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ある音楽家の異世界暮らし  作者: 雨晴罔象
~第1楽章~ 仲間
20/37

〈第19音〉離合集散は1日で経験できる

最近寒すぎる……

◆ソアン=ガルヴァ◆


 数日後。


「もう行くのか」

「はい」


 王城にてチューダッツさんと話す。

 王都を旅立つにあたって、俺たちはお世話になった人に別れの挨拶をして回っている。


「学校もボロボロだったからな」

「そうですね。再開の目処は立っていないようです」

「そうか……。それにしても君は強いな。お陰で先の魔族との戦いではほとんど被害が出なかったよ。本当にありがとう」

「いえいえ、できることをしたまでです」


 するとそこに、


「おや、ハヅミさんにソアンさん。もう出発ですか?」


 カズコグさんが来た。


「はい。行く当てがないので知見を広げるために冒険をしようかなと思いまして」


 この世界のこと、もっと知りたいからね。ちなみに今回起こったことは家族には報告してある。家族からの返事には俺が生きていたことに対する安堵とと、これからのと、兄であるラティアスの無事の報せが書かれてあった。


「ハヅミさんもソアンさんと一緒に行かれるのですか?」

「はい」

「そうですか。お気を付けて、と言いたいところですが、あなたたちのその強さなら、並大抵のことは全く問題がないですね」


 買いかぶりすぎだって。


「では自分たちはそろそろ行きます」

「ああ。気が向いた時でいいから、たまにはこっちにも顔を出してくれ」

「はい。また話ができることを楽しみにしています!」

「本当にお世話になりました!」


 そう言って俺たちは王城を後にした。


――――――――――――――――――


◆ソアン=ガルヴァ◆


「さてと、旅をするにはいろいろと準備をしなきゃな」


 俺たちは今王都の市場に来ている。ここで必要なものをそろえるつもりだ。


「ところで、行先は決まってるの?」

「いや全く?」

「えっ……?」


 本当に決まっていない。とりあえず隣町行くか~くらいのノリです、はい。


「決まってなかったのか……」

「ああ。ハヅミはどっか行きたいところはあるのか?」

「ない……、というよりどんなとこがあるのか知らない。今までろくに外に出なかったし出させてもらえなかったから」


 ハヅミが暗い顔をする。


「……ごめんな。辛い記憶を思い出させて」

「大丈夫。そこまでは気にしてないから。それにしても行先ね~。クリフちゃんはどっか行きたいとこないの?」


 ハヅミが小声でクリフに問いかける。


「私ですか? ん~そうですね。私の行きたい場所というわけではありませんが、ナンヨウという街はどうでしょう」

「ナンヨウ? 聞いたことない地名だな」

「ナンヨウには実は『音楽家』のスキルを強化できる遺跡があるのです。ほかの場所にも同じような遺跡があり、それを回ることによってどんどんと強くなることが可能です」

「へ~」


 そんな遺跡があるのか。


「そんな遺跡は何個あるの?」

「ナンヨウを合わせて6つあります」

「まあまああるね」

「遺跡は世界に散らばっているのでソアンさんの目的である、知見を広げる、ことも可能だと思われます」

「そう言われると行くしかないな。そうと決まればまずは準備だ!」

「うん!」


 俺たちはナンヨウへ出発するための準備として服や武器、食料やテント等々を買った。え? その金はどっから出てるんだ、だって? これは王都防衛の報奨金だ。かなりの金額を貰っていて、ざっとこの世界の平均年収くらいを貰った。


「あれも買って~、これも買って~♪」


 ウキウキで商品を手にとっていると、背後から声が。


「ソアン君、買いすぎはダメだよ」

「……うす」


――――――――――――――――――


「さて、これで以上かな?」

「そうだな。武器も買ったし、野宿用具も買ったし」


 広場の一角で、買ったものを見ながら話す。


「でもいっぱいになっちゃたね」

「そうなんだよな~。どうしたものか」


 うんうんと唸っていると、ハヅミが


「人を雇う? 運び屋みたいな人っていると思うけど」

「それもそうだな。行ってみるか」


 ということで俺たちは運び屋を雇いに向かった。


「店はここね」

「いらっしゃい」


 店の中に入ると気のよさそうな店員が迎えてくれた。

 店の名前はポーター。そのまんまだな。


「すみません、ナンヨウという街まで荷物を運んでほしいのですが」

「ナンヨウ、聞いたことないな~」

「ここのあたりなのですが……」


 そういって地図を見せる。


「へ~、こんな土地があったのか。了解しました。運び人についてですが、最近1人新入りが来たのですが、その子でもいいですか」

「はい、大丈夫です」


 ポーターは王都でもかなり評判がいい店だ。新入りだとしても十分だろう。


「では呼んできます」


 といって店員は店の奥に消えた。


 待つこと数分、店員が新入りらしき人物を連れて戻ってきた。

 その人物はというと、


「よろし……あれ? ナタリー=ローラン?」

「……もしかしてソアン=ガルヴァ?」

「え、知り合い?」


 店の奥から出てきたのは、そう、全校対抗戦1年生の決勝で当たった相手、ナタリー=ローランだった。

楽しんで頂けたでしょうか。良ければ誤字脱字、アドバイス等、教えてもらえると嬉しいです。











はい、ネタがありません。

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