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慰めの雨
夢なんていらなかった。
所詮は幻。 叶うことなんてないのだから。
叶わない夢ならば持ちたくなんてなかった。
貴方は「いつの日か・・・」 そう言ったよね?
だけど、それも嘘だった。
慰めなんていらない、 慈悲なんて私には。
孤独に生きる。 そう決めたはずなのに。
でもね、 今思い返せば、
それも大切な時間だったのかもしれない。
貴方と過ごして、学ぶことのできた掛け替えのない時間。
私は今でも貴方のことが大好きなんだよ。
だから、だから言わせてほしいの、
貴方のことが「好きでした」と―――。