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ある音楽家の異世界暮らし  作者: 雨晴罔象
~第1楽章~ 仲間
18/37

〈第17音〉王都を防衛せよ!

新技登場。

◆ソアン=ガルヴァ◆


 王城の中では兵士が、いつ休んでんだ、と思わされるほどにせわしなく走り回っていた。


「ケガ人もここに運び込まれるんですね」


 ハヅミがそう聞く。俺たちの隣をけが人を乗せた担架が通り過ぎる。

 ひどい傷だ。魔法攻撃を食らった痕も見られた。


「実は以前は王都の外に基地があって、そこを使ってたんだがな、ここまであいつらに押し込まれてしまったもんで王城を使うことになってしまったんだ。文字通り最後の砦をな」


 と兵士。


「と、着いたぞ。ここで王都防衛の一員になるための手続きをしてくれ」

「わかりました」


 手続きは滞りなく終わった。


「では、後のことはそこのカズコグに聞いてくれ。俺は自分の任務に戻る」


 その兵士と入れ違うようにカズコグ、と呼ばれた人が俺たちの前に立つ。


「ではチューダッツさんの代わりに私がご案内します。とはいえ全部を回ることはできないので重要なところだけになりますが」

「よろしくお願いします!」

「まずは武器庫、次に食堂、そして宿舎の順で案内していきます」


 俺たちはカズコグさんに武器庫、食堂を案内してもらった。

 そして宿舎へと移動している途中で、


「ーー緊急事態発生! 緊急事態発生! 魔物の群れが現在王城へと進行中! 可能な者は至急対応せよ! 繰り返す!ーー」


 という放送が城内に響き渡った。


「案内をしてる暇はないようですね……。2人とも、私に付いてきてください!」

「了解!」


 城の外に出ると、少し離れたところで魔物の群れと対峙する兵士の姿が見えた。中には冒険者らしき人たちも混じっている。


「まあまあ、の数だな」


 群れに向かって走りながらつぶやく。


「まあ、今回の敵はそこまで多くないですね。前回の方が多いかな?」

「多かろうが少なかろうが、」


 倒s


「倒すしかないよね!」

「セリフとられた~」


 そんなこんなで群れに接近。


「2人の無事を祈ります。また後で会いましょう」

「カズコグさんも、無事でいてください!」


 その言葉を発し、目の前の敵に向き直る。


「ハヅミ伏せろ! 『旋律(メロディー) ト長調(Gメジャー)』!」

「う、うわー!」

「ガガガガガガ」


 強力な電流がモンスターを感電させる。人的被害はなさそうだ。


「一気に行く! 『転調(モデュレーション) ロ短調(Bマイナー) フォルテ』!」


 自身の攻撃力を底上げし、


「は!」


 剣で切り裂く。


「私も負けていられないね。『重力反抗期(チェンジ・グラビティ)』!」


 その技で周りの石とかを浮かすと、


「『(ノン)保存(コンサーベーション)(ロー)』!」


 ただ落下する石よりも速く、空から石(小さな隕石?)が落ちてくる。

 こんな技ができたとは聞いてたけど、強すぎね? 俺の技が弱く見えちゃう。


「グアガーーーー!」

「よし!」

「ハヅミ、本当に、強くなったな」


 自分でもわかる。俺は遠い目をしながらこのセリフを言ったと。


「そうかな?」

「うん、本当に……」


 そうこうしてると、最後の魔物の首を落とす音が聞こえた。チューダッツさんだ。

 彼は俺たちの方を向き、


「君たち強いな。戦いぶりに見惚れて敵に切りつけられるところだったよ」


 はっはっは、と笑うチューダッツさん。それは笑いごとか?


「チューダッツさんも無事のようで」

「ああ、おかげでな」

「私も何とか無事ですよ」


 チューダッツさんと話しているとカズコグさんの声が。


「カズコグさんもご無事のようで」

「いやいや、君の雷の攻撃がなければ死んでしまうところでしたよ」


 さらっと怖いことを言ったね。本人はにこやかに話しているが。


「さて、無事を祝いあうのはこれくらいにして、途中になってた城の案内を再開しましょうか」

「それもそうですね」

「宿舎か、どんなところだろう?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「着きました。ここが我が軍の宿舎です」

「お~」

「広いな」


 宿舎はかなりの広さがあった。さすがは王城だな。


「普段は城の要人たちが住まれているのですが、王都がこの有様ですので王から特別に使用許可が下りました」

「それにしても広いな~」


 語彙力がなくなるほどには広い。


「ではこちらへ」


 カズコグさんに案内されるがまま宿舎の中を進む。


「宿舎は男性と女性とで分けられておりまして、西側が男性、東側が女性用の宿舎となっております。仲間だからといって異性の宿舎に行くことは禁止されています。やはり気になられる方もいらっしゃるので」

「心得ています」


 まあそうだろうね。


「部屋の場所や使い方などは係りの者に聞いてください。私はこれで」

「案内ありがとうございました」


 深々と礼をするカズコグさんに感謝の意を伝え、俺たちは係りの人からそれぞれの部屋についての説明を受けたあと、体を休めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 翌日。


「魔族だ! 魔族が攻めて来たぞー!」


 食堂で朝飯を食べていると、1人の兵士が駆け込んできた。


「なに!? それは誠か!」


 とチューダッツさん。あとで聞いた話だとチューダッツさんは王都防衛隊の隊長らしい。


「はい! 見張りの兵士によると、あと20分後に王都に着くそうです!」

「な……。皆の者! 出撃用意!」

「はい!」


 チューダッツさんの掛け声で皆が一斉に動き出す。


「ハヅミ、俺たちm」

「ソアン君、行くよ!」

「最近セリフとられがち~……」

楽しんで頂けたでしょうか。良ければ誤字脱字、アドバイス等、教えてもらえると嬉しいです。


(今回は裏話はありません。作者の根気がなくなりました)

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