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頑張った、だから燃え尽きた

 191レベル。

 メインメンバーを変更してケンウッドをフォローするメンバーで闘うことにした。

 ナルタ、タダシ、オデーブ、レスティスで戦闘開始。

 タダシとオデーブはケンウッドを守るようにして、レスティスは必殺を溜めさせる。

 ナルタは防御特化を期待したい。


 ケンウッドの天下唯一。29連撃を叩き込む。しかし敵のHPは半分くらい残ってしまった。

 最低でも50連撃は与えて貰わないとこれはきついな。

 ヘスティカーナの攻撃でタダシの首が吹っ飛ぶ。

 防御は高いけど首は無防備だからね。つまり当りどころによってはタダシさん即死しちゃうのか。身体に当ったらダメージ0なのに。


 ココはゲームとリアルとの違いだな。

 ゲームだと部位ダメージにはならないだろうから全てのダメージを防御力で相殺出来る筈なんだけど、惜しいなぁ。

 とにかく2ターン目で閻魔断罪蹴で大ダメージ。と言ってもこれは……

 殆どドットが削れない。相手の防御力が高いんだ。


 今回のターンはオデーブが身を呈してくれたのでケンウッドは無事だった。

 でも貫通攻撃されたので直線状に居たナルタとオデーブが一瞬で散った。

 3ターン目でレスティスが必殺を発動。

 ケンウッドのみが無敵状態になった。


 ヘスティカーナの尻尾攻撃でレスティスが消失。

 残ったのはケンウッドのみ、今回は無理か? そう思ったがケンウッドの必殺が発動可能になっていた。

 可能性に賭けて攻撃を発動。


 秘奥・壱打が発動。

 なぜか視界が真っ暗になるのはこのスキルの仕様らしい。

 スキル終了とともにヘスティカーナの背後に移動するケンウッド。

 拳を突き出した状態の彼が残心を終えると、ヘスティカーナの周囲にダメージの数値が連続で出現。

 9999が連発。これだよこれ。こんな技喰らったら魔王様だって一撃死だろ。


 案の定、ヘスティカーナは撃破できた。

 引き続き192レベル。

 ケンウッドの天下唯一が火を噴いた。78連撃を喰らわせ1ターンキル。

 193レベル、ケンウッドの天下唯一が59連撃。

 少しHPが残ったものの、タダシのブレイブザッパーがヘスティカーナを真っ二つした。


「今更ながらいいか? 主様よ」


「なに、ヘスティカーナ?」


「このイベントとやら、我殺されまくっとらんか?」


「え? 今更?」


 194レベル。ケンウッドが4連撃を行ったせいで敵のHPがあり余る。

 尻尾攻撃が来てタダシ以外が死亡した。

 ケンウッドすら一撃の攻撃力になってるし。流石2倍以上のレベル差があるボスだわ。

 これを倒せるケンウッドの連続攻撃力がおかしいんだ。


「むぅぅ、あのコピー無駄に強くないか?」


 少し前一撃で第二形態にさせられた魔王様がむぅっと面白くなさそうに告げる。

 魔王なのに一撃死したことが納得できないのだろう。

 ソシャゲなんてそんなもんだぞ魔王ちゃん。


「ところでダイスケよ」


「何、リーハ?」


「これ、いつまでやる気だ?」


「多分200レベル行けば充分だろあとは多分レベル∞とかになるはずだ200超えて上がるようだったら僕は諦める」


「まぁ、オリジナルここにおるしな。放置でよかろ」


 魔王もどうやら飽きて来たようだ。

 確かに余程のやる気がないと倒される時もあるこのレベル帯は何度もやりたいと思えるのは廃が付くほどのゲーム好きじゃないとね。

 僕もいつもは100レベルくらいでキャラ入手したら止めてるし。

 それ以上のレベル上げ目的の闘いはせずに大抵キャラ被りによるレベル上昇はアイテム使うしな。


 戦闘メンバーが壊滅したので全滅で戦闘終了。

 どうもイベント中だと全滅しても僕は死なないようだ。

 全滅したメンバーが戻ってくる。ちょっと疲れた表情なのがなんとも言えない。


「少し休みます?」


「いや、儂は問題ない。すまんのぅ、儂がもうちょっと連撃続けられれば良かったんじゃが」


「いえ、むしろケンウッド師匠の御蔭でこのレベル帯まで闘えてるんです。後少しなので、何度か全滅するかもですが、お願いしても良いですか?」


「ふむ、まぁ老骨に鞭打つとしようかの」


 老骨じゃないだろ。めっちゃ若返ってるじゃん。


「フォローも必要でしょ、ダイスケさん。防御を固めるよりも火力で固めた方がいいのでは? 私も出ます。ヘスティカーナを殺しまくりましょう」


 セフィーリアさんが出るのか!?

 というわけで、タダシとケンウッドを残してセフィーリアとサシャ二人に入れ替え。

 194レベルを再開。するとケンウッドの一撃が100連撃を叩きだし即殺してしまった。


 さっきの全滅はなんだったのか? 疑問に思いながらもさらにレベルを上げていく。

 ケンウッドがダメな時もセフィーリアさんが頑張った。

 貴方の死は確定しました。というスキルで一撃死である。

 何あの黄金銃ばりの射撃? 何処の映画だよってくらい恐ろしい一撃だった。


 そしてついに200レベル。

 ケンウッドの連撃は84回。

 それでも敵のHPが残る。

 そこへそして全てが灰になるジェノサイド・レクイエムが発動。

 ついに200レベルを撃破したのだった。

 ……疲れたわ。真っ白に燃え尽きるぞ畜生。

 もうレベル上昇イベントは沢山だ。

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