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第3話

ここから飛ばした期間の出来事です。

そんなに長くはかからないと思います。


追記:話がスルーされてたので一応調整しました。

「よく来てくれた。ユーガ·ツクモ殿」


「…あぁ」



俺は国王の言葉にぶっきら棒に返す。それもそうだ。

あれだけ嫌だった権力者、それもこの国のトップと面会しているこの状況…一体誰が好むと言うんだ?



「ま、まぁ…そう気を落とすな。貴殿を呼んだのはな、あの大暴走(スタンピード)をどうやって一掃したのか話を聞きたかったのだよ。どうやら、かなりの規模だったと聞いている」


「話してもいいが、それが終わったら帰っていいか?」


「貴様、陛下に向かってなんて口を…」


「セドリック、良いのだ。態度から分かるであろう。彼は私ではなく、自身と相対する国王が受け入れ難いのだ。そうであろう?」


「そうだな。俺は権力者は嫌いだ。こっちの事情など顧みず自分の要求だけを突き付けてくるからな」


「…さて、話を戻すが、これが終わり次第イバンツィオに戻るとのことだが、それは難しいだろう」


「…何故だ」


「大暴走を一人で片付けられる人間をそう簡単に野放しには出来ぬ。貴殿はこの世界に変革をもたらす人物であると、私は思う」


「…そうか。大層な評価、感謝するよ」


「貴様…!」


「セドリック、止せ。それ以上近付くと死ぬぞ」


「ふぅん…これに気付くか、王様」



そう、俺は魔力をぎりぎりまで弱めた魔力糸を張っていた。

しかも、かなりの数があるのであれ以上近付いてきたら、こいつはバラバラになるところだった。



「この魔法文明において、ある程度は戦う術を持っていないと、統治する者としてこの椅子には座れないのでな。だが、魔道具が感知出来ぬ限界の辺りで魔力糸を張るとは。流石の能力の持ち主のようだ」


「感知?今この部屋に魔道具があるのか?」


「そうだ、この部屋にはある程度の魔力を感知すると術者を攻撃する仕掛けがあるのだよ。それに気付いた訳じゃないのか?」


「俺は人間が感知できない程度の魔力を込めただけだ。それは偶然だな」


「そうか…そろそろ、本題に入ってもいいかね?」



遂に来たか…まぁ、ごまかせはしないよな。観念するか。



「…聞こう」


「まぁ、そう構えずとも良い。実はな、ここ最近王国に奇妙な事が多く起きている」


「ん?大暴走を止めた詳細を聞きたいんじゃないのか?」


「いや、それは殆ど建前だ。君の実力を知れたからその件はもう構わない。話の続きだ。君はイバンツィオに居たから知らぬだろうが、あの大暴走の時、ジオル地方のとある街にて謎の霧が発生していたのだ。それで派遣が遅れてしまった」


「で、どんな霧だ?」


「日が落ちると同時に街中に現れ、迷宮(ダンジョン)の魔物が市街に現れた幻影を見せる霧だ。魔法の類いではない。辺り一帯を調査したが、そのような痕跡は無かった」


「他には?」


「王国北東に位置するエルス湖の水が半減した。更に付近の海から魚類も居なくなった。今は戻っているが、原因が分からぬのだ。しかし、私達は手掛かりを見つけたのだ」


「早く話せ」



焦れったいな…。要点をまとめて簡潔に話せよ…。

おっと、顔には出さないようにしないとな。



「異変が起きたどの地方にも、直前に謎の男がやって来ていたのだ。身体的特徴も一致している」


「そいつの特徴は?」


「痩せこけた顔付き、褐色肌に白髪。背中が曲がっており、眼鏡をかけ、絶えず不気味な笑みを浮かべていたようだ。そして格好は白衣を羽織っていたとのことだ。これはあくまで憶測だが、魔族の妨害工作では無いかと―」


「憶測でものを判断するな!」



俺は思わず机を叩き、立ち上がってしまう。

しまった…こいつは可能性の話をしてるだけじゃないか。魔族を差別している訳じゃない。



「な、何か気に触ったか?すまぬ。確証も無いのに魔族と決めるのは早計だったな」


「い、いや、俺の方こそすまなかった…」


「それでだが、ツクモ殿にはその男を探してきてほしいのだ。異変が確認されている全ての地域でこの装いの男が目撃されている。何であれ関与している事は間違いないと言って良いだろう」


「分かった。そいつを捕まえれば良いんだな。それじゃ―」


「待ってくれ。もう一つあるのだ」


「…今度はなんだ?」


「息子を…息子を、護ってほしいのだ」


「…?どういう事だ?」



◇◇◇



「えーっと…貴方が、新しい僕の魔法の先生なんですか?」


「そうだ。それと戦闘に有用なスキルも教えてやる。が、良いか。これは誰かを傷付ける為に教えるなんじゃない。自分自身の身を守る事が出来るように教えるんだ」


「…はい。分かりました。それで、何をするんですか?」


「先ずは、お前の実力がどの程度のものか試す。何が得意だ?」


「僕は一応、剣を使います」


「そうか、構えろ」



俺はこいつから距離を取り、構えるように言う。



「…え?でも、素手で戦うんですか?」


「俺の事は気にするな。来い」


「……分かりました、行きます!」



練習用の短剣を構え、なかなかのスピードで向かってくる。

…悪くないが、真っ直ぐ過ぎるな。これだと…



「あっ!」



俺の左上から振り下ろしてくる剣を片手で掴み、受け止める。



「動き自体は悪くないが、どうもな…」



がら空きの胴体に軽く蹴りを入れ、シルヴァンを吹っ飛ばす。

俺の手元にはこいつが手から離した剣がある。それをシルヴァンの方に投げ、地面に突き刺さる。



「拾え。構えろ。剣の樋を俺の方に向けろ。いいか、決して気を緩めるな」


「え?はい」



俺はこいつと同じように真っ直ぐ突撃する。

視認出来るようスピードを抑えているからって、こいつ力を緩めやがったな…


俺は剣に掌底から繰り出される衝撃波を当てる。

剣ごと吹っ飛ぶシルヴァン。



「気を緩めるな、と言ったろうが!俺は王子だからって手加減しないぞ!?」


「…すみません」


「よし、大体分かった」


「え」


「俺は今から行く所があるから、取り敢えずこれで終わりだ。明日から本格的に訓練を始める。良いな?」


「…はい。よろしくお願いします…」

何話で繋がるかは分かりませんが、繋がった後も続けるつもりです。

Lost Fantasia本編も頑張ります。

閲覧ありがとうございます。

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