〈第30音〉2戦目
1話に時間を掛け過ぎですね。
もう少し早く書けるように頑張ります。
◆ナタリー=ローラン◆
杖を持ちユウヤに向かう。
「よろしくお願いします」
ユウヤが言う。
「両者見合って…………開始!」
ソアンさんが開始の合図を出す。
「『飛行』!」
勢いよく空に飛びあがる。
「ユウヤ、私はあなたを許してはいません」
「……理由を聞いても?」
ユウヤが両手剣を前に構え質問をする。
「ファールネス」
「はっ、まさか……!」
「覚えていますか?」
「……はい、覚えています。以前四天王の会議にて、そのうちの1人がファ―ルネスの街を攻めるといった内容を話していました」
「そうです。魔王軍の攻撃により故郷の街は陥落。私の親族は妹と遠方の親戚を除いて全員が死亡しました」
悲しい思いをぐっと飲み込み、淡々とした口調で話す。
「それは、本当に、本当に申し訳ないです」
「あなたのことを、街への攻撃や私の家族を殺したことについて恨んでいるわけではありません。ただ」
魔法の構築を開始する。
「ただ、人の心を持っていながら魔族の非道な行いを止めなかった、あなたを恨んでいます! 『流星雨』!」
大量の隕石がユウヤに降り注ぐ。
「私は、魔王軍に関わっていた私を許してもらおうとは思ってもいません」
ユウヤが一言一言しっかりとした口調で告げる。
「しかし私の、人類への罪を償い必ずジャノイを倒すという言葉に嘘偽りはありません!」
ユウヤが飛び上がり、
「ザンッ」
と隕石を真っ二つにする。
「……私の恨みの心が無くなることはないでしょうが、その言葉が真実であることを願います」
「ええ。必ずその期待に応えて見せます!」
互いに向き直る。
「『雷』!」
「『炎付与』!」
技と技がぶつかり合う。雷がユウヤに直撃したと思うと炎の幕の反撃が私を襲う。
「なかなか、やりますね」
「ありがとうございます」
その調子で技の応酬が続く。が、
『実力を少し軽く見てましたね……』
魔族を2体倒したことから慢心が生まれ、相手の実力を正確に測ることができなくなっていたようだ。
『これは反省ですね』
次々と自分の技を無効化しながら近づいてくるユウヤを見ながら思う。
「もう、終わりですか?」
「いいえ、まだです! 『暴風雨』!」
私の最大威力の魔法を展開する。
「これはかなりの威力ですね。これならそこらの魔族なら簡単に倒せるでしょう」
これでユウヤを倒せるとは思っていない。ただ動きだけでも止めたかった。
しかし、
「私はそこらの魔族とは違います。なにせ元とは言え四天王の1人ですからね」
ハヅミの水の球と同じように『|暴風雨〈ストーム〉』も消えた。
「やはり、だめですか」
肩を落とす。この魔法をも無効化させられては勝ち目はない。少しでもダメージを与えられると思っていた分、悔しい気持ちがふつふつと湧いてくる。
「そう落ち込まないで下さい。あなたの技はかなり洗練されていました。相当鍛錬を積んできたのでしょう」
「……ありがとうございます」
素直にユウヤの言葉を受け取る。
「いやはや、凄いな二人の戦いっぷりは。見惚れてしまったよ」
ソアンさんが拍手をしながら声を掛けてくれる。
「特に『雷』と『炎付与』のぶつかり合い、あれは本当に凄かった。凄いという言葉しか出てこなくなるくらいに凄かった!」
「ソアンさんも、ありがとうございます」
「私もこれほどの相手と戦うのは初めてでした」
「そうだユウヤさん、この技についてなのですが……」
しばらくの間、先程の戦いの感想を述べあった。その中でソアンさんは私達の会話のことについて聞くことは無かった。聞こえてたはずなのに、ソアンさんなりの気遣いなのでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆ソアン=ガルヴァ◆
「よし、次は俺の番だな!」
軽く膝を叩き立ち上がり、伸びをする。
「前に戦ったときには本気を出していなかったんですよね。今回は出してもらえますか?」
「本気を出そうと思えるならな」
挑発してみせる。
「なら、絶対に本気を出させてみせますよ!」
お〜凄いやる気。
「じゃあ開始の合図は私が出すよ」
「頼む。体は大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫、完全復活だよ!」
完全復活したハヅミが役を買って出る。
「では、ソアン VS ユウヤの戦闘訓練…………」
互いに臨戦態勢に入る。
「開始!」
開始の合図がでる! が、互いに動こうとはしない。できればユウヤから先に仕掛けてほしいんだけど。
「仕掛けて来ないのですか?」
「前の2人が先に仕掛けてやられてたからな」
「そうですか」
来る!
「では今度は私から行きましょうかね!」
ユウヤが両手剣を赤く燃え上がらせ、最高速度で接近してきた。
楽しんで頂けたでしょうか。良ければ誤字脱字、アドバイス等、教えてもらえると嬉しいです。




