


 ミゼラが凍結魔法で攻撃。

 凍った蛇が凍りついた。

 いや、凍結耐性くらい付けとけよ神様。意味分かんないことになってるから。


 ダイサクの攻撃は通常攻撃らしい。ツルハシで凍った、凍った蛇を一撃粉砕。ええいややこしい。

 凍った蛇が凍るとかやっぱりおかしいよ神様。

 最後にもう一体の凍った蛇をシュヴァイツァーが射殺。

 うん、なんとかこのパーティーでも充分闘えるようだ。


 WAVEが移行するだけなので再びケンウッドからの攻撃となる。

 虚空菩薩掌が唸りを上げて、敵後方のイエティを粉砕。

 ナルタの攻撃で氷ウサギが一体撃破。

 ウッディのオリバーポーズ。蛇さんが恐れおののきスタン状態。


 ミゼラが凍結魔法全体版を唱え一瞬で撃破。

 結構強いな。しかも全体魔法持ちかよ。

 それなりに使えそうだから準レギュラーとして闘って貰おう。


 最終WAVEには巨大雪だるまが出現。

 と、同時にケンウッドの天下唯一。

 9999ダメージが99回という凄過ぎるダメージを与えて撃破してしまった。

 過剰過ぎだろ。


「た、助かった?」


「し、死んだかと思った……生きてる!?」


 門番桟二人の命も救えたし、上々の結果である。


「イリス、2話は?」


「国の内部で起こるみたいね」


 んじゃ2話タッチして国内探索だな。

 タップを終えて僕らは雪深い街を歩きだす。

 雪深いといっても歩ける地面はしっかりと雪が掻かれているため移動に問題は無いし、高い場所でも1メートルくらい。

 視界を遮られる程じゃない。


 けど家の上に乗ってる雪はどう見ても2メートル以上だし、所によっては3メートルくらい積もってて僕らでは把握できない状態になっていた。

 たぶんあの辺りには行くなってことなんだろう。


 しかし、あの屋根の上に居る鶏はなんだろう?

 雪をついばんでるみたいだし生物であることは確かだ。

 ケッコウと鳴いているのでオスと思われる。

 ところで、コケッコウではなくケッコウな鳴き声は何か理由があるのだろうか?


 さぁってこの国にバグはあるのかな?

 あ、早速発見。一般人がクリスタル化してますよ。


 ―― あ、それ仕様だから ――


「マジか!?」


 ―― ああっ、またか駄女神ッ。遊ぶなっつっただろ! ――


「ああ、これも駄女神さん作か」


 変な人物は全部駄女神産だと思った方が良さそうだ。

 ゾンビ系はホイホイ君だけど。


「あ、見て見てお兄ちゃん、いんふぇるのーがいる」


 サシャの一人が僕の裾を引っ張りながら告げる。

 言われた場所を見てみれば、インフェルノォォォォゥが道路を踊りながら近づいて来ていた。


「あ、ダイスケさん、アレが2話の敵っぽいです」


「了解。メンバーそのまま、ケンウッド頼む」


「いや、流石に儂でも炎に腕突っ込む気にはなれんぞぃ」


「あ、そりゃそうか。ミゼラ、頼む」


 今回はミゼラのレベル上げといた方が良いかもしれないな。

 ナルタとミゼラをメインで戦闘開始。

 ナルタのロケットぱんちでHPが半分減る。

 ミゼラの凍結魔法で炎ごと凍るインフェルノォォォォゥ。

 火が消える訳じゃないのか。


 というか、こいつは水で消火したらいいのかな?

 だったらカルシェとサクヤを使えば良かったかもしれないな。

 男四人は流石に攻撃出来ないようで待機。よくよく考えたらダイサクとかシュヴァイツァーは攻撃出来るよね?

 何で一緒に待機してんの?


 おいダイサク、缶コーヒー飲んでる場合か。っていうかそれどっから出した!?

 シュバイツァーも葉巻吸ってる場合かよ。

 あとウッディは結局攻撃一度もせずに筋肉見せつけてただけだよな!?

 こいつ等実は役立たずじゃないのか!?

 まだ猫の方が役立つ気がしてくるぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ