〈間奏〉ある家族の一時
めっちゃ時間かかったー--!
こういう文章は初めて書くからな~。
◆(三人称視点)◆
ある日の昼下がり。
「ねぇ、お母さん、またあのお話してー!」
「ふふ、あなたは本当にその話が好きね。分かったわ」
「やったー!」
母親が一冊の本を手に取りテーブルに座ると、子供はその向かいに座る。その目はキラキラしている。
「じゃあ、話すわね」
「うん!」
――――――――――――――――――
「――昔々、あるところに1人の男の子がいました。その子は頭の良い子で、そこらの大人よりも賢い子でした。
その子は12歳になると学校に入り、勉強したり、訓練したり、友達と遊んだりして暮らしていました」
子供は身を乗り出して聴いている。
「しかし、ある日突然、お母さんとお父さんが火事に巻き込まれて、死んでしまいました」
子供が悲しそうな目をする。
「その子はお母さんとお父さんを生き返らせようと、立った1人で旅に出ました。 その旅は本当に過酷で、険しいものでした。あるときは深い谷の底に落ち、またあるときは火山を歩き、またあるときはドラゴンと戦いました。
『まだだ、まだ諦めちゃいけない!』
その子は親を生き返らせたい一心で、傷だらけになったり、心が折れかけたりしてもなお、旅をやめませんでした」
子供の口から「頑張れー! 頑張れー!」と言う声が聞こえる。
「そして遂に、その子は、人を生き返らせることが出来る力を得られる場所に辿り着きました。そこに入ると、
『……何者だ』
と低い声が周囲に響きました。
上を見ると人の形をした光がありました。
『俺の名前は、ドミナスだ』
『ドミナスよ、お前はなぜここに?』
『両親を生き返らさせる力を得るためだ』
少しの沈黙のあと、
『……そうか、よかろう。お前の望みを叶えてやろう。俺を倒すことができたらな!』
その声が響いた直後、その子――ドミナスに向かって、火が吹き、水が流れ、風が荒れ、地が割れ、と、様々な攻撃が襲いかかりました」
子供はドキドキした面持ちで母親を見ている。
「ドミナスは、最初は苦戦したものの、段々と攻撃を躱せるようになり、さらには、その光に向かって攻撃さえ出来るようになったのです。
戦いはその日だけでは終わらず、7日7晩続きました。
そして7日目の晩、
『これで止めだ! ……っはあ!』
ドミナスの剣がその人型の光の胸のあたりを突き刺した途端、あたりの攻撃が一切止み、建物が静寂に包まれました。
『……見事。俺の負けだ。約束通りお前の望みを叶えてやろう』
謎の光の人物がそういうと、虹色のオーブがドミナスの体に吸い込まれるように入っていきました。
『なんだこれは?』
『望みを叶える力……とでも言おうか。その能力の持ち主はある条件を満たすことで、その力と引き換えにどんな願いでも一つだけ叶えることができるようになる』
『その「条件」とは?』
『俺を倒すことだ』
ドミナスは、ふと自分の手を見つめました。
『あ、因みに願い事についてだが、「願い事を10個叶えてほしい」みたいな願い事はダメだからな?』
謎の光の人物が冗談交じりにそういった。
『そんなの分かってるよ』
ドミナスはそう答えると、その手を握り締めてこう言いました。
『俺の願い事は――』
――ある日、丘の上の家から大きな笑い声が聞こえてきました。その笑い声は母親と父親、そして14歳くらいの子供の笑い声でした。めでたしめでたし」
母親が本をパタンと閉じると、子供は嬉しそうに拍手をした。
「じゃあ、お母さん、また別のお話もしてー!」
「分かったわ。どのお話がいい?」
「えっとねー……」
今日も楽しそうな声が家に響いている。
楽しんで頂けたでしょうか。良ければ誤字脱字、アドバイス等、教えてもらえると嬉しいです。
次の話からは新章です。
次からが本編なので、ぜひ楽しみにしててください。
え? これまでのは何だったんだ、だって?
えーとそれは……、なんか書きたいものを書いてたらこうなっちゃって……。
クラス対抗戦とかやってみたかったし……。
で、では次章でまたお会いしましょう!




